ランスのペダル


ランスペダル

来たぜ! PD-7750 a.k.a. ランスペダル。 生産が全然追い付かないようで、 ユキリンにも一個しか入荷しなかった。 入荷したときにたまたま居合わせたので、 強引に奪い取って来た。 しかも、金の持ち合わせが無かったのでツケで。笑

こいつの開発には、ちゃりヲタであれば誰でも知っている有名なエピソードがある。 すなわち、 ランスは 2001 年のシーズンまで、 シマノが昔 LOOK からパテントの供給を受けて作っていた 頃の製品、 PD-7401 を愛用していた。 10年以上前の製品で、もうとっくに製造は終了しており、 シマノ本社にもとっくに在庫は無い。 ランスは、ペダルはもう絶対コレじゃなきゃダメ。これが付いてない自転車じゃ レース走らない。とダダこねるので、 チームのメカニックはアメリカじゅうの自転車屋にかたっぱしから電話をかけまくり、 不良在庫を探し回っていたという。

そんなある日、ランスがなんと、別のペダルを付けてレースに出て来たのを 目ざとく発見した記者が居た。 ランスのペダルに関する拘りは有名で、 彼が違うペダルを付けてレースに出て来たという事は、それだけでニュースとしての 価値があると見なされており、その事実は速攻で世界じゅうに報道され、 日本の雑誌にまで掲載された。

その見慣れぬペダルはシマノの試作品で、 軸には現行の PD-7700 に用いられている回転軸を流用。 look に似たクリートを使うが、圧倒的に縦に薄い形状。

明らかに look ぽいその形は、 パテント絡みで発売は困難視されていたこともあり、当初、市販は無しの 試作品と思われていた。 ところが、徐々に他のチーム員や、 なんと Johan Museeuw までもが使い始めたではありませんか。 夏のハイ シーズンにはランスはすっかりこのペダルを愛用しており、 「同じ使い勝手で 200g も軽いこいつは最高だ」 と手放しの喜びよう。 そして、ついに秋のサイクルショーの時期には、 2002年末の発売が発表された。という いわくつきの逸品なのじゃ。

でわ、取り付けてみましょう。 今付いてるのは PD-7700 すなわち SPD-R です。 当然、ペダルレンチではなく、 8mm アーレンキによる取り付けです。 お約束ですが、 ネジが回りません。 貧脚とはいえ、やはりペダルのネジというのは 何千キロも乗ると、固まってしまうものなのですな。

アーレンキにレンチをかまして柄を延長し、 クランクを脚でふんづけてレンチを両手でひっぱる。 いきなりガコっといくとチェンリングで怪我したりするので、 注意だ。 ふう。回ったよ。 新しいペダルのネジにグリスを吹いて、 クランクに入れます。

次は、 クリートを靴にくっつけねば。

これが大変ですよ。 お約束ですが、ネジに土が詰まってレンチが入りません。 土をほじくりだしたら、ネジの頭が潰れてて、やっぱりレンチが入りません。 潰れてるところをイチかバチか、ヤスリで削り落してみた。 ダメです。入りません。 しょうがないので、PBのレンチ、もったいないなーと思いつつ、 レンチをネジの向きになんとなく合わせといて、トンカチでぶちこんだ。 入りました。 回りました。 ふう。 やっと取れたよ。

俺の靴は SIDI であり、 SPD-R クリートはアダプタ(ゲタ)を介しての取り付けだ。 ランスペダルは LOOK と同じネジ穴方式なのだが、 SIDI は LOOK クリートはアダプタ無しで靴底に直接付くので ランスペダルも同様だ。 その結果、ゲタの分だけ脚からペダル軸までが近くなる。

spr-r lance

足からペダルまでは、近ければ近いほど、もう、圧倒的に正義である。 その影響は特に、リキ入れて漕ぐ時に顕著であるが、 実は軽く回す時もやりやすくなる。

ベアリングの仕上げも非常に良くて、 回転も軽い。 要するに、非常に具合が良くなったということです。

外見は、圧倒的に薄くなったlookペダル。 変な茶色い色してるが、じつはチェンリングと似たような色で、 意外と違和感無い。 ペダルのバインダ等クリートが接触するところに薄くグリースを塗っておくと、 可動クリートは具合が良い。

俺の靴の場合は、ゲタが取れてペダルが近くなるが、 そういう靴ばかりではない。 たとえば、シマノ靴では -R の方がランスペダルよりペダルが 2mm ほど近いそうな。 それじゃ新しいのに変更する意味無いですね。 自分の靴ではどうなるのか、 じっくり調べてから引っ越すのがよろしいかと。

もなー

モナー人形をリレーして、日本一周させるという計画が にちゃんねるの自転車板であり、 先日、東京を出発したのでそれを多摩川で見送って来た。

モナは意外と小さくて、ちゃんと家(というか容器)が付属しており、 容器はボトルケージに収まるサイズ。 つまり、意外と小型軽量なモナー。 これならレース出場も可能である。

容器はモナーの顔の前が網になっていて、ちゃんと息できるようになってる。 しかしながら、コースが幹線道路沿いだったりして、 網ごしに排ガスが降り注ぎ、早くも黒ずんできたそうな。 モナーの旅にフォースの加護のあらむことを。

2003/01/16

ひきつづき、ランスペダルでのポジションをいじる。


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