山岳ステージ


というのは, 連日レースを続けて行く大規模なロードレース なんかで, 主に山 (というか峠) を走る日のことである.

ツール・ド・フランスなんかでは, 個人総合成績が, 連日のレースのタイムの合計で決まるのだが, 山ではスピードが遅くなるので集団の後ろにくっついて 風を避けるという戦法が通用しない. タイムが個人の登坂スピードで主に決まるので, 大きなタイム差が付いたりして, 総合成績を争う上で重要なレースになる ことが多い.

今回は峠を越えるツーリング. 一部ゴリゴリの人々には, その峠の登りでレースもある. 賞金も出るのだ.

朝8時に「ゆきりん」集合. 多摩川を立川まで走る. 立川で電車. ここで社長が輪行袋を持って来てないことが発覚. 立川駅前に落ちてる競馬新聞でギアなどを包んでごまかして 乗車. 笑.

奥多摩に 11時頃到着. 自転車を組み立てていると, 全行程を自走してきたゴリゴリな人々が駅に現われる. 駅前でオヤツなどを買って, 出発.

今回は, 実業団登録選手も何人か来てるらしい. その彼等が集団の先頭を引っ張る. そりゃもう, すげえスピードであり, 登りでもトンネルでもカーブでも関係なく時速 40km .

ソバ屋に着いたが, ソバ食ってからスタートのはずが, レースだけは, なんか知らんが, 食う前にスタートになる. わしも参加してみるが, こりゃ絶対勝てないね. でも, わし以外, 全員コケるかもしれないからね.

むぐー. 荷物重い. カメラなんか持って来たのが間違いだった. 着替えなんか持って来たのも間違いだった. 2本めのスペアタイヤなんか持って来たのも間違いだった. 重くて死ぬぜー.

登りが始まってすぐに, 先頭集団からはちぎれたが, 一軍の人も全員同じ実力ってわけじゃあなくて, ちぎれた人が 2人ほど居るので, なんとかそれに付いて行き, 7位で完走した. 先頭集団は, ゴールまで集団で行き, 最後はスプリント勝負になったらしい. まあ, 30分かそこらのレースなんで, そうなるのは仕方ないかもしれんが, それにしても標高差 700m を登って 最後がスプリントですよ. 尋常じゃないですね.

今回判ったことだが, どうも, わしは登りがわりと得意らしい. いろんな人に, 「ペダルをビンディング式にしろ」 「選手登録しろ」 「レースに出ろ」などと言われた. むー. じゃあ出るかな. レース. やっぱ競争ですよ. 競争(<スピード馬鹿).

ツーリングのつもりで文化的なものをいろいろ持って来たのだが, レースでは全部それらが重りで参った. ツーリングとレースは両立しない. 縦走とクライミングが両立しないのと同じようなものだ. せっかく持って来たので, カメラで集合写真を撮影. それから, ソバ食うためにダッシュで下山.

うおー. 下り. ク・ダ・リー! とかいってぶっとばしてたら, なんか下から登って来る人々がある. うぎゃ. もう, 全員, 食べ終わってスタートしちゃったらしい. なんてこった. しょうがないので, わしも昼飯抜きで, もう一本登った. 2本目はぶっちぎりだったので, 後続が来るまで 峠の駐車場で待つ. けっこう寒くて, 念のため, と思って持って来た フリースのジャージとゴアのカッパを着た.

何人か登って来たところで, もう一度集合写真を撮り, 下る. 奥多摩側へ戻る人と, 五日市へ越える人に分かれる. わしは五日市へ. またもや下り. イェーイ.

カーブを曲がるのがへたくそな 400cc バイクを抜く. 笑. あとで, 後続の仲間に「バイク煽ってたな」と言われる. 煽ってないっす. 笑.

腹が減って動けなくなる. 雨も降って来た. 店を見付けて停車. 水とオヤツを補給し, 五日市まで自走して, 電車で帰宅. 走行距離は 120km. あとで後ろのホイールを見たら, スポークのテンションがガタガタ. 当然, グニャグニャに振れが出てた. なんでだ? 峠でゴリゴリと立ち漕ぎしたからかな? タイヤ載せたままではとても直せない狂いが出てるので, しょうがないので, タイヤを剥して修正した.