穴の存在証明


週末

2/15,16 の週末は、 魔法瓶持ってサイクリングして、 銀座に買物いって、終った。 日曜は雨も降ったしな。

魔法瓶といえば、 以前、ライオンズが優勝したときに西友で 2000円で買った奴を 甲斐駒で落してそれっきりだったのだが、 今回、八ヶ岳行くので新調した。 500ml 入るやつ。 オリンピックで 3000円。

まぁ、どうせ落したりなくしたりするから、 そんな良い奴買ってもしょうがないからな、 ってことで、テキトーなやつをオリンピックで買ったわけですが、 こりゃけっこういいぞ。 ステンレスむきだしでカッコイイ。 しかも軽いし。

ステンレスのやつは壊れる事はないが、問題がないこともない。 昔 1500円で買った 280ml 入る奴は、 登攀具と一緒のザックに持ち運んで、 ザックの上に座ったりしてたら ベコボコにへこんでしまって外壁と内壁がくっついてしまった。 つまり、デュワー瓶じゃなくなってしまったわけです。

こうなると、夕方にいれたお茶が朝にはすっかり冷たくなっていて、まったくガッカリです。 ま、これは冬山のテントの中でのはなしなんで、 通常の環境ではそんな簡単に温度が下がることはないわけですが…

今回は、そんなことは無いように、 できるだけ丁寧に扱いたい。 いくら割れないといっても、デュワー壁は真空。 真空ですよ。 またしても形而上学ですよ。 ぞんざいに扱ってはバチがあたるというものだ。

真空の何が形而上学かというと、 つまり、 「何も無い」 とは何か、という問題があるわけですな。

言語の構成としても、このへんは、あまり自明とはいえないわけで、 たとえば、 「地面に穴がある」 というのは、 地面に石コロがある、というのと若干違いますな。 穴ってのは、地面がちゃんとあるべきところが欠損している状況なわけで、 つまり、 これは無いものがある、 って表現なわけ。

そういう言い方が可能なように、言語が構成されている必要があるわけです。

レクターさん

俺はレクターさんの大ファンなので、 またしても見てしまったよ。

ちょっと釈然としないな。 脚本というか話のスジというか、そのへんがいまいち具合悪いかんじ。 高い知能と異常な心理を併せ持った犯罪者ってものを、 けっきょく良く解っていないのか、 あるいは、 解ってても流されちゃったのか。

演出は悪くないが、ちょっとくどいというかあざといというか。 ただ、役者はみんな上手だし、ディティールも非常に良かった。

これは自慢だが、 俺は件のヰリアム ブレイクの画の実物を観ているのだ。 1990 年 9 月 22日から 11月25日まで、 上野の国立西洋美術館で行われた William Blake 展というのがあって、 それに出品されていた。 この展覧会は、おそるべき大規模なもので、 このイギリスの電波系画描き(イギリスの画描きはたいてい電波系だが) の主要な作品のほとんどを網羅していたすげぇ催しだった。 せっかく行ったものの、ほとんどワケが解らず 全然おもしろくなかったが、 とにかくこりゃなんだかすげぇぞ、 ということだけは解ったので、とりあえず図録だけ買っといたので、 それが判るのである。

あの画はヨハネ黙示録の場面を描いたものなのだそうだ。 ごちそうさま、って感じですね。

ま、要するに、クリムゾンの直系の先祖ですよ。

なんだかこの図録もけっこう希少本のような気がするよ。 ウチには、 主に展覧会の図録で、 俺が西洋美術マニアなせいで集まった中にけっこうな希少本があるもようです。

そうそう、 日比谷スカラ座で見たんだけどさ、 ここはカメラ持って行くといいぞ。 ロビーに例のお面、 面会するときにかぶる、噛みつき防止っぽいやつ。 アレが置いてあるんだ。 「記念撮影用」 とかいって。 すっげぇ後悔したよ。

もう一回行くかな。 で、 ジャケットのソデを後ろで縛ってコレ被って写真撮るんだ。

にひるな

   灯をつけたら消えちゃった
   お花をあげたら枯れちゃった
   五人囃子は逃げちゃった
   今日は虚しい雛祭
  

ニヒルな小学生男子による替え歌である。

サングラス

復活です!

ツルが全く新しくなって戻って来た。 復活もくそも、要するに新品になっちゃったんですが。

俺が使っているのは OAKLEY の M フレームというやつで、 要するにプラスチックのヘヤバンドみたいな形のフレームに バカボンの目玉繋がりおまわりさんみたいなレンズがブラさがるという 単純きわまりない形の製品。 これなら壊れるところ無いから、大丈夫だろ、と思ったら意外とかさ張るので やはり、それなりに扱いに注意しないと壊れるということですな。 雪山でサングラスが壊れたら致命的なので、 これからはもっと注意して扱おう。

アメリカ製なので、けっこうテキトーでええかげんな作りである。 新しいフレームはツルの耳のあたりの曲り具合が左右で非対称である。 それでも別に問題なく使えるのだが、 やはりいくらなんでも見掛け上、具合悪いじゃないですか。 でも、このくらいでいちいちクレームにするのも、 馬鹿みたいじゃないですか。 それに、交換だとまた1週間かかるわけで、その間自転車にのるのに 不自由することになる。

そこで、 自分で曲げてみた。

この材料、ショボいプラスチックのくせに意外と頑固で、 長年使っててもバネがなかなか弱まらない。 手でぐにーっとやったくらいではとても変形しないのである。 当り前だが。 そいじゃどうやったのかというとですな。 ナガシの温水機の温度を最高にしといて、これをかけると軟らかくなる。 そこで好きなように曲げといて、そのまま冷水かけて冷やす。 というわけです。

いやー、ぶりこも良いけど、やはり俺の顔には Mフレです。 これが最も風の巻き込みが無く、視界が広く、歪みが少なく、ズレず、 もう抜群に快適です。 新しいフレームにも名前を彫った。 盗んだ奴に禍が及ぶように呪をかけながら、な。


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