GNOME 1.0 is Out


今回も gnome です.

ついに出ました. めでたい. 1.0 が出たというので, せっかくだからアップグレードしてみました. またしても make の嵐. かなり面倒なので, make を shell script で for で回して自動化するという手もありますが, 何か問題が発生する可能性もあったので, やはり手動でやりました. なんせ, gtk 1.2 をリンクして make しないといけないのに, /usr/ 以下に gtk 1.0.6 があるわけで, いちいち configure にオプションつける必要がある. これは, スクリプトに書くと, 相当めんどくさいです.

アップグレードを機にゲーム入れてみましたが, 何を間違えたか, 全然動かない です. だから, ゲームのレビューができません.

基本的に, 操作も設定もすべて, GUI でできるようにはなっています. オマケでいくつか theme がついてます. 例によって, おちょくられているのは「ま」の付く会社で, Redmond95 という名前の theme が付いてます. theme の説明には, 「ださい(ugly)」とか書いてあって, ここまでおちょくられると, 若干可哀想になって来ますね. あ, ならない? あ, そう. 実は私も言ってるだけで, 全然そうは思ってません が.

コンパイラなど, 開発環境は, 最新のものを, フルセット突っ込んでください. 私の環境は, つぎのとおり.

egcs は, redhat 5.2 の rpm を sunsite からもらって来て入れました.

make に関する注意点は特に無いけど, gimp1.0 を既に使っていて, それを壊し たくないひとは, gtk 1.2 のインストールに気を付けてくれ. configure の prefix を, gtk1.0 が入ってるディレクトリ以外の所にすれば, 間違いないのだが, それ以後, gtk 1.2 を必要とするものを make するときは, 必ずこのオプションをつけないといけないわけで, 結構めんどくさいです.

WindowMaker と gmc の組合せの印象は, みかけない商用の OS てかんじです. 私は, かなりかっこ良いと思いますよ. 断固. tool kit が gtk なので, みかけをいろいろ変えられるだけでなく, スクロール バーとかの振舞も変えられる. やはりおまけでついている motif 風の theme 「Notif」 が私は気に入ってます. ちゃんと真中ボタンでスクロールバーをマウスポインタの 位置に引っ張って来れるので, navigator とかと, 同じ操作感覚. navigator をデフォルトのリソースの設定で使っていれば, 色も同じ.

デスクトップには, さすがに統合されてないのですが, ファイルマネージャが, ネットワークと統合されているのは, 非常に便利です. ちかごろは, ディレクトリの中身をぶちまけてしまうザルな設定の httpd はほとん ど無いので, httpとの統合というのは, あまりメリット無いですが, ftp と一緒になっているのはかなり便利です. ちゃんとユーザモードで login できるのです.

それにしても, わしが最初に Linux をインストールしたのが 1996年で, その当時存在していたファイルマネージャは xfm. 使ったこと無いひとも多かろ う. 当時のスクリーンショットが残ってないのが残念ですが, 当時の画面と, 今 を比べると, ちょっと同じ OS とは思えない.

ファイルマネージャは, かなり buggy なので, 覚悟して使おう. さすがに, ext2 の上に乗っかっているので, 勝手にファイルが消えたりすることは無いが. しかし, ネットワークとの統合の他にも, 斬新で先進的な設計になっているぞ. 特に, 俺が VFS すなわち Virtual File System というのに触るのはこれが初め てなのだ. まだ勝手が掴めないが, 一見して, 非常に便利, かつ, ファイルとい う概念の抽象化を極限まで追求した, 楽しく正しい世界である.

CANNAHOST という環境変数を設定していると, ぐのめー で使っているときに 「かんな」と通信できなくなることがあるようだ. mule が「変換サーバと通信できません」とかアホなことほざいたり, 起動直後 にいきなり固まったりするときは, これを消してみよう.

さて, 使った感じです. ダメなところから. まず, ファイルマネージャがバグってます. ルートウィンドウに並べたアイコンは, さっき logout したときと配置が違ってたりす るのです. しかも, ホームディレクトリへのリンクが消滅しちまった!とおもっ たら, 他のアイコンに隠れてたりして, かなりむかつかせてくれます. ファイルマネージャの窓の中のファイルを消すときは確認ダイアログが出るのに, デスクトップのファイルを消すときだけは, 出ない. ファイルマネージャから, パネルのランチャへドラッグできません. これは, 早急に改善して頂きたい! 俺が改善しようかな. まじで. しかし, どうやって? つうか, そうおもったのが俺だけということは考えられないので, きっと作業が進行中なんでしょう. それから, コントロールパネルの中身がグチャグチャなのを何とかしてくれ. 0.99 の方が, 判りやすかったぞ. それから, わりと死にます. そんなときは, デスクトップからウィンドマネージャのものを除いて全てのアイ コンが消滅し, 寂しい気持にさせてくれます. 全体的にまだまだ buggy だ. gimp も 0.99.10 のころはひどかったが, それよりはマシかな, という感じ. これで enlightenment と組み合わせて 使っているという猛者もいる(つうか, これがデフォルト!)というから, ほんま に世界は広いわ. じゃじゃじゃじゃああああん!!! < enlightenment が segfault して死ぬときの音楽.

それでは, いいところを紹介しましょう. これは, 「ファイル名を変更するとき以外, キーボードを触る必要が無い」とい うことです. ファイルマネージャの機能も強力です. nfs なんか使わなくても, リモートの ファイルとローカルのファイルを統一的に扱えるのは, 非常に便利です. これは, gmc の特有の機能ではなく, mc にはじめから備わっていたものみた いですね. mc ( midnight commander ) を使ったことが無いので, はじめて知 りました. あ, いま gmc 死んだ. なんだかなあ. それから, ルックスが非常によく考えられている. まあ, ルックスなんて, theme でいくらでも変わるんですが. theme は ~/.gtkrc に書いとけば良いのだ.

gnome と話をすることができる WM というと, 現在開発中のものとい うわけで, 1年以上使っていた afterstep1.0 から Window Maker 0.5x に乗り換 えた. 今, 使っているのは 0.51.1 だ. この WM はかっこいいです. マウスが画面のはしっこに行ったら隣のページに引っ 越すというのが無いし, マウスボタンの機能割り付けができないので, 「アイコン化ボタンをドラッグするとサイズ変更」とかにして, タイトルバーか らもサイズ変更できるようにしたりはできないみたいなんですが, グラフィカルな設定ツールがおまけで付いてて, これで大抵のものはちゃんと設 定できるので, 「WM いじくって徹夜」とかしなくて済むところが嬉しいですね. theme とか style 作るのもグラフィカルにできるようになると, もっと良いか も. つうか, それくらい tck/tk で作れそうだな. いっちょ作るか. てゆうか, 俺が考え付くようなことだから, どっかにそういうプログラムがある かも. あるに違いない. 今の設定を theme にしてセーブできるというのは, 割と良い. 日本語のフォントの設定とかを, 手でいじくったのを紛失しなくて済む.

Window Maker と gtk+1.2 だから, 地上に存在するシステムで, 一番見掛けはかっ こいいでしょう. みかけは重要ですよね!まじで. 毎日使うものだから, 画面とかかっこわるいと, ほんとにやんなっちゃうよな. 特にファイル名に半角カナとか使ってあったりするとね.