妙高 火打 山スキー


シールを使う山スキーを初めてやった. これはおもろいです. まじで.

妙高は, 新潟と長野の県境付近にある複式火山で, うまい具合に小屋が点在していて山スキーが盛んなところだ. OB の二宮さんと, 金沢から合流して来た二宮さんの友達と一緒だった.

予定では妙高国際スキー場のリフトを使ってできるだけ上まで登り, 妙高の外輪 山を横切って小屋に行くはずだったのだが, スキー場の営業は先週でおわってて, リフトが動いてないので, 別のルートから全標高を歩いて登った.

二宮さんは, 予定の楽勝なルート向けに食糧を大量に持って来ており, 特上のステーキが 1Kg あり, 他にもビールが 4本あった. 最近ノートパソコンよりも重いものを持ってない俺には若干厳しい荷物ではあっ た. まあ, そうはいってもテントもシュラフもロープもガチャもピッケルもない ので, 普通の冬山よりは荷物は全然軽いが.

シールで登るのは, これが初めてだったので, けっこう疲れた. 昔, スキー部でノルディックやらされたときのことを思い出して滑べった. 板とシールは川辺に借り, 兼用靴は菅沼に借りた. ありがとう.

シールは, 後向きに短い毛が生えていて, スキーが前にしか行かないようにする 装備だ. これを滑走面に貼り付ければ, ちょっとした坂なら, 普通に歩くように して登れるのだ. 若干使い方にコツがあり, 板を前に出すときは板を雪面から離してはいけない. スリッパをひきずるようにずずーっと板を雪面を滑べらせて前に出すのだ. そうしないと,

のだ. シールは後向きに毛が生えているからグリップするのだが, 板を雪の上を滑べらせることで, これが徹底されてスリップしなくなるのだ.

スキーができると行動範囲が非常に広がる. 雪の山を行動するのに, スキーは, 今も非常に合理的で, 楽しく, しかも, スノーモービルのようなエンジン乗物とちがって静かな乗物だ. 正しいスキーの使い方というのは, こういうものなのである. これこそがスキーなのである. ゲレンデが, なぜゲレンデ(練習場)と呼ばれているのか, 何の練習なのか, じゃあ一体, 本番とは何なのか. これはゼヒ考えるに値する事ではないだろうか. 俺が思うに, 本番というのは

の事であろう. 両方とも, イキナリは無理なので, 事前に練習する必要があるの だ. 本番やらずに練習しかしないというのは, 全く本末転倒であり, アホらしくてやってられません.

山小屋に着いたのは, 午後3時すぎだった. 最近は日没が 6時すぎなので, 夜までは長い. 豪華な食事に備えて, 大量の水を製造した. 山小屋といっても冬期開放小屋なので, 食事やらなんやらは一切無い.

非常に疲れたので, 酒のんで肉いっぱい食ったらゲロ吐きそうになり, 寝込んだ. 食い慣れぬ上等の肉を食ったからかもしれん.

次の日は, 妙高の奥の方にある火打ち山というところにでかけた. 上の方はけっこう寒かったし, 雪も硬かった. 白馬とか八方とかの, 北アルプスがよく見えた. 靴は LANGE と違い, けっこうゆるかったので, 硬い雪で斜度があると最初は慣れなかった. 板も短く軟らかくて, バランス取るのに苦労した.

帰りは, 最初の計画で来るはずだった道を戻った. つまり, 妙高の外輪山を 横切ってスキー場の上まで滑べり, そこから斜面をまっすぐ降りて, 車にたどりついた. 車に着いたころから雨が降り出した.

全面的に予定通りの行動で, こんなに予定通りなのは, 1年ぶりだ. ただし, スキー場のすぐ上の雪が深いところで顔から突っ込み, サングラスを 無くしたのが, マジで痛い. 8000円ですぜ. これで, 探検一回休みだ. 富士山行けないかも.