ある計画を何人かのグループで立てたとき, その計画が実現するかどうかは, そのグループの中に「一人でも実行する」という決意の者が含まれているか どうかでほぼ決まるといっても良い.
完全復活. しめて 3蔓延. パソコンに比べりゃ安いもんだぜ. 新調したのは, 後輪まるごとと, タイヤ, それに, 7速ギアに合う幅のチェーンだ.
まず, タイヤが接着に時間がかかるので, タイヤから作業を開始した. レーサーのチューブラタイヤというのは普通のチャリのタイヤとちょっと違い, リムに接着剤で固定するのである. この接着剤が固まらないうちに ガっと乗ると, 最悪の場合, タイヤが大爆発である(経験あり). バルブがリム穴に挿してあるが, これがズレて横向いて, しまいにタイヤが裂けるのだ. なんせ, レーサーのタイヤはものすごく幅が狭く, 荷重を支えて路面抵抗を 極限まで減らすために 空気圧を 8kg くらいかけるのだ. これがパンクすると, そりゃもう大変である.
タイヤをリムに装着するのは, ちょっとしたコツが必要で, 慣れてないと手が接着剤でベタクソになる. というわけで, 10年ぶりくらいにやるので, すっかり手順を忘れており, ニチャニチャになってしもうた. リムにしっかり押しつけて接着剤を馴染ませておいてから, 適当に空気圧をかけておくと, 数時間で圧着されてできあがりだ.
次はリアホイールだが, 現用チェーンは新しい後ろギアと 厚さが合わないので, まず, こいつを取り外さねばならない. ところで, じっくり考えると判るが, 自転車のチェーンは本体からトポロジカルに取り外し不可能である. なんつったっけ. えーと, 数学の用語で言えば, ホモトピー変形ですかね, たしか. ようするに, 切断しないと取り外せません.
じつは, これは チェーンを切ったり繋いだりする道具がある. ちゃんとこれを用意周到にもスタンバっておいたので, チェーンを取り外し, 新しいチェーンを装着.
ついでに, 駆動系にたまったホコリだかゴミだか油カスだかよくわかんない, なんか湾岸戦争んときに(古いね. すまん) 海岸に流れついてた ヤバげな物質みたいのを徹底的に除去した. キレイになった. おお. 久しぶりに下に隠れていた 7000系ジュラルミンの素顔を拝んだ気がするぞ.
ホイールを装着. ここはレーサーだから, クイックレリーズで工具は不要だ. フリーが変わったので, 変速器の調子をみる. むー. 久々に調整すると, こういうのはムズイなあ.
実際に力を掛けながら走ってみないことには, このへんは良く判らないので, 試走してみる.
久しぶりに乗ってみて驚く. むー. 前傾がきつくて前が見れませんよ? こんな乗物だっけ? ちょっと走ってみる. う. あっというまにすげえスピード出ますよ? ちゅうか, これ, 下町の細い道は危なくて走れんよ.
うむー. 腰, 首, 尻に強烈にクるんですけど(笑). あと, クッションつうものが全く無いっすね. いや, まじで. よくこんなもんで 1日 200km も走ってたな. 久々に乗ると, こういうスピード以外は切り捨てた乗物って なかなか辛いものがあるのう.
思い出したぞ. そういや昔は路肩の白線選んで走ってたな. 白線の方が滑らかだから, 道からの振動が少ないんだよ. だから, 疲れが少ないのだ. なんつうか, それくらいクリティカルな乗物であると 思っていただきたい. ちゅうか, 割り切りスギ.
ちなみに, わしのチャリの色は赤. タイヤは黒と黄色のツートンにした. 国産最高グレードの部品で組んだのが自慢だったが, 部品が手に入らないので, リアがイタリア製になっちまった. ま, それもまたよし.
ついでに, 携帯空気ポンプも新調した. 最近のポンプは, こりゃ具合ええのう. まじで. なんか, 海賊船長の望遠鏡みたいにニョロニョロっと伸びて, これでズバズバ空気が入るんだ. スゲエ入れやすい. しかも, なんかロック機構が付いていて, バルブに食いついて離れなくなったり するんだ. ロードレーサだけじゃなく, パーツの向きを逆にして組み立てれば, ママチャリ型のタイヤにも 空気を入れられる. しかも小さい. むー. わしの知らん間に, 世の中えらい進歩しとるのう. 今後, 23区内なら, あらゆるチャリで行動することに決定. ただし, 腰がおかしくならないかぎりは.
ウグ. 首都高 目黒線 の下の, 白金トンネル通ったら, 猛烈に目と喉が痛いぞ. つうか, そもそもうちの近所は, 自転車で思いきり走れる環境じゃないぞ. 都内は車禁止とかいう話がタマに出るが, 今は, その理由が判る. なんせ, 空気があんまり悪くて息を吸う気にならないので, スグに足がつるのだ. 腰より先に喉に来たっす. 息を吸えないってのは, こりゃいくらなんでも人間が生きて行く上で, まずいだろ.
自転車は, こう, 自分がエンジンってところが, 良いね!