ウチの 2000年問題


うちの 2000年問題は幾つかあるが, まず, 年賀状が全然できてない. それから, 嫁さんが忙しくて, 掃除する暇が無い. 俺も掃除くらいはできるが, 汚くても平気だから, 基本的にしないらしい. まあ, せいぜいそんなところである. つうか, 単なる年末の用事?

ところで, 本日, 年賀状の方の対策がなされました. 掃除は, まあいいとすれば, これでうちも 2000年問題完全対応です.

年賀状は, コレがぷりんとごっこなんですねえ.うちは.ひひひ. しかも, その原稿は コンピュータで作るという. コンピュータを使うのなら, なぜプリンタを使わないのか? という意見もあろう. それは, 面白くないからである. あと, 俺はあのプリンタという機械が根本的に好きになれないのだ.

ところで ぷりんとごっこであるが, これは楽しい. まじで. あれは馬鹿にしたものではないぞ. なんせ, マジなシルクスクリーンなんだからな. しかも, シルクなんて, もうあちこち絵の具付きまくりで, 白衣でも着てやらないことにはどうしょうもなく, しかも床とか机とかに 人知れずついてた絵の具が, ひとしきり騒動をまき起こす, なかなか難儀で愉快なアレであるが, ぷりんとごっこは, 手すらも汚れずに多色, 多版刷りが簡単にできてしま うのである. しかも製版は一瞬で, 解像度も悪くない.

まあ欲をいえば, もうちょっと軸と台の精度があって, アワセが完璧にできれ ばなあ. 言うこと無いんだが. インクは普通のシルク用のインクが使えるので, 透明インクを使えば CMYK でフルカラーも可能である. 冗談だと思ってるだろ. 東工大美術部では, そんな実験は, とっくの昔. 10年もまえに散々やりつくされているのだ. その結果は, シルク秘伝書に蓄積されておる. 当時はコンピュータなんか無いので, CMY 分解および 網点化(グレースケールを, ドットのサイズに変換するやつ) は困難をきわめたものじゃ. したがって, それらのノウハウは今となっては完全に obsolete である.

GIMP のレイヤのしくみを使えば, 一版一レイヤで簡単に原稿が 書ける. 最後に画像サイズをちょっとでかくして トンボを入れ, 版ごとにグレースケールに変換(必要に応じて newsprint プラグインで 網点化)すれば原稿のいっちょあがりで, 全くシルクスクリーンも 手軽になりましたねえ. 今回, GIMP の解像度の設定を使って画像を作成したが, こりゃ便利だね. 去年はいちいち実寸から bc 使ってドット数を計算していたが, ダイアログから 145x100mm とか入力し, 解像度を設定するだけで, 正確な寸法の印刷イメージが得られるのである. そういえば, 去年使ってた GIMP のバージョンは 1.0.2 だったなあ.