GIMP は cvs になってから, 開発ペースの割りにはリリース間隔が長い. 前回 1.1.4 をインストールしてから, まだ 2週間しか経ってないが, 1.1.4 と 1.1.5 の間を埋めるパッチのサイズは 1MB 以上にのぼっており, 本体のアーカイブサイズ 4.5MB に比較しても並大抵の変更ではないことが判る.
このバージョンは, 非常に具合は良いが, コンパイルには若干の注意が必要だ. perl のプラグインのディレクトリで生成される Makefile に幾つか不具合があ り, そのままだとヘッダファイルが見付からないといってエラーになる. 俺は cflags を手で修正してコンパイルした. 「gimpmodules.h が無い」といって make 出来ない場合はコレだから, cflags に `-I../../.. ' というのを追加してやるといい.
あいかわらず日本語環境で使うと気が狂っているので, 英語環境に変換する wrapper をかまして使っている. 英語環境では全然問題ない. 1.1.4 は path でけっこう死んだりしたが, このバージョンは, どうだろう. path では, まだ一度も死んでないが, ほとんど使ってないのでなんとも言えな いねえ. 日本語環境で発狂する問題に関しては, 日本人が幾つかパッチを送ったりしてお られるはずだが, 反映されてないのかな?残念.
昔は, 「全てのプログラムはメールが読めるようになるまで進化する」 という命題があったそうだが, 今はさしずめ 「全てのプログラムは WWW が見れるようになるまで進化する」というところで あろうか. GIMP もその例外ではないが, さすがにブラウザを新しく自分で作る という事は, やってないのである. ちなみに, 画像を encode してメールで送信するくらいは, 1.0 の頃からでき た.
1.0.8 よりも, こっちが全然良い. 日本語のメニューなどが, かなり改善されている. アップグレード推奨.
せっかくシェルが configure のオプションを補完するようにしたのに, 最近, 全然オプションをつけてない. オプションの補完は, こないだ紹介したひどいデキのと比べると, ちょっと賢くなった. 賢くなったのだが, 出番が無い. 補完なんかしなくても, 手で全部打鍵してもたいして時間は変わらないのだが, それでも俺が補完に拘るのには理由がある. タイプミスだ. 補完しとけば, タイプミスは無い.
それにしても, zshell は良い. これは, 布教したくなる気持も判る. 思うに, プログラムが単に便利というだけでは, 布教するには値しないものらしい. 布教したくなるのは, 使って楽しいプログラムである.
文献データベースを引いて来て, これを閲覧したり, 必要に応じて新しいデータ ベースに編成しなおしたりする, という仕事が発生しつつある. これをどうやって解決するべきか考え中だが, つうか, どうやって解決すべきか は判ってるんだけど, なんつうか, けっこうめんどくさいので始めるふん切りが つかぬ. つまり, こういう問題を解決してくれるのは, postgresql しか無いのである. データベースというのに手を出すのはずいぶん久しぶりだ. そうそう. math-sci(アメリカ数学会だかどこだかが出し ている, 数理科学の文献データベース) の検索結果をダウンロードしてきたファ イルを閲覧, 編集する, emacs の「math-sci モード」というのも欲しい. そんなの無くても postgresql で全部間に合ってしまうのかどうか, そこんとこ ろはまだ未知なのですが.
当然, tex のソースに変換するのとかは, perl にやらせたいねえ. 学位論文のディレクトリで, データベースのアップデートから, tex のソースファイルの生成, そしてコンパイルと, 全部やってくれる Makefile 書きたいねえ. そりゃ余裕でしょう. ああ, UNIX で良かったなあ, と思う瞬間. つうか, さっさと論文書けよ. みたいな.