透明なターミナルエミュレータ
最近見てなかったが, Eterm がこういう風に進化していた.
バージョンは 0.8.7 で,
なんと, 透明である. むっちゃかっこええで. まじで.
ただし, 当然ながら, いまいち見にくい.
また, 起動も xterm や rxvt 程は速くない. 特に描画の遅い俺のマシンでは.
スクロールすると一気に xload のグラフが上昇するし.
しかし, 「楽しい unix 」を演出するには重要なギミックと言えるでしょう.
必要なものは
ここ
に置いた. 勝手にコンパイルしてインストールしてくれ.
先に imlib をインストールしてからコンパイルするのだ.
imlib も Eterm もインストール先を,
configure の時に --prefix オプションで選べる.
imlib を /usr/local 以外にインストールした場合,
Eterm は --with-imlib オプションで, imlib の所在を指定できる.
詳しいオプションは, ./configure --help でどうぞ.
透明にするには, 幾つか設定しないといけない.
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まず, 透明にする設定を用意する.
ホームに ".Eterm" というディレクトリを堀り, その中に theme を入れるディ
レクトリを掘る. ディレクトリの名前を
Eterm にすると, その中の theme がデフォルトになる.
透明にする theme はおまけで付いているので, それをコピーして来れば
いい. PREFIX/lib/Eterm/themes/trans にインストールされているはずだ.
これをユーザの設定にしとけば,
起動時にオプションとかを付けなくても透明になる.
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それから,
背景を, "Esetroot" というコマンドで変更しないと,
透明 Eterm にならないのだ. このプログラムは Eterm におまけで付いている.
普通に make すると, できているはず.
そして, なぜかこのコマンドでは俺の場合 jpegが使えない.
またかよ, jpeg. いいかげんにしてくれ. tiff は使えている.
従来通り, 画も貼れる.
タイトルバーの下の部品は, メニューバー.
右はじの矢印は, クリックするとヒストリが使えたりする.
また, 左端をクリックすると, フォントやその他のメニューが出る.
しかし, おおむね要らん人も多かろう.
メニューを定義しているファイルの指定が theme の MAIN ファイルにあるが,
それをコメントにするなりして消せば, メニューバーは消滅する.
そうそう.
日本語もちゃんといける
ぞ. やるべき事は,
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configure したあと, src/ にある features.h でコメントになっている
# define KANJI
のコメントを外してコンパイルする.
- theme の MAIN で環境変数 TERM を設定している term_name を kterm
にする. これで termcap の kterm のところを Eterm が使うようになる.
- MAIN で漢字フォントを定義してやる.
そのためのエントリは最初からコメントとして用意されているので,
コメントを外して好きなフォントを書くだけだ.
これは, eterm の開発に日本人が参加しているおかげだ.
- 最後に
Eterm を置いたディレクトリにでも, Kterm (最初が大文字なのに注意) という symbolic link を作ってや
る.
- rehash して, "Kterm" で漢字が出るぞ.
あとは, 漢字用の theme を別に作ってやり, それを呼ぶようにするとかね.