そのアナウンスをやめろ


てゆうか, 皆さん平気ですか? 「駆け込み乗車は大変危険です. おやめください」とかいう アホげなアナウンスなどが, 平気ですか? 「電車がまいります. 危険ですから, 黄色い線の内側まで下がってお待ち下さい」 とかいうアホ的アナウンスを毎日聞かされてもへいちゃらですか? つうか, 駅なんだから電車が来て当り前やんけ. なんでそれが危険なんじゃ? わしには理解できんわ. それから, エスカレータで「お子様をお連れの方は, ステップの中央, 黄色い線の内側 にお立ちになりますよう, お願い申し上げます」 とか誰も乗ってないのにスピーカで延々と鳴っていても, 何とも思わないですか?

過保護文化である. 世も末である. 連休, 富士山の 5合目にいくと, 駐車場では 「富士山でのスキー, スノーボードは禁じられております. スキーヤー, ボーダーの方は, 危険ですので絶対にすべらないで下さい」 とかいう痴呆的アナウンスがガンガン鳴り響いておる. アホですか?まじで.

いやー. それがそうとも言い切れないんですねえ. けっこう賢い人からも, 俺が富士山でスキーやるのが一番楽しい, とかいう話をすると, 「え? 富士山でスキーなんかやっても良いんですか?」 とか聞くんだよね. 良いにきまってるじゃないですか. だって, 自分で勝手にやってるんだも んね. 自分で勝手に登って滑べってるんだから, 誰に文句言われる 筋合いがあるわけ? 誰かの私有地だってゆうならわかるけどな.

つうか, 富士山ではスキー禁止とかいうアナウンスには, 全く法的根拠無しである. 「駐車禁止. 罰金 100万円戴きます」とかいうアホげな立て看板と まったくおなじで, 勝手にほざいているだけだ. まあ, それはいい. 俺がスキーするのも勝手なら, ほざくのも勝手だからな. それにしても, なんつうかこの, 「危険だからやめろ」 とかいうの, やめろ. なぜなら, 無駄だから. 駆け込み乗車だって, 「危険だからやめろ」とかいって, やめるわけねえだろ. だってそいつらは, わかってやってるんだから. 俺だって, わかってやってるわけです. 危険だということはね. 放送してる人よりはよくわかってやっているはずだ. だから, アホな放送聞いてやめるわけないじゃん.

事故が起きたときに責任がどうとかいう言い訳があるが, 実効のないことが明らかなアナウンスをしたからといって, そいつらの責任に関して何等かの影響が及ぶとはとても言えないはずだし, それも判っているはずなのだが, なぜこういう余計なお世話というのが まかり通っているのであろうか? そんな自明なアナウンスは 256% よけいなお世話である.

まあ, このムナ糞わるい精神習慣の分析は, 名著「うるさい日本の私」に詳しいので, ここでは繰り返すまい. そんなことよりも, しょうもないアナウンスよりもずっと効果的で愉快な方法を, 考えようというのがこの記事なのである.

まず, 駆け込み乗車の抑止法からいってみよう. ドアがそろそろと, ゆっくり閉まるのが, 駆け込みたいという 欲求をそそる. これがよくないのだ. ベルが鳴ったら, 一瞬のタイムラグもなく(これが重要) 「ズバーン!」と一気にドアが閉まるようにすればいい. そうして, 一旦閉まったら次の駅まで絶対に開かないのである. 最初はゆっくり閉まるようにすれば, 車内に居る人間への警告の役を果たすであろうから, 最初ゆっくり, それから加速して「ズバーン」と閉まるようにする. そうすれば, 駆け込む気も失せるだろう. そろそろ閉まったり, 一度閉まったのがまた開いたりして, 甘やかすから良くないのだ.

とどめに, ドアのはしをカミソリにして, 挟まれると運がよくても重傷を負うように, 最悪ギロチンにする, というのも考えたが, 閉まっている間も安全に運行するコストがかか りそうなのでやめよう. そのかわり, ドアのはしっこを, するどいギザギザ状に作り, ギザの根元は赤. ギザのテッペンは白に塗り, 鋭い歯並びっぽくするとい うのはどうだろう. ギザの材料は軟らかい安全な材料で構わないが, これがズバーンと閉まる なら, 子供なんかトラウマになるかもな. 駆け込みには絶大な心理的圧迫となり, 駆け込み乗車をするのは 居なくなるだろう. なかなか良いではないか. ベルが鳴りやむや否や, おそろしい口が「ズバーン」と閉まるのである. 閉まる音も重要かもな. 挟まれたら死にまっせ, っつう感じの音が出る工 夫も必要かもしれない.

富士山では, 登山ぐちに滑落死体の写真を飾っておけばいい. 500m とか滑落して, 顔が削れて無くなり, 最後に岩にぶつかって 脳味噌が飛び散って頭がカラッポになってる奴が良い. 滑落の意味の判らぬ馬鹿も, これで自分の行為の危険を思い知り, 装備ならびに経験不十分な者の入山は抑止されるであろう.

しかし, どう転んでも事故なんか起きそうもないエスカレータでも アホなアナウンスがあるという, 事ここまで至るならば. わしもさすがにお手上げである. せいぜい逆向きに歩き, 「ムーンウォーク」などと言ってみるくらいしか, 対抗する術が見出せぬ. 誰かなんとかしてくれ.

そうだ! エスカレータでアナウンスがあるだけでは 安全対策として不十分だ. 普通の道でもアナウンスを流そう. こんな感じでどうだろう, この記事を見てる役所の人がいたら(居ねえよ), ぜひ考慮してほしい. 「バナナの皮などを踏むと転倒し, 大変危険です. 足元をよくみて注意して歩きましょう. ガムやタバコをすてるのはやめましょう. 石ころに注意しましょう. 道路を走ると大変危険です. 絶対に走らないようにしましょう. というか, 歩くとコケて危険です. 道路はホフク前進しましょう. そうそう, 表に出ると インセキが落ちて来て頭に当たるかも知れません, 外出は絶対に控え, 一生核シェル ターで暮らしましょう. それから, 生まれてくると死んだりして危険です. 以下略」 豆腐の角で頭ぶつけて脳味噌撒き散らして死ね.