gimp-1.1.16


完全にこのコーナーを更新する動機を無くしている私ですが, 今回は久々に更新するネタができたので, 記事を書くことにした. gimp-1.1.16 のリリースである.

ちょっと使ってみたが, 致命的におかしなところは見付からない. こいつは, アップグレード推奨ですね. とりあえず, わしの知っている死ぬ系のバグは全部塞がっている. かなり死なないので具合良い.

一時期バグが増えたりしてましたが, 今回はかなり着実に改善されている模様だ. 開発は日々極めて活発で ChangeLog を見ればわかるが, 毎日 数10の変更がソースツリーに対して行われている. 無論, それらの変更をダイレクトにリアルタイムで 追っかけることができるのが CVS であり, GIMP の CVS サーバには匿名アカウントが用意されていて パスワード無しでも CVS から最新のソースが取得可能だ. もちろん, 書き込み権限は無い.

今回ビルドしたのはリリースされたパッケージだ. リリースと同時に取得したので, ダウンロードは比較的軽かった. 2/3 づけの CVS 版もあるが, 何を間違えたのか configure がちゃんとできておらず, 動かないのでコンパイルできてない.

コンパイルは, 必要なものをインストールしておれば ./configure && make でおわり. 必要なリソースはコンパイラのバージョンやオプションで違うが, debug シンボルを入れてコンパイルするのであれば(デフォルトがこれ), shared library を最大限活用したとして 100MB くらいかな. インストールは 50MB くらいになるはずだ.

散々必殺な splash だった 1.1.x だが, 今回は非常にマトモなものが付属している. 開発 ml では, 「いいかげんで 1.2 にしようぜ」という 意見も出ており, 安定版としてのリリースが近いことが伺える. うむむ. 今使ってたら, 設定を zoom に応じて窓をリサイズにすると, 挙動がおかしいのを発見. 以前のバージョンではそういうことは無かった のだが. むうう. このバグはまじで手ごわいね. おかしいのは apps/gdisplay_ops.c にある gdisplay_shrink_wrap という関数なのだが, こりゃ手ごわい. 開発者の「コレ, 誰か直せよ」というコメントあり. しょうがないので, ちゃんと動いてたバージョンの関数に手で戻して コンパイルしなおした. もちろん, ちゃんと動くようになった. こういうとき, 俺は強く思うのだ. フリーソフトで良かったね.