昨日の時点では, 今日, ホイールと変速その他ワイヤ関係の調整をやって できあがりだと思っていたのだが, これがとんでもない. 最後までてこずらせてくれました. まじで大変でしたよ.
スポークテンションその他ホイール関係とワイヤまわりを調整してから, タイヤを貼った. 完成だ！あとは試乗するだけ, と思ったら, ハンドルのところのベアリングを調整するのを忘れてた.
で, ベアリングを調整するんだが, 何かおかしい. やけに動きが重い. ベアリングとは思えぬ重さで, 異常事態だ. 社長が昼飯のカレーを食いながら, 「ベアリング反対に入れたんじゃないの？」 「いくらなんでも, んなことするわけないっしょ」 「それがたまにあるんだよ. バラしてみ？」
分解してみたが, 原因がわかりません. コンタクトシールの位置がおかしかったが, それが原因ではなかった. 社長も昼飯食ってたのを放り出して本気だ. 他のヘッドセットを持って来て, ベアリングその他のパーツを 入れ換えてみたり, 何度も「これか？」と思う様々な原因をテストしてみるのだが, ハンドルがいっこうに軽くならない. 結局, フォークコラムが下ワンに当たってるのが原因であることが判明した.
またしても店の裏のアジトの出番です. 今回は旋盤. フォークコラムを旋盤で 0.3mm 削って組み立てる. ロクロをモーターで回すとアレなので, 手で回しながら 削った. じゃあ組み立ててみましょう. おお. 軽い. ちゃんと動きました. これがベアリングの動きってもんでしょう. ふう. 最後までてこずらせやがる.
試乗する. そういえばこういう自転車に乗るのは久しぶりだ.
ホイールの調子は良い. まえよりも少しスポークのテンションを上げて組んだ こともあり, 乗った感じは以前よりも硬い.
フォークは, 事故で曲げたクロモリのよりも 200g くらい軽いのだが, 剛性感は今度のカーボンの方が高い. 壊したフォークは, 半年前に, 最初に乗ったときは随分固いと思ったものだが, TIME に比べたらヤワいもんです. 最近のカーボンフォークの性能ってのはすごいねえ.
外観は, 違和感が無いといえば嘘になるが, それほどおかしくない. イケイケのヤル気一杯なポジションで乗る旧車ってのが そもそもおかしな存在だから, 違和感がどうとか言いたてるのも 今さらだ. だから, カーボンフォークで更に凶暴な外観になったのは良いとも言える. 全備重量は, 体重計で測ったら, 8.5kg 前後となった.
とにかく, これからは自転車も自分の肉体も壊さないように, もっと丁寧に乗ることにするよ. なんせ, 貴重なシマノ博物館だ.
清水と多摩川を走ってみた. 羽田 <-> 登戸往復ギミ.
若干, まだ首が痛くて, 喉も痛かったが, 自転車の方は完全な仕上がり. 元通りに走れるようになりました. やー, それにしても清水は速いね. チャリ替えたくらいであんなに速くなるもんかね. 清水が新しい自転車買ってスグに俺が事故ったので, 走ってるところを見るのは初めてなんだが, 以前, 平地で簡単にチギれてたのが嘘のようですよ？ 常用スピード 10km/h くらい上がってないか？
ちょっと乗せてもらったが, 最近のアルミフレームらしく, 軽く, 固い. 車輪は普通のスポーク組み (32穴) の ノーマルなホイールなので, あれが正味のフレームの特色だろう. 設計がコンパクトで重心が低いので, カーブが曲がりやすい. 特に, U ターンなんかでの扱いやすさは素晴らしい. 20 年の間に達成された進歩を感じましたね.
乗り方としては, 鉄のフレームで踏んでたよりも一つ軽いギアを 回して行くのが正解という気がした.
TIME のカーボンのフォークは非常に快適で, 路面の良くないところでの違いが歴然だ. もし, カーボンフォークにしてみて カッコ悪かったら, クローム滅金の鉄のフォークをオーダーしよう, などと後向きな事を考えていましたが, こりゃもう, 鉄のフォークには戻れんわ. 以前, 「あー！ フレーム壊れるぅ！」 って感じだったデコボコ道も楽勝で, 気が付いたら 30km/h 以上出てました.
自分で新しく組んだホイールも, 非常に具合が良いっす. こっちの慣らしも万事オッケーみたいなので, これは今から峠に行くのが楽しみです.
フォークだけでこんなに具合が良いんなら, フレーム全部カーボンにしたくなる. Lance 様も TREK のカーボンに乗っておられるし, やっぱこれからはカーボンしかないという気がしてきた. ついこの間まで, 次のフレームは最新の軽量スチールチューブしかない！ と息まいてたのがコレだよ. 何でも使ってみないことには解らんということじゃ.