妖怪

妖怪という用語の, 正確な意味を知らない奴も増えて来たので, そのルーツをたどってみよう.

妖怪概念は, 俺と石川でつくり出したものだ. たまに俺と石川は長電話するが, そのときに, 「なんで世の中, こうアホが多いんかのう」 という話題になった. その時, 突然2人は気づいた. 「そうだ!それこそが人間なんだ!」 「じゃあ, 俺達は一体何だ?」 「人間じゃあねえ事は確かだな」 「人間じゃねんだから, , , , 妖怪か!」

これが妖怪概念の誕生であった. 「そうか!だから!!」とか「三度否!」とか言ったりこそしないが, 要するに, 革新された人類であり, ジオン・ダイクン(誰じゃそれ?)の「ニュータイプ」とか, ニーチェの「超人」みたいなもんであろう. しかし, 我々は自分が人間から迫害されたりする事も多いという事を, まじめに認識しているので, そういう偉そうな名前を名乗らないのである. 自分が優れているからといって, それをいちいちわめいてると, 命が幾らあっても足らんのだ.

その後, 妖怪概念はさまざまに展開されている. 最近俺が気に入っているのは, 「人間シェルと妖怪カーネル」 である. これは, 言うまでもなく計算機の OS から借りた概念だ. 妖怪は人間よりも優れているので, 人間が考える事を emulate できるのだ. そこで, あり余る処理能力を, 人間との対話に廻すと, 妖怪は迫害されずにすむのである. しかし, その処理は妖怪といえども決して軽いとは言えない. また, 人間シェルがいつも動作しているとは限らない. 人間シェルの優先度は低いので(妖怪は本質的な物事を好むものだ), どうしても処理が後廻しになったり停止されたり, あるいはバッファが あふれて, その結果 「コンピュータよりも, まずおまえを boot しろ」等と暴言を吐いて 人間シェルがコアダンプする事も多い.

妖怪は単なる変な奴ではない. 何より, 妖怪は通常の人間には絶対不可能な事を断固成し遂げる, 強固な意志と高度の知能を持つのだ. 変な奴に見えるのは, 結果にすぎない. そうは言っても, そのなりふり構わぬ様はやはり「妖怪」であり, おかしな奴である事には変わりはないが.