腹がへると眠くなる


というのは私だけですか? てゆうか, 腹がへって寝られない, という話をたまに聞きますが, それは本当に腹がへっているのではないとおもいます. 本当にはらへったら, 気が遠くなって全身ダルくなって 寝てしまうものです. これがヤバいのは, 次に起きたときにちゃんとメシを喰わないと, 非常に虚弱になってゆくことです. 栄養失調ともいう. だから, 気をつけろ. 眠くなるまで腹をへらしてはならぬ.

なんでそんな話になったんだ? うむー. ところで, チャットで聞いた話ですが, expand-word というのが非常に便利ですね. こんなの知りませんでしたよ. tcsh では ^x-* だそうで. zsh でもわりとそれに割り当ててあるみたいで. html が置いてあるところで *html のあとに ^x-* で 何が起きるか? やってみるよろし. 有識者の声を紹介しよう. ケツから血が吹き出るほど便利ですよ.

スライド接点復活剤 というものがある. スライド接点に吹きかけると, 接触不良の原因となる酸化, 硫化膜を 除去します (ほぼ棒読み). 成分は ポリアルキレングリコール だそうだ. これをぶっかけると何故通電が復活するのか? 謎である. 世の中, 俺の解らん事はまだまだ多い. 接点グリスというものも存在するそうだ. あいかわらずディスプレイの接触が悪いので, こんどそれが使えるものならディスプレイとメインボードの間の バス状接点に塗り付けてみよう. ツシマなら持ってるかな?

液晶ディスプレイの明るさ調節が, スライドボリュームで 出来るようになっている機種がけっこうあり, わしのノート (もう 3年も使っている) もソレだ. スライドボリュームに触ると, なんかチカチカして目障りで, 明るさの調節なんかやる気にならなかったものだが, 今日, ふとおもいついてディスプレイを分解し このスライド接点に使ってみたところ, わりと具合良い感じ. ボリュームスライドを触っても画面がチラつくことは無くなった. そのかわり, ネジ穴が一個ぶっ壊れていることに気づいた. 砕けたパーツとともに存在していたので, 砕けたところをできるだけ 寄せ集めて, 瞬間接着剤で固めておいた.

瞬間接着剤というのがでてきたところで, 接着剤の話でもするか. といっても, 接着剤にそれほど詳しいというわけではないのだが.

瞬間接着剤は, 用途によっては非常に役に立つが, 意外とその役立つ範囲 は限定的だ. というか, 接着力が持久力というか信頼性に欠ける. 成分は何だっけ. 物質名を忘れたよ. 形成される樹脂が, 硬いし強度も悪くないが, なんせ脆い. 樹脂にしては残念なほどの脆さだ. それから, 経年変化にも弱いようだ.

瞬間接着剤が固まるのは, 化学変化が原因だ. 最初は液体だが, あれは特殊な樹脂で水に触れると 反応が始まり, 硬化するのである. だから, 瞬間接着剤は湿度の低いところに保存するのが良い. 冷蔵庫なんかが良いのだ.

糊が乾くと固まるが, そのとき糊を溶かしていた水が蒸発するので 体積は減る. そういうタイプの接着剤もけっこう多い. ゴム糊とか, プラモデルに使われるスチロール樹脂の 接着剤なんかもそうだ. このタイプの接着剤は, わりと用途が特定される傾向がある. なんでかというと, 接着するもの (樹脂の場合が多い) を多少なりとも 溶かして, 乾いたら元に戻って接着を完成する, というやりかたが多いからだ. つまり, 溶かせる物質じゃないと接着できないわけだ.

この手の接着剤は, 樹脂に関して言えば強度も最高で, 信頼性もわりと高い. 接着にかんしては何でもそうだが, まあ, 正しく施工しないと そうはならないんですがね. 特に, 接着面を綺麗にすること. また, 完全に溶剤が蒸発しきって接着が完成するまでは, 力をかけたり水, 埃, 油などの邪魔物が付いたりすることが無いように 気を付けないと駄目である. 溶剤が蒸発して固まるまでというと, こりゃ相当かかる. なんせ, 樹脂に染み込んでいるわけだし, それにその溶剤と樹脂は, 極めて親和性が高いからだ.

しかし, この手の接着剤は隙間を埋めたりするのには全然使えない. 接着面が完全に密着していないと, 使えないのだ. なぜなら, 乾くと体積が減るから. そんなときはエポキシだ.

エポキシはエポキシ樹脂という物質でできていて, こいつが便利なことに 2種類の樹脂を混ぜると反応して ものすごく強度があり, かつ, 衝撃にも耐えるねばり強い樹脂になるとこ ろだ. しかも接着力自体も比類無き強さである.

じっさい, ガラスと金属とか, セトモノとガラスとか, アルミとチタンと カーボンファイバとか, そういったものをくっつけるのは, エポキシくらいしか存在しない. チタンやセラミクスを溶かす溶剤なんて, 存在しないからな. 俺は一時期アホみたいにナイフを作りまくっていたが, そのときこの接着剤に散々世話になった. ナイフでは鋼と柄をくっつけるのに使うのである.

エポキシを使う上でのポイントは 3つだ.

混合比率で, 硬さや硬化開始時間を調節することができる. 硬化剤を多めに入れると, 硬化開始時間は早まるが, やや弾力性が増す. しかし, この, 硬化開始時間というのはあまりアテにはならない. この時間を過ぎるともう作業できませんよ. というくらいの 目安である.

エポキシの硬化は, これまた化学反応であるから 固まっても体積はほとんど変化しない (厳密には知らん) . また, 化学反応であるから, 温度を上げると速く進む. それから, 化学反応だから, ムラなく混ぜておくことが, 正しく反応させる重要なポイントだ. 特に, こういうどろーっとしたモノは 勝手に混ざるということは絶対に無いので, 自分で完璧に混合してからつかわないといけない. 白い水飴状になって, 「もうええやろ」と思ってから さらにそこまで掛けた時間ぶんくらいかき混ぜると良い.

反応は, 実はどのエポキシでもかかる時間は同じである. 5分高速型とか, 24時間とか, 勝手なことがパッケージに書いてあるが, 実際につかえるようになるまでの時間はだいたい決まっている. 100度に加熱して 約 1時間である. 温風ヒータなんかの前に転がしておけばちょうど良い. ただ, 温度が上がりすぎると樹脂の硬化は起きるが 接着がうまくいかないので, 気を付けよう.

化学反応が起きて, 液体の樹脂が硬化するタイプは, 体積があまり変わらないので隙間や穴埋めにも使えて, 非常に良い. エポキシは普通, 粘性がかなり高いので粘土的な使い方もできる一方, 狭い隙間なんかには使いにくい. 一方, 瞬間接着剤は一般に粘性が低くて細い隙間にも染み込む. ただし, 衝撃や環境の変化に弱い. 何でもかんでもうまくいく, というわけにはいかないところが 接着剤のおもしろいところだ.

エポキシや瞬間接着剤にもいろんな銘柄がある. エポキシで俺が愛用しているのは, スイスの チバガイギー の 「アラルダイト」という銘柄だ. つうか, 「ホッチキス」が半ば普通名詞になっているように, 業界 (どの?) では「アラルダイト」というと エポキシのことなのだ. これまでの経験では, アラルダイトの 24時間硬化型を 100度に加熱して使うのが, わりと間違い無くて良い感じである. そうそう, 何でもくっつくかに見えるエポキシだが弱点がある. 塩化ビニルには使えない. 塩化ビニルには, それ専用の接着剤を使う.

いろんな接着材を使い分けてくっつけまくろう.