チャリ復活の狼煙


2001/08/21

台風が接近しているので, すげー雨. 電車でなんとなくユキリンに行ってみる.

すげー雨なんで, 客が全然おらず, 社長は謎メカをいじって遊んでいた. ちょうど良い具合だから, わしの自転車を分解して フレームのチェックというか修正というか, そういう作業をすることにする.

クランクを抜き, ブレーキ, ハンドル, 椅子を外して車輪を外す. チェーンを切り, 後ろ変速器も外せばフレームだけになった. 店の裏には大いなるホゲりスペースがあり, フレーム工作のための定盤もある. ちなみに, 定盤は社長の自作である.

定盤にフレームを載せる. お. イキナリ狂ってますね. 笑.

フレームのヘッドチューブとシートチューブは同一平面でなければならないが, ねじれの位置になってしまってます. これを, ヘッドチューブにパイプを差し込んで, 全体重をかけてねじりつつ修正. バイトゲージで何度も狂いを測定しながら, 徐々に修正していく.

最後に, バックステー方面のセンター出しをしてできあがり.

ダメになった前フォークだが, TIME の equipe pro は, もう在庫が無いようなので, profile のやつにした.

フレームは血まみれのままで汚かったので, 一旦自宅に持って帰り, 磨いてくることになった. 全バラシなんかそうそうやることないので, これを機会に綺麗にしよう というわけだ. シートピラーのところから若干水が入って少し錆びていたくらいで, 中は綺麗なものである. せっかくフレームだけになったので, フレーム単体の重さを測ってみた. 1800g でした.

半日でバラシとフレーム修正ができちゃうわけですよ. すげーっす. さすがユキリン. ホイールはエアロのがもう 1セットあるから, フォークが来て組み付ければすぐ走れるようになる. うっひっひ.

ついでに, リムは ambrosio の formula 20 (340g) を注文しておいた. 今度の山用ホイールはこれで組む. araya の pro staff 340 は生産中止品なので, もったいないから予備にまわす ことにしたのだ.

やー. しかし, フレームが全損でなくてよかった. これでフォークを入れればまた乗れるようになるわけだ. こういうところが, 鉄のフレームは良いと思った. 事故って狂っても, まっすぐに直してまた乗れるからな. それに対して, アルミは一旦曲がったら, 直すのは非常に厳しい.

自転車の復活の段取りが具体的に決まり, 事故以来, やっと安心して眠れた.

2001/08/22

む. 知らん間に てんこうさん が, ちゃりーずに. IRC でチャリ談義となり, ギア比で盛り上がってしまった. こう, なんつうか.

なんかキヨシローもチャリ者らしい. なんか最近, ちゃりーずは増殖しまくってますな. 私の周囲でも, チャリーズねずみ講状態です.

わしの初号機は, この週末には乗れるようにしたい. 人間はまだ全開ではないが, 徐々に復活させよう. 今日はそれに備えてフレームをきれいにした. もう, まじで血まみれじゃったからのう. 社長に借りたコンパウンドで塗装の傷を落とした. ぴかぴかになりましたよ. ぴかぴかは良い. 文化の極みです.

2001/08/25

今日は前フォークが来るはずだったが, 社長がうっかり違うモデルを取り寄せてしまったので チャリの全面復活は流れた. 違うモデルでも, 合えば良いから使おうかな, と思い, フレームに合わせてみたが若干アレだったので, お流れである.

前輪も曲がってしまったので, この際, 貴重な生産終了モデルの 軽量リムを使うのはやめて, 現行品で一番軽い ambrosio の formula20 で前後輪とも組むことにした. 後輪もバラして, 昨日のうちに仮組みを済ませておき, 今日はホイールを調整.

formula 20 はカタログ上では 340g ってことになっているが, 実際には 360g ある. といってもこれなんか良心的な方で, Mavic の GP4 とかは 公称 400g だが, 後期生産モデルなんか 500g 以上ある. もっとも, わしが欲しいのはマジで 340g の超軽量な製品ではない. 350g 以下の金属製リムはいろいろと問題も多いのだ.

400g になるとこれがグっと頑丈になるのだが, そうなるともはや「軽量ホイール」とはとても言えなくなっちゃうんですな. 登りでダッシュなどする気も失せる, ドン臭い加速感になり果てるのだ.

キモは, 軽くて強いリムと良いスポークを使い, 適切な張力で組むことにある. formula20 は, ホイールを組んだ感じでは, ARAYA の prostaff 340 (これは マジで 340g なのだ) よりも強くて良いと思った. スポークには, 例によって DT の revolution を使ったが, これはかなり良いと思う. 後輪のフリー側には 使えないけど.

全然話は飛ぶが, RMS といえばフリーソフト方面では なんといっても 「GNU のボスのおっかねえオヤジ」ですが, 実はすげえ偉い人なんすね. なんせ, Sussman と(SICP の Sussman だ) の共著があったりするんすよ. うひー.

こう, 技術者であり, 科学者であるというところが, かっこいいっす. どっちでもない私などから見ると, 特にそういう感じ.

それにしても, SICP 本はおそるべしだ. 味わい深し. 技術と科学は独立した方向性を持ってはいるが, これらを切り離して扱うのは非現実的で無意味な態度だ. しかし, この二つを十分に両立するのは非常に難しい. つまり,
(a) 技術的目標を達成するための新たな手段の開発に成功するだけでなく, その手段そのものが世界に関する, 新しく価値ある知識を 構成している,
あるいは,
(b) 世界についての新たな知見自体や, その知見を得るために用いられた手段が 技術的な障壁を突破するのに役立つ,
というような状況ってのはそうやたらとあるわけではない. どっちか片方でも大変なんだから, 当然だけどね.

SICP 本は, プログラミングの領域における (a) に該当する 業績. (b) にあたるのは, 整数論と RSA 暗号なんかでしょうか.

ルータに新しく付けたネットワークカードがうまく動かんので, なんとなくデバイスドライバのソースを読んでみる. printk の メッセージから潜航.

C のソースに潜るのは 1年ぶりくらい. 特定のアドレスのビットをクリアしたりする処理を 追いかけるとか, そういうのは授業でやらされたっきりの 10 年ぶりくらい. う. うひー. ダメだ. できん. 無理ス. てゆうか, ハードウェア寄りの授業の単位は, 履修しても全く取れなかったような記憶もある.

所詮, 俺に理解できる道具はナイフ, スキー, アイスアックス, その辺どまりってことですわ. 自転車がちょうど限界の一杯々. つまり, コソピウタは, ちと, 無理.

2001/08/26

今日は, 日本でもっともいかれた自転車雑誌「ファンライド」が チーム ユキリンを取材しにくるとかいうことだったので, 大井埠頭に集合ってことだったが, 朝起きたら雨が降ってたので 諦めて寝る.

実は, 大井埠頭は晴れてたらしい. 11時半ころに起きたら, うちの近所も全面的に晴れてた.

なんとなく思い付いて, 千駄ヶ谷の自転車屋「なるしま」に 電話してみたら, TIMEのカーボンフォーク Equipe Pro のスレッドコラムのが 一本だけ在庫があるという. 実は, このモデルは, TIME の方ではもう 製造を打ち切ってしまっていて, 新しく手に入れることはできないのだ. というのも, TIME は近くペダルやフォークその他全製品のラインナップを 全面的に一新するらしい. 現行品で継続して生産されるものは存在せず, それどころか, 既に現行品の生産ラインも完全に止まっているのだ.

Equipe Pro は名作なので, 買っておくに越したことは無い. 下りの性能を考えると, コラムは鉄がベストということだったが, どっちみち俺のフレームにはネジ切りコラム(つまり, 鉄)じゃないと 雰囲気ブチ壊しでしょう. カーボンフォークという時点で既に ブチ壊しって話もあるが. 何のことかと言うと, フォークのコラムでは, 最近はカーボン製のものがあり, これは軽いがヤワくて下りではたわんでおっかないらしい. 良いカーボンを使えば鉄なんかよりもずっと固いんだけど, そうすると材料だけで, ものすごく高くなるからな.

お買物自転車で千駄ヶ谷まで. 妻も同行.

やー, ロードレーサーは速いね. マジで. 平坦路では 全く追い付けませんよ. なんせ, 変速無いし.

店の前に自転車をとめて, 店内に入る. 在庫を確認し, 金を払ってすぐ出て来た. ユキリン的カオスとハッカー性を愛する私には, あの店内は居づらいのである. つうか, 俺の自転車の面倒を 見ることが出来るのは, ユキリンくらいなものだ.

出て来たら, 他の客がたくさんウチの買物自転車にタカってる. なんせ, カーボンモノコックフレームに シャフトドライブの片持ちスイングアームサスペンションですからね. しかも, 前にはデカい藤のカゴ. 目立ちすぎ.

「これ, カーボンですか?」「ええ. カーボンです.」 なんちゅう不毛で文化レスなやりとりであろうか.

帰宅途中に青山通りの一勧で Webmasters 鯖関係の振り込みをし, 家でソーメンを食う. ユキリンに電話して, TIME の Equipe Pro の スレッドコラムのヤツの在庫が一本だけ 「なるしま」にあったというはなしをしたら, 社長が即座に 「それ, 買ってしまえよ!」 「や, 多分, そう言われるだろうと思って, もう買ってあります」

雑誌の取材の次第を訊いたところ, どうも, 天気のせいで 集まりが悪く, 非常に低調だったらしい. 笑.

フォークを持ってユキリンへ. フレームに取り付ける段になって, サイズが違うことが発覚! 笑. 今のサイズは JIS だが, 買って来たフォークはイタリアン. なんでこう, いろんなサイズがあるかねー. 自転車ってのは.

速攻でフレームを削ってヘッドチューブ内径を 30.0 から 30.2mm に 拡げる. campagnolo の専用リーマでゴリゴリと. 上の玉押しも社長が若干ヤスリで削ったりして, なんとかイタリアンサイズのヘッドパーツを取り付けることができた. ヘッドパーツは, そんなわけで, 今は亡き SUNTOUR の superbe pro になってしまいました. わはは. クランクシャフトは JIS サイズで campagnolo なのに, ヘッドは イタリアンで superbe である. 駆動系は 6段用, 8段用, 9段用 DURA-ACE 混成チームで結局 7段変速. もう, 本当にむちゃくちゃな構成になってますな. こういうでたらめができるのも昔の自転車ならでわですな. やー, それにしても, superbe は美しい! カッコイイっす.

最近のフォークは脱落防止エンドなどという 過保護的に愚かしくも醜い設計になっており, クイックリリースの意味が全く無い. 最高にムカついた俺は, フレームにフォークを入れる前に ヤスリで脱落防止の馬鹿的でっぱりをキレイに削り落としておいた. これが真の quick release wheel である.

フォークがなんとか付いたので, あとは各部品をくっつけて, ワイヤを繋ぐだけだ. クランクを付けてから 変速機を付け, チェーンを通し, ハンドルとブレーキをとりつけたらワイヤ類を通してできあがり. 今日はここまで. 明日はホイールのスポークテンションを出して, タイヤを貼り, 変速を調整して完成させる予定.


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