夏ですなあ.


東京, むちゃくちゃ暑いで. まじで. こりゃシャレならんわ. ほんま必殺ですな. といきなり関西弁で始まりましたが, こう暑いとコンパイルするもんもおまへんで.

なんでも clock up したマシンには受難の日々だそうで, 熱暴走してしまうものもあるそうですな. 御愁傷様です. わしは, 一番にそういうトラブルに遭いそうな奴だが, なぜか全く無縁の日々を送っている. 実は, ハードウェアに興味が無いのである. レンダリングなどを 5時間とか 10時間とかやってると, マザーボードごと温まっ ている. 特に CPU の近所に配置してある L2 キャッシュの温もり加 減は結構なものだ.

俺は半導体には詳しくないが, 聞いた話では, 半導体の電気特性は音頭じゃ なくて温度でけっこう変化するので, 温まると思ったとおりにうごか なくなってしまうらしい. これが熱暴走の正体である. つまり, 実際に何かが暴走 しているとは限らないのだ. ガッキーンと凍り付いてる時もあるかも. 熱凍結. これは要するにハードウェアの一時的な故障なので, あまり頻繁だとファイルシ ステムは言うまでもなく, 各種コントローラその他ハードウェアに害を及ぼす可 能性もある. 気を付けた方が良いだろう.

夏なので, さすがに各プロジェクトもお休みなのであろう, 新しいコンパイルはほとんど無い.

いずれも, アップグレード.

control-center をインストールしてから, メニューを若干いじくったら ウィンドマネージャが起動しなくなって困り果てた. いやはや, 全く ウィンドマネージャの無い X ってのは, 使うに耐えませんな.

コントロールセンタの「スタートアップ」ってのは, セッションマネージャの設 定の一つだが, これがけっこう面白い. 色んな設定がこれに書ける. 起動する順番とか, うっかり死んだ場合どうするか, とかが書けるのだ. 例えば, ファイルマネージャ gmc はしばしばうっかり死ぬ が gnome-session で, 死んだら勝手に再起動されてくれるのは, そういう設定で起動されているからだ. ウィンドマネージャも, 死んだら再起動に設定しとけばいいだろう. 起動の順番はスピンボタンで変更できて, 楽勝だ. ウィンドマネージャがファイルマネージャ(デスクトップハンドラ)よりも後に起 動だと, 若干問題が発生するが, それは起動の順番を変えてやればいいようだ.

ee-0.3.9 と ORBit は, 普通にアップグレードできた. gtop-1.0.2 は libgtop を 1.1.0 に上げたらおかしなエラーを吐かなくなった. しかし, そのためには libgtop を必要とするものを全部 make しなおさねばな らなかった. libgtop-bindings とか gnome-utils の幾つかとか, それに panel の各種アプレット( CPU の load 見る奴など. これらは gnome-core に含 まれている)も.

nfs の使い方

nfs すなわち network file system は, 古き佳き時代のファイル共有システムで 遅いは危ないわファイルぶっとぶわで全然ロクでもない(*)のだが, とりあえずデフォルトであるのがコレしか無いので自宅ではこれを使ってます. on-demand な automount もあるしね.

複数のコンピュータを持っている人も多い. 高速なプロセッサを積んだ据え置きと, それほどでもないノートとかね. そんなときは, 一番高速なマシンでコンパイルして, コンパイルしたディレクトリを nfs で export してやり, ノートから mount して make install すればコンパイルが一回ですんで非常に 良い. バイナリ互換ならばね.

nfs の設定にもよるようだが, デフォルトでは mount したディレクトリでコマ ンドが発行できないという場合もあり, そんなときは make install が動かない こともあるので, ダメな時は mount コマンドのオプションで "exec" を試そう. こんな感じ.

% mount -o exec,rw,hard host_name:/mounting_directory ~/mount_point
しばしば使うものに関しては, /etc/fstab を書いて, ユーザ マウンタブルにしておく のも良い. 詳しくは mount(8) を見てね.

それにしても, ユーザが mount したものに関しては, logout すると umount くらいされろ, っつう感じがするのは俺だけ? .xsession とか .logout に書けば良いんだけ ど.

それから, nfs はヤバいので, 表のインターネットで export するのは止めよう. というか, 壁の中とか stand alone のネットワークじゃない場合は, 必要な時以外は nfsd を停止しておこう. nfs と sendmail は unix のアキレス腱です. なーんて昔は知らなかったので, ppp 越しに mount して「おお! 電話越しに ls が」などと喜んでたりした時代もありましたね. 今にして思えば, よく無事で済んだな. と. 今は, 学校でも家でも壁の中なので, export し放題だけど.


qmail の作者 D. J. Bernstein によれば, nfs は network failure system の 略だそうで.