スキーが好き


舗装道路でもっともエレガンドな乗物が ロードレーサーだとしたら, 雪山におけるそれは, スキーだろう. なんせ, エンジンを使わず, 技術次第で 信じられないような事ができ, とても静かで, しかも速い.

だから, スキーに行こう!

さっそくだが, スキーが上達する方法を伝授しよう. この方法は 3つある. 実は, これがすげえ簡単なのだ. あんまり簡単なので, スキー学校とかでは教えてくれないのだ. スキー学校も悪くないが, 「姿勢が」とか「眼付きが」とか 「根性が」とかイロイロ指導されつつゼッケンなどをまとって 一人ずつ滑べるので, 俺的には ウザくて我慢ならんのである.

では行くぞ. まず, 一つめ. それは, スピードを出す ことだ.

スキーが上手ってのはどういうことなのか, これをじっくり考えてみよう. コケないこと? 違うね. コケないだけじゃあうまいとは言えない. 美しいフォーム? これも違うね. スキーはそもそも美しさなんかを競うものじゃない. スキーの目的は何だ? それは, 雪の上を速く移動することだ. 昔は, その速度が生死を分けた. だから, 速い奴がうまいのだ.

うまい奴は速く, 速い奴はうまい. スキーの技術のほんどは, スピードを出すために存在する. これを練習するためにはスピードを出すしかない. そして, スピードを出せば, それら技術が身に付き, 速く滑べれるように なる. だから, 上達する.

次は, 二つめ. 上手な奴 (つまり, 速い奴) の技を見ることだ. 見るだけじゃあダメで, 真似するわけだけど.

上手な奴って誰かというと, それは速い奴のことであり, 世界でもっとも速い奴等が出てくる場所といえば, そりゃアルペンのワールドカップに決まってます. そこに世界でもっとも上手な奴等が集まっているわけです. つまり, それを見ろ.

そして最後. 自分の道具を持ち, 自分で手入れする. これによって「よーし. わしは上達するけんね」 という信念が育まれるのである. この, 滑べる意志無くして上達はありえん. また, こうしてじっくり板を観察することにより, その板の構造と性能が判ってくる. さらに, 自分で手入れした板を担いで斜面を見下ろせば, すなわち 「俺には生涯, 貴様という, 強い味方があったのだ. ベベン♪」 となり, 速度とワールドカップの技に魂が入って最強スキーヤーの誕生となる.

な. 簡単じゃろ? しかも, これが一番効くんじゃよ. 「こっちのエッヂを効かせる時は膝をこっちに向けて腰はあっち, 肩がこっちで顔はそっち, 体重をここに乗せてもげ.」 とか勉強しても, ズバリ 無駄 でしょう.


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