いろんな鳥がいますが, それぞれいろんな性質で面白いですね. カラスの仲間は頭いいので面白いっす. オナガという一見カッコイイ鳥もカラスの仲間で, なきごえもカラス系です. やっぱりけっこう賢いらしいっす.
あんまり賢くない鳥もいるらしいすが, どうなんすかね. 鳥は一般に, けっこう賢そうですが.
鳥といえば飛ぶものと決まっているので, 飛ぶか, そうでないか, の 2択かと思ってたら, じつはそうでもない. 種類/固体によってうまい下手があるのだ. 一番へたくそはのは, 当然, 飛べない連中で, 何種類か居ますよね. 飛べない種類が.
じゃあうまいのはどういうのか? というと, これがよくわかんねいわけっすよ. なんせ, わしら飛べんし. そこで, じっくり観察してみた. どういうのが飛ぶのがうまくて, どれがへたくそか.
そりゃやっぱり, 車でもヒコーキでもそうですが, 性能は加速と旋回と最高速で決まるでしょう. ヒコーキだったら, 加速は上昇力でもある. つまり, 鳥でいえば, 飛ぶ筋力が強靭であり, 体重が軽いこと, そして, 空気抵抗の少ない, 合理的な形をしていて, 旋回性なんかの運動センス/能力が優れているものが, 飛ぶのがうまいといえよう.
しかし, それだけじゃあ計れないのが生物のおもしろいところですね. 上に挙げた要素は, エネルギーをバンバン使って性能をどんどん出す, という発想です. まあ, マシンならこれでも良いのでしょうが, 生物はこれだけじゃあないっすよ. いかに腹を減らさずに飛ぶか, というのも重要な性能なんすね.
それでいくと, 飛翔系の飛び方ってのもポイント高いっすね. アホウドリとか, 大型の猛禽とかが, そういう感じで飛びますか. なーんもせんでも, ずっと飛んでたりして, あれはあれで達人って感じですよね.
でも, 戦闘機みたいな飛び方もなかなかナイスです. 身近な鳥だとツバメだ. これはスゲエ飛び方がうまいす. 加速も上昇力もスバラシイし, 旋回能力もすげえ. あの小さい体でよくぞこれだけ多彩な飛び方ができるもんだと いつも驚くよ. それに比べると, スズメとかメジロとかの飛び方はダセエ. ちゅうか, ツバメの飛んでるのを見てると飽きない.
ウチの実家のほうでは, ツバメが渡って来ると, 他の鳥も, 飛ぶのがうまくなるのだ. 見てマネしているのであろう. 普段は不様にせわしなく, 突発的にはばたいているだけのスズメなんかも, この時期だけは滑空を使うようになるのだ. 鳥は, けっこう鳴きごえなんかもマネするが, じつは飛び方もマネするんだぜ. やっぱりあいつら, 頭いいぞ.
あんまり身近じゃない鳥で, 飛ぶのがスゴウマなのが, ハヤブサだ. これもすげえす. 羽ばたきと滑空を巧みにおりまぜて, しかも凄いスピードを出す. しかし, わしがいままで見たうちで, もっとも飛ぶのがうまい, と思ったのは, アマツバメである.
アマツバメは, ツバメとは何の関係もないが, ツバメによくにた色と形で, サイズがもっとでかい鳥だ. こいつは, まず, 飛行時間がスゲエ. 寝ているか飛んでいるかのどちらか, という生活で, とまらないのだ. スピードもスゲエ. 近くをとおりかかると, 羽から風切り音がシューっと聞こえるほどの高速だ. 春の穂高で登ってたらみかけたわけだが, 標高 3000m が常宿ってのもすごい.
なんかのテレビ番組でみたが, ツルにはインドと中央アジアを ヒマラヤ超えて渡るツルも居るらしいな. こいつらも達人だ. なんでも, 8000m の山を登ってたクライマーが, ふと空を見上げたら, 「あ.... 鳥だ.」最初は幻覚だと思ったらしい. 天気予報がダメまってるあの地方では, ツルの渡りが, 今では厳しいクライミングで天候のタイミングを計る, 重要なヒントになっていると聞くが.