火星接近


わしは, 天文ものとして, 惑星なども見逃すことのできない対象だ. そんなこと言ったら日食も見逃せないのだが, なんせ金が無い. まあいい. とにかく日食は見といて損は無いぞ.

このほど火星が接近するらしい. 火星の接近は, 実はそう珍しいものではない. 2年に 1回は接近がみられるのだ. これから先の, 火星の接近を 3つ程 Xephem で計算してみた. 上から順に, 今年の 5月1日 20001 年6 月22 日, 2003年8月27日, 2005年10月30 日 だ.

  5/01/1999 23:29:17 JST:
     赤緯        赤経         方位      仰角     距離   火星の出 入り
Mars 13:59:03.14 -11:00:56.9 188:34:28  42:52:00 0.5784 17:34   4:38

  6/22/2001 11:20:42 JST:
     赤緯        赤経         方位      仰角     距離   火星の出 入り
Mars 17:15:26.42 -26:44:44.0  32:56:15 -79:29:15 0.4502 18:16   3:35

  8/27/2003 23:27:53 JST:
     赤緯        赤経         方位      仰角     距離   火星の出 入り
Mars 22:38:29.02 -15:45:09.3 170:46:44  38:02:42 0.3727 18:43   5:18

 10/30/2005 12:08:06 JST:
     赤緯        赤経         方位      仰角     距離   火星の出 入り
Mars  3:02:30.49  16:14:35.3 359:30:58 -37:59:56 0.4641 17:17   7:02

地球と火星の距離は, 地球と太陽の距離の平均値が単位だ. 方位と仰角は表示の時刻によるものだ. 火星の接近は分, 秒単位のできごとではな いので, そのとき仰角が負の値(つまり, 地平線の下)だからといって火星の接近が見えな いわけではない. 火星が昇って来るまで待っていれば, 最接近が見られるという わけだ. それどころか, 火星は地球の外をめぐる惑星なので, 地球と接近するときは必ず 火星は太陽の反対側に位置する. だから, 火星の接近は必ず見ることができる. これに対して, 金星や水星は, 地球と接近するときは太陽の方に位置するので見れない. 彗星はいろんな軌道があるので, 地球と接近して, でかく見えるときに太陽と重なる方向に位置してたり, 太陽に接近し て尻尾が延びるときに, 太陽の方角(つまり昼間)に見えたりして, 具合が悪いこ とがけっこうある.

これによると, 今回の接近は大したこと無くて, 期待できるのは 2003 年のもの だということがわかる. 今回の距離は 8500万キロもあるのに比べて, 2003年の は 5500万キロしかない. 1.5倍も違いがあるのだ. 明るさも, 今回は -1.4 にしかならないが, 2003 年のは 視直径 25秒角, -2.6 等まで明るくなることが期待される. 木星よりも明るくなる. といっても, そのとき木星は太陽と同じ方向にあるので見えないが. 火星は, わりと楕円な軌道をめぐっているので, 地球と接近といっても毎回同じ ではないのだ.