libc5 のシステムに glibc のインストール


plamo についてる ps は, オプションの書き方が変更になっていて, まえにわしが書いた ikill はちゃんと動かなくなりました. 新しいバージョンは これ です. マニュアルも同梱. ps のバージョン 1.2.7 で動作確認しています. 古いオプションを受け付けるものでも, 1.2.7 では新しい奴はちゃんと動きますので, この新しい方がお勧めですね.

Linux のパッケージも, ずいぶんガードが堅くなったものです. 昔の inetd.conf なんて全然ザルで, buggy な nfs も動きっぱなし. かなりアレな感じでしたが, 当時は何も知らんので, 単に「やったー. つながっ たー. apache うごいたー」とかいって喜んでました. いわゆる一つの 座った鵞鳥, あるいは葱しょった鴨というやつです. 今では, chargen ポートも塞いであったりして, ちょっと興ざめです. と思ったら, slackware 3.5 はあいかわらず systat や netstat が開いててま す, まじかよ. NT 馬鹿にしてる場合じゃないですよ. というわけで, なんか, 設定が徐々に固まって来たので, 今日は tcpd をいじっ てました. hosts.allow とか hosts.deny とかに, 攻性防壁を仕込んでました.

ところで, 俺は, せっかく新しいパッケージを入れたから, gnome を make しようと思っ た. 俺が使っているディストリビューションは, plamo 1.3.1だ. しかし, gnome をmake するためにやらねばならない事はあまりにも多い. いっそ redhat をインストールしなおした方が早いくらいだ. vine とかね. そうすりゃバイナリもあるしな.

でも, 簡単にできちゃったらつまんないじゃないですか. rpm をバラして終り, なんて, 面白くないっすよ. 自分でコンパイルして, そんときに変なオプション つけたり変なパッチあてたりしてこそじゃないですか. ね. つうわけで, 徹底抗戦. 断固あくまで make でいくのだ.

gnome を make するには, こういうものが必要だ.

  1. glib > 1.1.12
  2. gtk > 1.1.12
  3. 以下略
gtk1.1.x には ぐぬーの国際化コードだかなんだかが含まれており, これを make す るには libintl.h とかいうヘッダファイルが必要. このヘッダファイルが機能 するためには, libc6 (つまり glibc2) が必要. これが判明するまでに, 4日くらいかかったぞ. ぐのーめ, おそるべし. 1997年 8月に, gimp 0.99.10 を make した時に匹敵する手応えを感じる. 燃えろ! 俺の make!!

というわけで, 俺は glibc の導入に踏み切った. sunsite あたりの howto のディレクトリには, ちゃんと glibc-howto というの がある. たぶん, libc5 から glibc にしようと考えた奴は, 俺が最初ではない はずなので, 何か説明があるに違いないとおもったら, そのものずばりがありま した.

ドキュメントによれば, glibc の導入の形態にはいくつかあり, libcをそっくり入れ換えるものと, テスト的にインストールするというものが あるらしい. 俺はここでとりあえず弱気になって, テスト的にインストールする ことにした.

glibc のインストールに必要なものはつぎのとおり.

  1. 150MB の空き容量
  2. ぐぬー make > 3.75
  3. gcc > 2.7.2
  4. binutils > 2.8.1
  5. bash 2.0
  6. autoconf > 2.12
  7. texinfo > 3.11
必要な時間は, P5/133 64MB ram で 3時間!!! まじですかー. kernel が 15分で make できるのに, 3時間. そして 150MB. なかなかきてますねえ. それはおいといて, 各プログラムのバージョンも, なかなか厳しいものが要求さ れている. バージョンは, それぞれ "hogehoge --version" とかやれば判るので, それで確 かめれ. binutils というのは, そういうプログラムは存在しない. これは, ld とかのことだから, ld --version すればいい. 俺の bash は 1.1 だったので, 2.0 を取って来ないとね. autoconf は, configure.in を変更した場合に configure スクリプトを生成す るのに必要で, configure.in をいじらなければ必要無い. いやあ. これで egcs が必要とかだったら, さすがにあきらめてカーネル 2.2 に移行がてら, ディストリビューションを slackware 3.6 にするところでした が, さて, どうなることやら.

おそるべしであるよ. ぐのめー. とりあえず, 今は bash を 2.0系にしたところ. glibc は 2.0.7 が何かと良いらしいので, 2.0.6 をあきらめて, 新しいのを取っ て来る事にした段階.

インストールメモ