賢い数学者や賢い物理学者は存在するが, 賢い数学や賢い物理学は存在しない. 同じように, 強い格闘家は存在するが 「強い格闘技」は存在しない.
しかしながら, この手の最強神話は亡びない. 飽きもせず. どこにでも出て来る. 計算機の方でも, こういう話題は存在する. 最近は, Linux と NT でどっちが secure かという議論があるらしい.
そりゃどっちが Open か, とかどっちが値段が高いか, とかなら そいういう議論も成り立つよ. でも, どっちが使いやすいか, とか, どっちが安全か, なんて考えるだけ無駄じゃん. 安全なサイトは存在するが, 安全な OS は存在しない. 安定しているサイトは存在するが, 安定な OS も存在しない. 高速なサイトはあるが, 高速なOS は無い. なぜなら, システムの性格は運用者, ハードウェア構成, システムの構成, 業務の内容で, 変わってくるからだ.
そんなアホな事を考えるよりも, もっと楽しくシステムを使おう. どうやれば, 目的に合った, 楽しいシステムができるかを考えよう.
今日, 学校へ行くときに道端に焼き芋屋が居た. 焼き芋屋は, ボサボサのシケたおっさんで, 顔も真っ黒けである. なぜか, 焼き芋屋のおっさんは, 頭がボサボサで顔が真っ黒けという ものらしい.
ところで, 大概, 焼き芋の屋台には, なぜかラジオがぶら下がっている. そして, 競馬の実況とかが鳴っているものである. すくなくとも, 絶対に J-WAVE は鳴ってない. ついでに言うと, 俺は J-WAVE が嫌いだ. それはいい. その屋台にも, やはりラジオがぶらさがっていた. そして, 幾分割れた音で何か音楽がかかっていた. 何か聞き憶えのある曲だなあ. と思ってたら, DOORS の The End だった.
秋の透明な日射しの中, のどかな焼き芋屋台から, The End ですよ. のけぞりましたね. ちょうど
Lost in a Roman wilderness of pain. And all the children are insane. All the children are insane, wainting for the summer rain.というところが鳴っていた. それにしてもこりゃ全く, なんつう歌詞だよ. Jim Morrison てやつは, 本当にどうしょうもねえな.
The End を知らない奴も居るだろうから, そういう不届き者のために, 俺様が親切に説明してやろう. 地獄の黙示録, すなわち Apocalypse Now であり, マーロン ブランドのカーツ大佐が発狂して "Snail is walking on a lazor.. " のアレ. ワグナーでトツゲキするアレである. 2001 年宇宙の旅と並んで, 最後まで寝ずに見るのが難しいくせに なぜか何度も見てしまう映画である. この, 地獄の黙示録のオープニングテーマが, Doors の The End なのである. 11分43秒の曲である.
俺様など, あの曲が鳴っているところにたまたま上空を CH-47 ヘリコプタ(ハネが 前と後ろについてる, でかいやつ)が通りがかったら, 直ちにあの世界に トリップするほどのツワモノである. このこと, きっちり肝に銘じておくがよい.
わしは, 焼き芋屋の The End が終るまで聞いてから, 学校へ行ったのだった. いやあ. ええもん聞かしてもらいました.
The snake is long, seven miles. Ride the snake. He's old, and the skin is cold.