獅子座流星群


11月17日夜から 18日未明にかけて, 獅子座流星群を見に行った. 富士山まで見に行った. 17日に10人乗りのレンタカーを借り, 22時に大岡山を出発し, 12時に須走登山口(1900m)に着いた. すでに大量の車が来ていて, 行きどまりの狭い道に車がたくさん 殺到した時に見られる, 末期的渋滞状態だった.

わしらは, できるだけ奥まで突入し, くるまを道端に放置して, 装備を持って開けた場所を探した.

10人も来たので, 装備にはかなりの違いがあった. 寝袋持って来てない奴とか, ゴミ袋被って寒さに耐える奴とかが居る 一方で, テントに入って寝袋から顔出して居る奴もいる. かなり寒かった.

わしのカメラは, 電池が弱っていたのであろうか. シャッタが切れなくなり, 持って行ったフィルムはほとんど使わずに終った. それに対して, xephepm によって天文現象のモバイルコンピューティングによ るソルーション(いいかげんしつこい) を実現するために持って行ったノートパソコンは, 全然楽勝で動いていた. 夏に使った時は結露に悩まされたが, 今回は低温だ. パソコンにとっては, 結露よりも低温の方が, まだましなのである. CPU も冷えるしな.

報道によると, 流星は期待外れだったらしいが, 一体何を期待していたのか意味不明である. アホである. 4時すぎには巨大な火球も出て, 他の流星群とは一味違う所を見せてくれたので あった.

流星群は, 彗星によって引き起こされる天体現象だ. 彗星は, しっぽを出して太陽系をぐるぐるまわっている天体だ. しっぽの正体はチリやらガスやらで, つまり彗星のかけらだ. これら彗星のかけらは, 彗星の軌道付近にわだかまって, やっぱり 太陽系をぐるぐる廻っている. 地球は太陽のまわりをぐるぐる廻っているので, たまに地球が彗星の軌道付近を横切ることがある. そんな時は, 彗星のかけらが地球にたくさんぶつかる. かけらは, 地球に対して秒速 100km くらいのスピードだ. ライフルのタマは 秒速 800m だから, その 100倍だ. だから, たくさんのかけらが地球の空気にぶつかって, 燃えて, 流星となる. 獅子座流星群のかけらは, Tempel-Tuttle 彗星のものだ.

Tempel-Tuttle-traject それでは, 今回の流星群では, 地球の軌道と彗星の軌道の関係はどうなって いるのだろうか? これは, 例によって xephem で作製した Tempel-Tuttle 彗星の軌道と, 地球の軌道が交差している様子. 裸眼立体視になっているので, 左の画を左目で, 右の画を右目でみてくれ. やりかたは, 2つの画の間に不透明の板を立てて, 右目の視界に左目用の画が, 左目の視界に右目用の画が紛れ込んで来ないように すると, わりと確実に立体に見える. 一部の人は, そんな事をせずとも, ただ見ただけで立体に見える.

軌道は見事完全に交差しているので, 確かにものすごい流星がみられるはずだ.

流星群と彗星は, このように密接に関連しているので, 流星群の「母彗星」 という用語がある. 獅子座流星群の母彗星は Tempel-Tuttle 彗星である. 現在 Tempel-Tuttle 彗星は, 赤緯 19h22m23.18s 赤経 -36度 03分 39.3秒の位 置にある. これは, 射手座の方向. ただし, 実視等級 26.8 なので, 実際には見えない. 地球からの距離は 4.0天文単位で, 木星より少し手前. 日々地球から遠ざかって行き, 公転周期は 約 33年. 公転方向は惑星の公転方向とは逆で, 軌道は 約 20度傾いている.

これ は, xephem で使える, Tempel-Tuttle 彗星のデータを含む, 最新の 彗星データベース