まあ, 天候にもよるが, 天文条件としては申し分ないコンディション, つまり, 月が地球の本影のほとんどド真中を通り, しかもそれがほとんど真夜中(つまり, 月の高度がもっとも高い) に起きるというわけだ.
ちゅうわけで, なんとなく望遠鏡引っ張りだしてきて宴会やりたいキブソ.
が無限にあるってのを妻に説明した.
まず, 「無限」をわかってもらうのに 15分くらいかかる. 「有限」じゃないのが「無限」だ, というわけだが, これが 論理的には単純でも直観的には明らかではない. 「そうじゃない状況」というものに一個名前をつける, というのが, 直観的に常に可能であるとはかならずしも言えないし, すくなくとも, 誰にとっても自明とはかぎらないわけで.
しかも, 有限というのは, 「ある値が上界になる」ということで, その否定は「どんな値も上界にならない」である. この, 「ある hoge が moge」の否定が「どんな hoge も moge でない」 であるというのを解ってもらうのが, 大変だ.
これを集合論の公理どおりに「真部分集合の濃度が 全体と等しい」とかやったらそこだけで沈没するところだ. まあ, なんとか解ってもらった.
最後は, 背理法だ. これ自体はそう複雑でもないのだが, 素因数分解なんかが背後にあるので, それが CPU パワーを吸い取ってしまい, 証明の全体の論理的な構成にまで なかなか頭が廻らないらしい.
素数といえばわしもけっこう思い出深いのである. 高校生の頃, 素数の分布に関する定理を自分で 証明しようとしたことがある. 挫折した. エラトステネスのフルイのプログラムを書こうとしたこともあるが, BASIC しか知らなかったので, うまく書けなかった. (後になって課題として pascal で書かされた :p). 当時から, そこそこ賢かったが, ブッチギリってわけでもなく, そもそも, そんなに勉強が好きでもなかったので, 誰もが注目する分野ではなく, 見捨てられてても面白いところを研究し, 楽に業績を上げようと思ったのだが.
こんなところでくだらねえラクガキを未だに書いている通りのザマである. それでも, こういった数論の定理を解ってくれる人が増えるというのは それはそれで, とても楽しいことだ.
最近面白かったのは, RSA のアルゴリズムだ. あれは面白いぞ. しかしなー. アルゴリズムに特許ってのはあれだなー. ダメスギだ. つまりだな. 何がどうダメかって, そりゃつまり, ピタゴラスの定理が特許だったら どうなるよ? 一夜にしてギリシャが世界帝国だよ(笑). あるいは, だ. 曲面分類定理が特許だったらどうする? さらに, だ. ヒルベルト空間が特許だったりしたら, マジで困るぜ? あと, 開集合とかが (←しつこい).
ま, どうでもいいや. どうでもね. 今日とか, なんか再びヤケクソで鬱なキブソだ. ケッ. ヤニくれ, ヤニ. なーにが Cut Elimination Theorem じゃ. んなもん, 俺の知ったことかよ. とか言ってる場合じゃねんだけど. 前期の授業は明日でおわりだから, 明日で証明終らせなきゃね. あーあ. しんど. せつね. せつねスギ.
じゃあね.