天然無能


Thu Oct 26 01:45:17 2000

ケソキュウの必要上, ドイツ語の昔の文献 を読み中. 第二外国語はドイツ語だったのだが, 全然ぱっぱらぱーで凹みちゅう. どれくらいできないかというと, 全然知らないプログラミング言語のソースを読んでる気分. lisp で言うと, "car" とかで, いちいち describe-function してる状況ですな.

なんせ, 平均, 一行で3回辞書引いてるからな. こんなんじゃあ, 知らない単語を全部引いても意味なんか解らんぞ. まるきり暗号だよ. つうか, ドイチェの辞書をなんとかしてインストールせねば. インストールしたら何とかなるとも思えんが, 手で引いてたら絶望であることは確かだよ.

しかし昔の数学者ってのは教養あるねえ. 数学だけやってる今の研究者とは, えらい違いだよ. すげえよ. スゲすぎ. つうか, これこそが創始者の迫力というかパワーというか気合いなんでしょうな. つまり, 新しい分野作っちゃうような奴ってのは, すげえってことです. 当り前ですが.

これ, 有名な本なんだけど, どっかに英訳ねえかなあ. web で引いてから 帰宅すればよかったよ. くそう.

うぎー. 結局, 一旦, 和訳ソフトみたいな日本語を作り, それを天然無能(つまり, わしのことじゃ)が まともな(from my own point of view)日本語に直すという方法をとりました. そうじゃ, どっかで ドイチェ > 英語なら, まともな訳文を作るソフトはけっこうあると聞いたが, それがあれば, 意味不明な英文のところだけ原文を参照すればいいから, すげえ楽だなあ. 結局, 全文意味不明だったりするかもしれんが(笑).

関係無いが, 英文和訳は, あいかわらずひどいみたいだな. こないだ, ある会社で CERT advisory を和訳したのを見せてもらったが, 「和訳です」と言われるまで, 「日本語混じりの変な CERT advisory だなあ」 と思ってたくらいで, 和訳だと気づかなかった. CERT advisory なんか, わりと技術系の文書だと思うのだが, あれでもダメなのだね. ルイス キャロルなんかが訳せるようになるのはいつの日かのう. nexus 6 が

Attack ship on fire in short of Orion...
But all those things will be lost, like tears or rain..
とか言うようになる日は来るのだろうか.

む. ケソキュウのディレクトリを CVS化したのは とっても正解です. どれだけ勉強したか(てゆうか, しなかったか)が, 一目瞭然ですよ? どこをどうイジったかも判って, 「今日はここまで. じゃあ cvs commit の まえに diff を見るか」って感じで非常に良い. まあ, そういうことをやる気になるのも ssh-agent の使い方を教わったからですがね. あと, 一度うっかりディレクトリごとぶっとばしたが, update -d すれば 全く平気なのも, とても心強い. CVS では, ファイルシステムが 無限 undo/redo できるようになるわけで, これは素晴らしいことです.

2000/10/27

西洋美術館(上野) でやってる 「死の舞踏」をみにいった.

西洋美術館では, ギャラリートークというイベントがある. 展覧会を企画したスタッフが, 特別展の展示作品について解説しながら ぐるりとまわってくれるというイベントで, 特に追加料金なんかも必要無く, 単にそれが開催される日に行くだけで見れる. レシーバーを貸し出してくれて, これを借りるのに整理券が必要だが, 学芸員が解説しながら館内を案内してくれるのに同行するだけなら, 単にその時間に居合わせるだけでいいのだ.

これが行われるのは通常の開館時間を延長して夜間開館を行う日で, 最近だと 10/27 と 11/17 である. 整理券は入口すぐの案内所で 17h30m から配布する.

こういった催しに合わせて行くのは初めてだったわけだが, なかなか有意義でかつ,らくちんな, とても良い企画である. 美術史は, なんといっても知識が重要で知ってる奴にはかなわないものである. いちいち自分で調べるよりも知ってる人に聞けるのがもっとも手っ取り早くて良い感じ. 質問の時間なんかもあり, しかも学会なんかの質問と違って,「あー, そんなこと, 自分で調べれよ」というようなことも, いきなり訊けて, すげえラッキー.

出てたブツは, わりと近世/近代のものも多くて, ちょっとスカ気味かも.

家から上野までチャリで行ったが, 上野はさすがにちょっと遠いかも. 途中, 新橋で自転車便(メッセンジャーってゆうんですか?)に遭遇. 前方に車道を走るチャリがあり, よくみると, どうも山チャじゃなくてレーサーらしい. ちょっと走ってると追い付いた. 肩かけの黄色いカバンに電話番号が書いてある. ほお. そういうものが存在することはきいていたが, 実物みるのはこれが初めてじゃよ. でも遅いんで, 抜かせてもらいました. 仕事だからトバす気になれないのかもな. あの辺は空気も悪いしね.

秋葉も通過するわけで, その中央通りで山チャを抜いたら, ムキになって(爆笑)追いかけて来た. 山チャなんかで俺に勝てると思ってるのかよ. 馬鹿なやつ. ちょいと踏み込んで, ぶっチギってやった. もっともその後, 赤信号で止まってたら追い付かれたけどな.

そういや最近は白の LEDがあるのな. 高輝度の. 色は, ちょっと青いんだけどね. これ, バルブを 2個使うタイプのヘッデンの小さい方の電球に使うと, 電池が永遠に持って, 冬山で, すげえ良い感じかも, と思うんだがどうか. 冬山は寒いから(当り前だ)電池がスグ消耗してしまうんだよ. そのわりに夜は長いしねぇ.

その, 白色LEDを使ったチャリ用安全ライトを入手. 僅か10gで, ゴムひもでハンドルとかフレームに付けるタイプ. 電源はリチウムボタン電池で, 持続は50時間前後. これでしじゅうヘッデンを持ち歩かなくて済む.

夜中, なんかストレス溜ったんで走る. 動機が暴走族みたいだね. 二京>山手通り>目黒通り>環7>二京と一周. 平均時速 30km オーバーを, やっと達成. やっぱりスピード出すにはハンドルは下を握って背中を丸めて, 空気抵抗を減らすとともにケツと腿を両方使わないとダメっすね.

2000/10/28

国際展示場でやってるカスタムナイフ展を見に行く. 春に LC2000 をやった東京ファッションタウンのホールである. つまり, 宴会のあった, あのホール.

なんでそんなものを見に行くかと言うと, 知合いが出ているので見に行くのだ. 昔, ナイフを作るのに凝ったことがあり, そのころプロのナイフメーカーの人と何人か知合いになり, 今も多少付き合いがあるのだ.

国際展示場というか, 東京のビッグなサイト周辺のあそこらは, 非常に便利のわるいところで, ゆりかもめか浜松町から船くらいしか交通手段が無い. もっとも, 車があれば多少便利なのだろうが. 周辺には, わりと大きな駐車場なんかもあって, 車なら, わりとマシかも. 首都高の湾岸だから, こんどはそっちが渋滞して大変かもしれないが.

ゆりかもめとかは, あのレイソボーブリッヂを渡るわけだから, チャリで渡れば楽しかろうと思い, チャリで家を出た. しばらく行くと, 前方にロードレーサーを発見. 信号待ちしてるところに追い付いた.

ちゃんとチャリに乗る恰好をした本格派の人である. つまり, テレビとかで時々みかける, レースの恰好. ヘルメットとサングラスで. じゃあ, ワシはどういう恰好をしているかというと, 普通のズボン(スソをチェーンに巻かないように, 洗濯ハサミで止めてある. わはは)に Tシャツ, ザック, 排ガスで眼が痛いのでサングラスである. ダッセー(笑)

彼のは, チャリも最新型だ. つまり, アルミフレームにカーボンのフォーク. パーツはシマノで変速はブレーキレバーからパチパチと, ハンドル放さずにいけるやつ(ステアリングにシフトがついてるスポーツオートマみたいな感じ). ちなみにワシのチャリはスチールフレームにクロームメッキのスチールフォーク, フリクションのダブルレバー変速で, 全面的に 20年まえの作り. 部分的に新しいパーツが入ってますが.

先頭を交替しながら(*), 一緒に桜田通りが六本木方面と割れるところまで雑談しながら走った. 彼は, 日曜は房総半島でチームの練習だと言っていた.「どっかレースのチームに入ったら?」と言われる. むー, その予定は無いなあ. あと, 「ヘルメットかぶれば?」とも言われた. ウヒ. おっしゃるとおりです. まあ, 私も氷壁登る時はかぶるんですけどね.

田町で線路を渡り, 海に出たらレイソボーブリッヂである. 遊歩道という看板があり, そっちに行くと, 駐輪場がある. ヤな予感がしつつ, 門番のおっさんに訊くと, 自転車は押して入ってもダメだというじゃないか! なんだってダメなんだよ! とおっさんに訊いてもダメなのは判ってるので(俺も大人になったもんだ), 車道を渡ることにするが, なんと, 車道(首都高の下が一般道になっている)も入口んところに 原付, ダイハチ車と並んで自転車も進入禁止になってやがる. そんなもん, 無視して突入してもいいんだけど, 車道は両側が防音壁になっていて交通量も多い. そういうところは必殺に空気が悪いので, 通らないことにした.

つまり, 人間と車以外は通れないわけだ!

ふざけんじゃねーぞコラ! ボケが!

ま, これはあとで都庁にでもネジこむことにして, 残念ながら, 汎用自転車型決戦兵器では海を渡れないので, 築地経由で晴海方面に向かう. やたらとだだっぴろい都市博のなれのはて地帯も, わしのチャリならちょうど良い広さ. 人も居ないし道もまっすぐだし, 信号は無いし. サイコーだね.

会場でなんやかんやととりとめのない話をして, なんかしらんがオニギリとかご馳走になったりして, 帰宅. 銀座経由. 中央通りが歩行者天国すなわち自転車地獄と化していた. 八重洲ブックセンターに寄り, チャリを停めたところで財布を忘れたことに気づく(笑). アホですな.←わし

さっさと引き下がることにする. つうか, それ以外に選択肢無いわけだし. 日比谷通りから第一京浜に出, 五反田経由で第二京浜. 五反田あたりで雨が降り出す. 洗濯もの出しっぱなしじゃ. ヤバシ. しかし, もう脚がヨレてて踏めましぇーん. スピードでましぇーん. なんとかたどりつき, 洗濯物をとりいれた. 明日も雨らしい. つまんねーのう.

2000/10/29

一日じゅう雨. ごろごろごろと, 一日じゅう何もせず.

2000/10/30

学校に行ったら, 学園祭の後かたづけとかで, 休みだった(←あほ). サイトを更新するには cvs なナニが必要だが, 諸般の事情から環境が無く, 更新せず.

つうか, 最近研究とチャリしかやってない. なんて健康的なんダロ(笑). このファイルがどんどんデカくなっていきますよ? わはは.

2000/10/31

また渋谷に行く. 渋谷はチャリで行くには一番近い都会であることに気づいたので, なんか最近しょっちゅう行ってるなあ. ん. 銀座も 15分かそこらだから, 同じようなもんか. でも銀座って用事無いなあ. そろそろ冬山シーズンだから, 山道具屋でも行ってみるかな. アイスピトン(**)とかを買い足しに.

パルコの本屋で立ち読み. 渋谷は本屋が沢山あって, 良いなあ. book 1st に パルコにタイセイドウだ. 3軒もあるぜ. わしが知らないだけで, もっとあるかも. チャリ用に, 空気圧計のついた高圧ポンプを買う. パルコまえに, 新しい ducati が止まってた. フルカウルで, あのフレームが見えないところがちょっと残念だが, 綺麗なバイクだった. 自動車なんか要らねえから, ああいう綺麗なマシンが欲しいなあ.

知らないオジサンが, わしのチャリをしげしげと見ている. 「綺麗な自転車ですねえ!」 だってさ. ウヒヒ. つうか, フレームとかのスミにこびりついてた汚れを ピカール で削り落としたところだからねえ. そりゃ綺麗さ. 「イタリア製ですか?」だってさ. サドルと後ろハブだけイタリア製さ. 後ろリムはフランス. あとは全部日本製だよ. 島野工業と日本のフレームビルダーを甘く見てもらっちゃ困るね.

帰りに, 旧山手通りから駒沢通りを通って恵比寿へ. Mr. Craft でカーボンファイバ板を捜すが, 「ウチはラジコンやめちゃったんで, すんません」とのこと. その足でモンベルへも行くが, なんか最近モンベルのデザインも鼻につくので (おれの冬山ウェア, 全部モンベルだよ. なんてこった!) カタログも貰わずに帰る(笑). 最近欲しいのは Marmot とか. あと, ザックなら Mac Pack かのう. え?聞いたこと無い? あんた, モグリだね!

などとウカれてたら自宅の近所でママチャリと正面衝突した.


(*) 前に走ってる人が居ると, 後ろは空気抵抗が少なくて済む(スリップ ストリームとかいいますか? よくしりませんが)ので, チャリで軍団で走る時は, しんどい先頭を交替しながら走ると良いのだ.

レースなんかでは, これにまつわる駆け引きがあって, なかなか面白い. つまり, 前に居ないと負けだが, 後ろの方が走るには有利だからね. でかいロードレースでは, いろんな作戦があり, チームのエースを勝たせるために, アシスト役の選手が途中まで自分のチームのエースの前を走ったり, 他のチームのエースを潰すためにいろいろと画策したりするらしい.

(**) 金属管の外側にネジが切ってあり, 先端が鋭くギザになっていて, こっちの端にはカラビナをかける穴, 兼把手がついている, 氷用の支点(アンカー). 氷に直接ネジこんで使う.

優れた製品(つまり Black Diamond 社の製品のことだが) は, 片手で氷にネジこめ, 片手で回収可能であり, しかも適切にセットされていれば 15KN (約 1500kgf) 以上の衝撃荷重に耐える. 氷壁登攀者の勇気の素.


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