ぼーぼでっででー(2005/09/14)


Vuelta

Heras先生は3日まえに落車して左の膝を15針縫う大怪我である。

そのとき一緒にコケた Piil とかは、そのまま救急車でアウトだった。 タイムトライアルで負けて Denis Menchov にリーダーの座を明け渡した上での落車だった。 そんな大怪我すると夜中もうまく眠れないものだし、 実際、山岳でも Menchov を引き離せずにいた。 正直、俺ももうダメかな、と思った。 このままダメなんだったらやめちゃうんじゃないかな?とさえ思った。 だが、Herasはこの日を待っていのである。

アストリア地方特有の、 深い霧と時折雨も落ちるなか、未舗装区間も含む厳しい登りゴールの山岳ステージで、 最後から一つ手前の峠でHeras先生は大アタック。 20名ほどの先行グループに合流した。 そこまでは Sastre と Menchov も居たのだが、 なんと、この二人を下りの特攻でぶっちぎるHeras先生。 ゴールへの登りでは当然、再び大アタックでそのグループは全員置き去りの刑となり、 ステージ優勝です。

15針縫った選手がこの走りですよ。 フィクションがこんなスジガキだったらいくらなんでもウソくさすぎる、と 没になるような展開ですよ。

終ってみれば総合成績で2位以下に4分半の差をつけて圧勝。 試合はまだ1週間あるし、TTも残ってるんですけどね。

普段は小柄で穏やかな 気の良いスペインのオヤジ風味の Heras先生だが、この日のアタックしてる顔は鬼です。 恐いです。 むしろ「Herasです」という説明がないと誰だか判らないくらいであり、 もの凄い。

この Vuelta も見たいなぁ。非常にみたい。

2005/09/13

郵政民営化以外に政策が無い

小泉以外にタレントが居ない

BBCによると、以上の2点により、 日本の政治はあいかわらず不透明で先行きも暗いのだそうだ。

政治ついでの話でいうと、 俺は以前から疑問に思っている事が一つあるんだ。 それは、憲法を改正して戦争できるようにするつもりの 人々がヤスクニその他戦前への郷愁を隠そうとしない事だ。 9条が我慢ならないのは判るが、 なぜこんな事になっちゃったのかをちゃんと考えない、 というのは全く理解できない。 戦争やっちゃいかんというのは全くそのとおりだが、 そのまえに、「負ける」ってのが付いてるのは意外と忘れがちだ。 やるなら勝たなきゃな。

もう一つあった。俺は政権を担当している側の人間が 「愛国心」を力説するのも理解できない。 そんな事をすると、 彼が本当に愛国心について考えていたとしても、 立場からして「俺の言う事をきけ」という内容の遠回しな表現だと 誤解されるだけだと思うのだが。

ま、どうでもいいけどね。

今回もちゃんと選挙に行ったぞ。 俺が投票したやつは、見事当選したぜ。 落ちたら棄権したのと同じだ。 俺に言わせりゃ落選した奴への票なぞ、 両性類のクソをかきあつめた価値すらない。

脱力事件簿

どくろ盗難

用途が謎とかいってるが、 127個という個数からして、呪術用途であることは明白である。

視力

友人が視力回復手術をうけた。

ちゃんとみえるようになって非常に感動しているようだ。 ほんとうによかった。

人間の器官というのはどれもそうなのだが、目玉も例外ではなく、 使わないと「あ。俺って用事ないわけね。はいはい」とかいって、 機能をうしなっていくものなのである。 視力も、悪くなって来ると遠くを見る気がしなくなるものだ。 そこで諦めてしまうと、 もう、「あ、俺、どうせ見えんけんね。もうどうでもええけんね」状態となり、 悪化の一途をたどるのである。 しまいに洞窟に住んでいる白い目玉の魚みたいになってしまうのだ。 (俺の考えた説)

見えるようになれば、見るものだ。 見れば機能は維持される。

ところで、これで思い出したのだが、 俺は昔、富士山にスキーにいったとき、 サングラスを忘れたことがある。

その日はわずかに出てた首筋すら真っ赤になるような強烈な日差しだった。

一日中滑べったり転んだり滑落したりして、 案の定、さて帰宅中に目玉が痛くなって来た。

目玉に砂をすりこまれた事はありませんがね、 そんな感じですよ。 もう目玉開けてられません。 開けてられないから閉じてました。 そのまま寝ました。

翌日、目ヤニでくっついちゃって、目が開きません。 さすがにその瞬間は何が起きたのか判らず焦りました。がっはっは。

むりやり開ける気にもなりませんがな。むちゃくちゃ痛いんだもんよ。

そこでむりやり開けても全面的にぼやけてなーんも見えません。

当時、学生だったのでゼミとかあるわけです。 毎週、発表があるわけです。 それに演習の受け持ちもあります。 これじゃ仕事できませんから、メールでゼミに連絡です。 視力が失われたので、文字通りブラインドタッチです。 俺はユニクス者ですから変な記号まで全部憶えてて打てます。 ただ、見えないので漢字の変換はできんわけです。 だから全部ひらがなです。

めがみえなくなったのでやすみます

さて、このあとどうなるのでしょうか。 このまま見えないまま人生を送る事になるのでしょうか。 そりゃ困りますな。 そこで登山の医学ですよ。 見えない目玉で無理に「登山の医学」の該当するところを見たら、 なんか、ほっておけば治るような事が書いてある。 安心した。 本当にたよりになるやつだぜ、ウィルカースン。 まったくこの本の「不愉快だけど致命的じゃない怪我病気」 に関する扱いのぞんざいさときたら、ないな。 このまま見えなくなっちゃうというわけではないので、 安心してひっくりかえっていました。

2日ほどして、少し見えるようになってから、 ま、何かあっちゃいけないんで念のため病院に行きましたよ。 病院には コナン(といってもゲイツ似の探偵やグレートじゃない方)の モンスリーみたいな女医が居ました。 こうなったのは先週末だと言ったら怒られました。

「なんですぐ来ないの?」

「だって目が見えないんですよ。 歩けるわけないじゃないですか。わっはっは」

「誰かに連れて来てもらいなさいよ!全く。 ところで、雪山行くの初めてじゃないんでしょ?」

「ええ。まぁ。どっちかというと。ほとんど毎週行ってるってゆうか。」

「何が起きたか判ってるわよね?」

「ああ。ええ。いわゆる一つの目玉の日焼けです。ひょっとして、これって目玉焼き?」

「… バカねぇ」

「またちゃんと見えるようになりますか?」

「多分ね」

そのあと視力検査した。一番でかいワッカが見えなかった。 というかそもそも検査できる明るさでは、目をあけていられなかったので 中止してもらった。 2週間ほど、月が5つに見えた。 だがそれも一ヵ月くらいで元に戻った。

それ以後、長めの屋外活動をするときは、サングラスを忘れた事は 一度もない。当り前か。

ポンプ

メータ付きの手押し高圧ポンプを4年ほど愛用しておる。 一度パッキンがヘタって新しくした。

チューブのバルブにつなぐところは、ひらめのカム式である。

このポンプならびに首は、近年あまりみかけることのない、 堅牢で手入れ修理すれば永遠に使える製品である。 昔はカメラも時計も家具もそういう作りだった。 今はどっか一箇所壊れたら連鎖的に全部がぶっこわれて、 捨てるしかないものばっかりだ。

最近、8気圧くらい入れるとホースが首からすっぽぬけるので、 元からついてたクランプは捨てて、ワイヤでぎっちりと止めた。

そういえば、昔の自転車も、 壊れたら修理して乗れるな。 ずっと使っていられる。 からびんかについてる部品なんて、20年まえから使ってる。 最近の部品はエンプラとか使ってるから、 そういうのは難しいかもな。

今日の散歩

カラスウリの花。雄花である。 綿のようにふわふわしている、不思議な花だ。 強い香りがある。

あまりみかけない模様の大きなてんとうむし。 画像がヘボくてよくわからないのだが、 ちょっと人間の顔みたいでおもしろい模様なのだ。

なんとなく思い付いて、ケータイのカメラと双眼鏡(8x30mm)を組み合わせて、 超望遠撮影をやってみた。 むちゃくちゃ手軽にけっこう撮れるものだ。

左は普通に撮った。この画面の中央付近、草原の彼方に俺の自転車が 柵にもたれてとめてあるのだが、まったく判らない。

右はそこ一歩も動かずにやった超望遠撮影。 やりかたは簡単だ。 双眼鏡の接眼部にケータイのカメラのレンズを押し当てるだけだ。

うまくレンズが双眼鏡の像が見えてるところに来ないといけないのだが、 これをサクっと一発で決めるのは、しかしながらけっこうコツが要る。

地面を歩いてるキジバト。ぼーぼでっででー

他にシジュウカラも撮ったが、仰角での撮影は非常に難しく、 あまりうまくいかなかった。 8倍なので簡単に考えると400mm相当の超望遠である。 手ぶれが著しく、ただでさえヘボい AH-3001のカメラでビシっとキレイにとるのは、 なかなかうまくいかないのだ。

さて、双眼鏡で超望遠撮影ができるのならば、 ルーペを使えばマクロ撮影ができるという事だ。 早速ためしてみよう。

セイコー製6S37の調速機。照明をうまく当てるのが非常に難しい。

画面の大部分を占める丸い金色の輪っかは、 4Hzで振動中の力学フリコ。 右上に見えているのがクロノグラフ30分積算車。 その左は自動巻のおもりの一部(AUTOMATICと書いてある)、中心やや右上の赤いのが、 フリコの耐震軸受けで、周囲にはひげぜんまいが ある(4Hzで動いているので少しブレている)。

左下にはガンギ車が写っているが判りにくい。 このガンギ車は20山で5秒で右向きに一回転する。 すぐ上の歯車(4番車)がガンギ車を回している。 ガンギと4番車の増速比は12で、この歯車の軸に秒針がついている。 ダイアル側から見れば、右向きに一分で一回転するわけだ。 クロノグラフのスタートボタンを押すと、 クラッチ(写ってない)によりこの歯車とクロノグラフ秒車が連結される。


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