チャリ馬鹿日誌


自転車の性能の違いが戦力の決定的差でないことを教えてやる!

ここんところ凝っているのは ホイール組み. あーあ, もう, 勝手におやんなさい, みたいな状態ですな.

このほど, 山岳用軽量ホイールが完成. リムには製造物責任ナントカ法になる前のモデルで, 妥協無き軽量化がなされたやつを投入. スポークも妥協無く DT の revolution だ. 超絶のバテッド 2.0-1.5mmである. ニップルはアルミで, しかも緩み止め付きじゃ. とりあえず完成した前輪をハカリに載せてみてびっくりしました. 680g ですよ.

後輪は駆動力がかかるので, 軽ければ良いというものでもない. ギア側のスポークには吸ったもんだの末に同じメーカーの 2.0-1.8mm の 製品を使うことにした. 一旦 2.0-1.5mm で組んでみたが, 張力の調整をしていたときに うっかり伸ばして壊してしまったのである.

車輪にかかる荷重は, 自分が主に使うタイヤの空気圧 (8atm 前後) から計算する. つまり, それ以上の荷重がかかるとタイヤが全部ヘコんで リム打ちになる, というところまでは, スポークとリムは 張力のつりあいを保持しなければならないということだ.

すると, 一本のスポークにかかる負荷は最大 1KN 前後になる. 負荷の無い状態でかかっている張力が 1KN だから, 最大 2 KN がかかるわけ. 一方, 1.5mm のスポーク線材はメーカーのデータによると 1.8KN まで抗甚するので, ホイールを通常の条件で使用していても破壊が起きる可能性があるということだ. これが 1.8mm になれば 2.5KN まで大丈夫なので, 安全性から言っても, ホイールの加速性能からいっても, ギア側には 1.5mm を使わないのが妥当なのだ.

後ろのギアも, 今回はちょいとホゲってみた. このほど, 変速性能を向上させた新しい製品を 無理矢理とりつける段取りを思い付いたのだ. 思い付いてみれば単純なアイデアである. それは, shimano の 8段変速 HG ギアの 1枚を抜くというものだ. 7段時代から 8段時代になったとき, フレームの幅が126mm から 130mm に増えた. しかし, ギアの隙間の寸法はそれほど変わってない. つまり, ギア一枚分の幅が増えたのなら, 8段の製品のギアを一枚減らせば わしのフレームに入るということなのじゃ. 俺って天才ちゃうけ?(←アホ)

互換性問題の隙間をぬって行き延びる 20年まえの遺物. いろんな時代の DURA-ACE が混在する シマノ博物館 となりつつあるワシの自転車である. ギアは走行性能に本質的に関わって来る部品だが, 8段変速 DURA-ACE は, まだまだあちこちに在庫があるので, 今までみたいにギアを一揃い選んで付けっぱなしじゃなく, コースよってギア比を選ぶなんてことも可能になるわけ.

まず, 後ろギアの性能向上が圧倒的. 一瞬で完璧にしかも滑らかに変速します. これが最近の DURA-ACE が本来持っている性能なのですね. 凄いっす. 後ろギアは 8段時代の DURA-ACE なんだが, ギアの作りが精密. 仕上げも綺麗で, 外観もとても良い感じ.

ギアは 13-23 のセットから ロー側 23山のを一枚抜いて, 13, 14, 15, 16, 17, 19, 21 で使っている. 勾配が特に急なコースに行く場合は, ここから 16 を抜いて代わりに 23 を入れれば 13-23 になるわけ. 店には 12-25 なんかも在庫があるので, イロイロ楽しめるわけです. うひひひ.

かかった費用は以下のとおり

山岳決戦用ホイール
リム 2000
スポーク 6000
ニップル 2200
ハブ 0
タイヤ 1800
スプロケ 5300
メーターの磁石 350
チームメンバー割引 0.8
小計 14120
税込み 14826

さーて. どのレースに出ようかな.

その後

テストと慣らしを兼ねて, 和田峠 (陣馬山方面) に行った.

和田峠は八王子の奥, 高尾山の北にある. 八王子から上野原方面に 抜ける道だ.

10h30m に自宅を出発. 妻は午後からコンサートにでかけるらしいので, 登戸で引き返す. わしはそのまま川を走って八王子へ. 甲州街道との分岐のところで一体成形カーボンフレームで SHIMANO のカーボンホイールというスゲーのに乗った人に会った. 行き先を訊くと同じだったので, 先頭交替しながら一緒に走る.

やや腹が減る気配があったので, わしはコンビニでおやつと水を仕入れた. 彼はそのまま走り去った.

徐々に林道っぽくなってきて, 傾斜もきつくなってきた. なかなか良い感じだ. 時々山ちゃりの人が居る. そして, 住居が無くなった途端に強烈な傾斜に.

こんな傾斜, 39x21 なんかじゃ登れましぇーん. まじですかー. 椅子に座ると進みませんよ. ずっと立ち漕ぎっぱなしですよ. うひー. 心臓止まりそうじゃよ.

そして, ついにやって来ました. 登れない箇所が. でも, パンクしたわけでもないのに, 舗装路でロードレーサーを, しかも 3RENSHO と DURA-ACE に山岳用ホイールを付けたマシンを押すってのは 絶対に許されないことだ. というわけで, 周りを見て, 誰も居ないのを確認してから(笑) 自転車降りて押しました.

峠では, 途中まで一緒だった人が休んでたので, しばらく話をした. 彼はレースとかけっこう出る人で, 本格派. わしは所詮シャレだからレベルが違うんだけど, 乗ってるチャリが DURA-ACE 博物館に国産決戦フレームなので, なんかミョーにリスペクツしてくれて照れた.

彼は来た道を引き返し, わしは峠を抜けてそのまま上野原方面に下る. 下りもけっこうな傾斜だった. ホイールは下りでも良い感じで, 安心して乗っていられる. 前輪は少し軟らかくなったかもしれない.

そのまま大垂水峠を越えて, 多摩川を走って帰った. 走行距離 144km 平均時速 27.5km.

2001/06/26

おっと忘れてたよ. こういうモノが完成したら, とりあえず自転車持って 体重計に乗ってみないとね.

スペアタイヤとポンプを外して測定. ん. 8.6kg ですか. なんか以前とあんまり変わんないような気がするな. なんでだ?

判った. 以前, ペダルをトラックレース用の RX-1 から 両面ビンディングで山チャ用の, かなりヘボい奴に換えたんだっけ. まあいいや. ちょっと変な音が出るけど, このペダルはこれでまあまあ気に入ってるし. あ. それからベルとかライトとかも付きっぱなしだった. でもベル外すのめんどくさいからいいや.

ペダル, 水筒カゴ, ベル, メーター, 反射版, ライトを外して レース用のタイヤに交換して測ると (カタログデータの測定条件がこれだ) 8kg ちょうどくらいかねえ.


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