久しぶりに澁澤龍彦を読んだ
最晩年のエッセイ集「都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト」の文庫があったので、 買って来たのだ。 何故かガッケンから出てた。 1000円くらいした。
俺は最初は理系で(今でも理系ですかね?)、 本といえば数学や物理の本か、 マンガか、 ニーチェくらいしか読んだ事がなかった。 文学作品を読むようになったのは、澁澤龍彦のおかげである。 だから、今でも読む文学といえば、そのテのものに限られるわけですが。
ところで、俺の最近の愛読書は Lars Jonsson の "Birds of Europe"である。 要するに、ヨーロッパの鳥の図鑑だ。 掲載されている絵が非常に達者で、見てると楽しい。 それに、図鑑だから、どこから読み始めてどこでやめても構わないのが良い。
しかし、こんなものを読んで俺は一体どうする気なのだろうか? とりあえず行く当てもないところに住んでいる鳥の図鑑を暗記するまで読んで、 どうなるというのだろう? 「Lammergeier は翼長270cmに達する大型の猛禽である。 骨髄を主要な食糧の一つとしており、 大きな骨を掴んで空高く舞い上がり、岩の上に落して割ることで これを採食する。」 なんて事を憶えてどうする気なんだ? 自分でもよく判らない。
よくわからないなりに、南米のフィールドガイドも欲しくなっているので、 どうもこれは一つの蒐集僻であることが判明した。
つまり、澁澤風にいえばこういう事だ。
蒐集僻とはすなわち、自己を一個のミクロコスモスたらしめんとする 欲求に基づく一つの行動様式に他ならない。
などと俺がくだらぬ用もない知識を貯めこんでいる間に、 巷では次々と脱力事件が発生しているのである。
ミシュランの新しいタイヤだが、 グリップは相変わらずだな。 ただ、荒れたところに突っ込んだとき、 挙動や限界が判りやすいかな、という気がした。
だから、峠の下りでは安心して突っ込める印象。 あと、まえより少し細くなった気がする。 まえのプロレースつけた車輪が一個もないので、 直接比較できないのだが。
左手の旧デュラエースのブレーキレバー BL7410 は、 以前使ってた現行品よりも念のいった仕上げで、 長時間の使用で具合がよい。 7400時代のデュラエースは本当に気合い入ってるなぁ。