ヒノエマタ方面山スキー


一年ぶりに山スキーである。今回は JECC でヒノエマタ方面。 というのは、平家の落人伝説とかそういう感じの、 尾瀬の北にある超絶の僻地だ。 メンバーは、最近 JECC でわりと一緒に行ってる武内さんと吉川さん。

4/12 の 22h に新宿で待ち合わせ。そこから車で那須塩原。 これが 2時間、そこからヒノエマタまで下道を 2時間。着いたら翌日の 2h30m であった。 マジでしんどい。何時に寝たか忘れたが、翌日は 7時だか 8時だかに 起きた。4時間くらいしか寝てないと思われる。 どうせテントなので、8時まで寝てるったって日が出たら明るくて不可能なんだけど。

ここで、出発の準備をしてたら超絶の新事実が発覚。 なんてこった。 シールと間違えてフラットソール持って来ちまったよ! シールってのはスキーの裏にくっつける、後向きに毛の生えたアレ。 スキーを前進しかしないようにするアレである。 フラットソールってのは、フリークライミングで使う、スリックタイヤ状の底を持つ テンソクである。

塩だと思ったて袋を開けたら砂糖だった、みたいな感じ。

本日の予定は燧ヶ岳往復。 尾瀬の横にある東北最高峰である。 午後は天気が荒れるとかいうハナシなんで、一応ゴアテックスとか 持って行く。良い天気だ。暑い。除雪が終ってなくて封鎖されている国道 352 をスキー担いで歩く。ブナ平でスキーに切替える。 武内さんはシールを装着。俺は単なるスキー。吉川さんは普通のスキー靴と板なので、 連れが居ないわけじゃないのですが。

登りでは吉川さんの調子が悪くて、わりと遅れ気味。 あと、俺の板は坂をシール無しで登れるくらい滑べりが悪い。どうなってんだ!

とか言ってるうちに雪が降って来た。

当然であるが、山頂に着いたらすっかり吹雪である。集合写真を撮ったが、 どうも具合が悪くてちゃんと人間が入ってないときた。

さて、おまちかねの滑降。イェーイ。

これがなかなか手ごわかった。雪でトレースが消えてしまい、帰り道が わりと判らない気味。けっこうな傾斜の箇所もあり、新雪の積雪ってことで やや問題もあり。だいたいの方角は判ってるわけですけどね。 それでもちゃんと道が判るところまで戻って来た。 そうこうするうちに、雪は雨に。

ブナ平は、 行きは延々と歩いた道路沿いをスキーでぶっとばす。ウヒヒ。これですよ。これ。

結局、俺は粘りに粘ってほとんど最後まで滑べって降りた。

夜は睡眠不足に疲れで、全員 8時には寝てしまった。俺は喉がすげぇ痛い。 あと、背中が筋肉痛。

翌 14日の予定は会津駒ヶ岳往復。この登山口は、 やっぱりヒノエマタ村にあり、ちょいと車を移動して行動開始。 喉が痛くてダルくてどうなることかと思ったが、歩き出せばなんとかなるものだ。

ここはいきなり登山道であり、傾斜も急なのでずっとスキーは担ぎ。 したがって体力勝負であり、装備が不適切なわしらのハンデは少ない。 先行パーティーのほとんどを追い越して、コースタイム上 4時間のところを 3時間で 10時過ぎに登頂。 山頂で集合写真をとり、今日はちゃんと持って来たワックスを塗って、 登って来た尾根を滑べる。

担いだ方が良いような傾斜ばかりなので、林間スラロームがけっこう楽しめる。 あと、昨日降った雪と根雪の雪質差が面白い。 最後、痩せ尾根と雪の割れ目のテクニカルな箇所を抜けて、 取り付きの沢を下る。今日は天気も良くて、 雪も良く、おまけにほとんど車まで滑べって行けるので、 全員大満足の山行だった。

村内の温泉に入り、蕎麦食って帰宅。 18h。

いやはや、吉川さんは運転、お疲れ様でした。しかしそれにしてもヒノエマタは 遠い。