わしは、来年は日本自転車競技連盟(JCF)の選手登録しないわけですが。
登録選手の試合で結果出すほと気合い入れて練習るのは、 わしには無理ということが判明したので、やめるわけです。 JCFの登録選手しか出れない試合というのがあって、 幾つか出ましたが、一番ショボいクラスに出たにも関わらず、 まぁ途中で若干ハシャぐ真似くらいはできましたが、 どれも先頭集団でゴールすることすらできず、 こりゃもうよっぽどコンディション上げてこないとお話しにならないと 思い知りました。
これはどういう世界かというのを別の角度から言えば、 選手登録すると免許が送られてきて、 それの裏に「ドーピングコントロールに従います。文句言いません」 という宣誓文が書いてあり、自署することになっている。 つまり、ドープしてでも成績を出したい、というくらいの モチベーションをもった人々が集う試合だってことだ。 まぁそんな気合い入ってるのは、 実際には一番上のクラスの人くらいだけどね。
ところで、世界のレベルがどれくらいかというと、 その登録選手で一番登りが強い人でも、 平坦レースでゴール前だけ超ダッシュで勝負決めるタイプの、 「わしゃもう登りは走らんけんね。峠なんか知ったこっちゃないけんね」 という選手より登りのスピードが1割がた遅いです。 盛況で有名な乗鞍の登りレース(優勝タイムは1時間ちょうど前後)を ヨーロッパのステージレースで総合成績を争うような選手は 40分以下で走る能力が あります。
話が逸れましたが、それじゃわしのモチベーションはどのへんにあるのかというと、 走りたいところを走りたいように走るってあたりですかね。 それだとあまりにも漠然としてるから、もうちょっと具体的に言えば、 岩橋くんも言ってますが、沖縄のレースが一番面白いということですかね。 俺としては、沖縄200kmで先頭集団に入る、というあたりが、 実現できそうで、かつ、実際にやって楽しめる目標でしょうか。 だからといって、そのために必要となる個々の身体能力を改善するための プログラムを考え、それを実行してゆく、というつもりはない。 ただ乗りたいコースを乗りたいように乗るという走り方だけで、 また、普通の食い物を食って到達できる範囲でいいや。 だってほら、そういうナントカいう物質を特別に補給することで、体調が維持されているとしたら、 その物質の摂取をやめたら一体、その体はどうなっちゃうのさ。
このモチベーションを別の角度から表現すれば、 具体的な目標を定め、それを達成するために必要な要素を数え上げ、 必要ならばそれぞれの要素をさらに細かく分割し、 タイムスケジュールにそれらの要素を並べ、 実行してゆく。こういう思考及び行動様式を使うのは、 できれば仕事の上だけにしたい、ということでもある。
わしの時計に入ってるキカイの品番で、 セイコーが「ウチも久々にゼンマイ時計でも作ってみっか」 ってことで作った一連のキカイのうち、 1990年代後半に フルスクラッチで設計されたストップウォッチ機能を持つ機械 6S77 の派生機種である。 厳密にいうと、そこから更に数量限定で生産された派生機種で、 通常の 6S37 とはカレンダの部品が異なる(そんなんで修理大丈夫かよ?)。 6S77 は部品が金メッキですが、俺のは銀色で、 きいたはなしではロジウム滅金だそうです。 ゼンマイ時計がマジメにテクノロジの対象だったのは30年以上まえのはなしなので、 現行の機械の多くはその頃の製品の焼き直しなのである(これは海外の有名銘柄にあっても似たような状況だ)が、 この6S系は新規の設計なのだそうだ。
6S一族は、わしの時計の他は、超高級ラインにしか使われず、 それらの製品は理不尽な事に(と俺には思える) 見栄とハッタリの海外高級銘柄品とあんまり変わらない価格設定がなされており、 そのためおそらくほとんど売れておらず(そんな値段出すなら、 普通の人は有名海外製品を買う)、 当然の結果として流通量はごく限られていて、 銀座ワコーの修理のおじさんも「6S?何だろ、この機械?こんなのセイコーで見た事ないぞ?」 というせつない現実があるわけです。 新規設計のキカイがそんな事でいいのかよ。
そういう、イマイチ謎な位置付けの不遇な6S一族に、 このほど、もうちょい一般的な製品向けという位置付けなのか、 6S28 というのが できたそうだ。これを搭載した常識的な人が買えるあたりの価格設定の製品が 来年発売されるという。 これで多少仲間が増えるだろうか。
動作の仕組みや精度には興味があるが、 マーケティングなんかはあんまり興味がないので他の製品との比較など、 深く考えた事がなかったが、 ゼンマイ巻き上げ量表示+2レジスタクロノグラフ+自動巻+カレンダ という仕様の機械は少ないのだそうだ。 6S28 にはゼンマイ巻表示は無いそうだが、ぜひこれも盛り込んだ、 6S27というのも期待したいね。
非常に勇敢なアタックで有名なレーサー。引退だそうだ。
1967年2月10日生の俺と一日違い。
とにかく、こいつの走りは極端だ。 戦略は戦術と同一であり、 しかもそれは一種類しかない。 それはこうだ。 「逃げろ」
自転車ロードレースの平均速度は40km/hあるいはそれ以上だ。 こんなスピードを人力で出すとしたら、空気抵抗の問題は避けて通れない。 以前にも言ったことがあるが、 集団の中で走ってる状態から、単独あるいは少人数で飛び出す時の 衝撃は、 船に乗ってるのから海に飛び込んで自分で泳ぐようなものだ。 そんな事をする奴はアホだ。 だからこそ勝機がある。 英国 SAS のモットーは who dares wins だが、これをそのまま文字通り、毎回実行するのが Jacky Durand である。
「どうせヘタって捕まるさ。そうしたらもう、ゴール前のスピードアップには 付いて行けない」 そんな定石通りの展開を裏切って、彼が挙げた上記の成績は素晴らしいものだ。 しかし、それ以上に印象的で記憶に残るものがある。 それは、大勢の集団が手を拱いて追いあげかねてるのを後目に、 最初にゴールに飛び込む勇気ある彼の姿だ。
それは個人の能力と勇気によって克服された運命の象徴である。
吉祥寺でみる。
全編演出が冴えわたっていて、 とにかく全てがものすごい密度で展開する。
だが、何か根本的なところが弱い気がした。
城と炎の悪魔がよかった。
自転車で散歩して終った。
とりあえず小金井公園をうろうろしてから玉川上水沿いに吉祥寺に行き、 吉祥寺の家具屋で木の椅子を注文。引き返し、 Koenig でソーセージを買ってから夕食は 外食。リストランテ大澤で24000円なり。
なんとなく自転車で偵察に行ってみたら、 妻が「もう腹へった」というので、 とりあえず店に入ってみる。「こんなカッコでもエエっすか? ええ、予約はしてません。たまたま自転車で近所を通りかかったもので。」 べつに気にする風でもなく、営業開始まで間もなくなんで、待ってくれと言われる。 「自転車が競争用の、スタンドとか無いヤツなんですが、 どっか置くとこありますかね?」と訊くと、 庭園の敷地に置いてくれとのこと。
うまかったけど、若干食い足りない感じ。
妻は「食いすぎかも」
高級イタリヤ料理というのを食べるのは久々だが、 ここのはけっこうさっぱりしてるな。 自転車で5分くらいなのもいい。