Thompson Car


約半年間続いた極貧状態から徐々に脱出しつつあるかも. これは予期された事態だったので, 一応貯金なんかもあったりしたのだが, そうはいっても なんつうか, 充電量がどんどん減っていくノートパソコンみたいで, 非常にせつない気分ではあった.

OS って

車かも. 何が? つまり, unix 系ってやっぱりこう, スポーツカーじゃないすか. え? 戦車だって? ま, なんでもええがな. とにかくご家族の乗用車とかバスじゃないってことだ.

それで, とりあえず使い始めたら, カスタマイズ するじゃないすか. しない人も居ますが. このサイトに来る人はするでしょう. む. ここはあえてカスタマイズではなくチューンと言おう. チューン! 良い響きだ! それはいい. まず, 私の場合ならば, シェルを替えますよ. zsh に. 多分, これは車でいうと, イスを取り換えたりするのに 相当するような気がするな.

つぎは, カーネルっすね. こいつのカスタマイズは, そりゃもう, エンジン じゃろ. パッチ当てたりしてファイルサイズを増やしたり, 使えるメモリを増やすのは, こりゃ後づけターボですな. チューニングでエンジンいじらないのはダメっすよ. 湾岸ミッドナイトで生き残れないっすよ. きっと「割り切ってステるデバイス」「ここで私のダイナミックモジュール」 みたいなこだわりの .configure が, 皆様, あるにちがいないのだ. 「シュパーッッ!」(←湾岸ミッドナイト)

足回り. これはネットワーク回りに相当する. ちゅうか, 無理矢理相当させてみた. とりあえず, 最初のうちは inetd.conf で finger が開いているのを 閉じてみたりして (今時そんなの開いてるディストリねえか), 足回りをちょいと固めたりしてな. telnet やめてみたりして. そのうち, ノートが init ほげ で ネーム/メール/ヱブサーバの代打ができたり, PC カード 2 枚挿しでルータになったりするようになる. パワーユーザと言われる方々には, それこそわしなんかの想像もつかぬ, それぞれ入魂のネットワーク回りの 作りがあったりするはずだ.

そしてルックス. シールが基本ですな. オープンソース関連のシール. そこで敢えて, 関連じゃないシールで主張するのもアリですね. 私は本体ウラに ZeroPoint (モンベルのクライミング関連ブランド)のシール貼ってます. 車には, 通常, 「NISMO」とか(何かよう知らんけど)そういうシールが基本だが, ちょっとヒネくれた奴が車にクルマ関連じゃないシールを貼るのと同じですな. そういや車にアップルのシール貼ってるのは時々みかけるが, ヰンドウヅや「ま」のつく会社のシール貼ってる奴は居ないね. 秋葉で店のレジ付近で売ってるのを見掛けるんだけどなあ. ちゅうか, 車に ヰンドウヅのシール貼ってあったりしたら, なんか縁起悪そうじゃからのう. おっかなくて誰も貼らんじゃろうのう. ちゅうか, 単にカッコワルイ から誰も貼らんのか.

「じゃあ聞くけどエアロとかタケヤリ出っ歯 はどこ行ったんじゃ?」 といわれると困るのう. んー. そうやね. 別にどこも行かへんがな. そりゃ ウィンドマネージャ総合デスクトップ環境 にきまっとるやんけ. むー. タケヤリ出っ歯はさすがに対応するものが無いのう. あのメンタリティはコンピュータ方面に全くカスらんということか. 強いて言えば, 最近流行りの変な形の匡体のヤンキー向けバージョンで 龍の浮き彫りでも付いてるって感じですかね. やあ, 実際どんな感じか, 書いてる本人, 想像ついてませんが.

じゃあ Emacs LISP は車でいうと, どこにあたるんじゃ? なんぼなんでも lisp は関係無いじゃろ. と思ったら甘い. ところがこれがちゃんと対応物があるんですねー. え? 憶えてない? それは, citroen の油気圧サスだよーん

そういえば, こういう有名な冗談がありますね. 「Ken Thompson が車を作った. 画期的な車で, ユーザ次第で宇宙から地中までどこでも走れる. しかも目にも止まらぬ猛スピードのうえに燃費は リッター 100km だ! ただし. 水が沸騰してもオイルが切れても燃料が尽きても電池が無くなっても 電線が切れてもパンクしてもスピード違反でも半ドアでも エンジンが燃えても, ユーザへのお知らせは, コンソールに "?" のライトが一個のみ.」

Linux は, 車本体にガレージ, 工具, パーツそれに設計図が フルセット, オマケでついてくるというわけだ. ちゅうか, どっちかというと こっちが本体?

「コ」ではじまって「ケ」でおわる

ビッグなサイトで開催されるイベソトですが, なかやまがカタログを持って来たというので, 昨日 (7/22) 部室でそれを研究した. すなわち, 前回の愚をくりかえしてはならぬ, という教訓から, 準備として十分な調査をしたわけだ.

「でびあんぐる」は 2日め 12日の出場 (?)で, 括りは「同人ソフト」である. 付近は unix 系のサークルなんかが集められているエリアだ.

ま, それはいいんだ. それは. あるのは判ってるわけだしね.

出場サークルは, カテゴライズされているわけだが, そのカテゴリの分け方が, なんとも初心者には新鮮というか鮮烈なのだ. おお, そうそう, そんなことより, まず, そのカタログのサイズに言及すべきであろう. 港, 品川, 目黒, 大田区版のタウンページと同じくらいの厚さがある. 1500ページくらいか. 紙はちょっと光沢のはいったものを使っているので, 重さはそんなもんじゃない. 背ビョウシで後頭部をっとやったら昏倒するのではないか.

広告なんかも多少あったりするのだが, 基本的には中身の紹介が 80% である. 索引はサークル名で引くようになっており, それによって, どこにそのサークルが出ているかが判る仕組みだ. 会場は広大な空間にひたすら机が並んでおり, それぞれに アドレスがついていて, 索引は, サークル名からアドレスを返すようになっている. アドレスが会場の中で占める物理的な場所は, 「地区」ごとに提供されている 地図で調べるのだ. 要するに, ファイルシステムと同じだ.

3日間おこなわれるイベントだが, 3日間, それぞれ異なったカテゴリの サークルが出入りするようになっている. 3日めは「男の子向け」のアレコレで, 前回知らずに出かけて ひどいめにあったのはこの日である. プロなんかの有名人の店が出るのもこの日に集中している様子だ.

その, アドレスと場所の対応を記した「地図」を見るのがおもしろい. 「地図」は, カテゴリ毎に区分されている様子を示しており, その分割方法は, 「ジュネ」(←バラのトーン入り, 笑)とか「芸能」とか「歴史」とかである. それぞれが「国」を形成していて, その領土で大体の勢力が 見て取れるような感じ. ちなみに, 「芸能」というのは, ジャニーズの某と誰がアレコレというやつで, 「歴史」というのは孔明と関羽がアレだったり 沖田と土方がコレだったりする奴だから, 結局やってることは同じで, どこから題材を取るか, という違いなんだけどね.

たとえば, 「ヒカルの碁」と「SlamDunk」と「ホウシンエンギ」は それぞれ国になっており, その他の作品をまとめた領域と 同じくらいの領土がある. そして, ヒカルの碁の国の中でも, どの登場人物をメインにいじるかで, 更にいろんな地方を形成しているのだ. その分類たるや, まさに職人ワザとしか言いようのない, 見事なものだ.

他に「国」になっているのは, ガンダムとか. ガンダムでは「W」が圧倒的に人気で, 「∀」はそれほどでもない感じ. なんでかな. おもしろいのになあ.

しかし, わしはそこに何しに行くんかな? 良く考えてみると, いまいち不明なんだが. でぶあんな人々には何人か会えるかもな. それで, 「不徹底入門」も買うんだろうけどね.

サークルの紹介は, 一サークルに付き 20x25mm くらいの方形の領域が 割り当てられており, 大抵はそこに画が描いてある. メインな登場人物なのだろうか. なんともはや, その想像力の際限無さには目がくらむ. 箱崎総一の名著「空間と情緒」を思い出した. でぶあんの場合は, あの壷が描いてあった. つうことで, 「脳髄は人間の中の迷宮である」という観点から, 一晩で 1500ページ全部通して目grep したら, 左のコメカミがすげえ偏頭痛になった. いまだにちょっとおかしいぞ.

うむー. カタログだけでもこの破壊力. なまはんかなオタク力では太刀打ちできぬことは判っているつもりだが, それにしても手ごわい. 手ごわすぎる. とりあえず, 前日はちゃんと寝ることを心がけよう.


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