なかなか壮絶な経過をたどった。 こんなひでぇのは久々だ。
20日は朝起きたらなんか調子がおかしい、という感じだった。 鼻と喉がつながるところというのがありますが、 つまり、のどちんこの向こうのあたりの事ですが、 そこらへんから奥がミョーに痛く、 それが局所的な症状にとどまらず、 全身のダルさにつながっている感じ。 妻は「チャリのってくるけんね」といって出かけたが、 どうも無理そうなので俺は家に居た。 ただ居てもしょうがないので、仕事していたわけだが。
すっかり具合が悪くなりそうだったので、 それも早々に切り上げて寝袋に入ってゴロゴロする。 熱は37.5度しかないが、 とにかくこれはヒジョーに具合悪くなる予感。寝る。
夕食は外食するか、とか言ってたんだが、 どうも調子が悪いしカネももったいないし、ということで うちで食うことに。 スパゲティ作って、裏のケーキ屋でチョコレートケーキ買って来て、 それからシュークリームも買って来て、昼間に妻が麸饅頭買って来たのも食って、 糖分と炭水化物で充電完了! 妻の友人のバイオリンの先生のコンサートというものに でかける。むさしさかいの駅前。
峠4つくらい走れるほど充電したのに、 コンサートが終る頃にはすっかり電池が切れていたというのも ずいぶんな話ですよ。 この夜中はとにかく最悪の調子だった。だいたい、寝ると 顔面の頭蓋骨の空洞(上顎洞とかいうのか?)に鼻汁が溜って サシコミ風の痛みを伴うなんともいえぬ不快感があり、 喉と鼻の穴の合流地点はかつてないほど腫れあがり、 唾を飲み込むのすら痛いので寝てられません。 熱は38.5度まで上がったが、 俺が関節が痛くなったりするのは9度からで、 全身症状としては、インフルエンザなんかに比べると、そうでもなかったのが まだ幸いだが。
とにかくですね、その鼻汁からして尋常じゃないんですな。 起きあがると鼻の奥からかつてないほどゴロっと硬い鼻汁が喉にまわってくる。 ドロっとしてるんじゃなくてですね、 しっかりと形を保ってるんです。 ですから、洗面台に吐くと、丸く盛り上がってます。 これが片方の鼻から3ccくらい出る。合計6ccくらいですかね。 粘膜からの出血も混じって、見るからに尋常ならざる様相である。 こんな鼻汁みたことないっていうか、これ鼻汁なのか? どっか顔面が化膿してるんじゃないのか?
それでも発病1日目なので、油断してたというか、 寝りゃ治るだろ、と思ってたがキゼツから意識が回復したのは21日すなわち 翌日の11h30mだった。うっひー。 会社と取引先に電話するが、 ノドチンコのあたりがあんまりにも腫れてるのでうまく喋れない。 もはやノドチンコの形はしておらず、 半透明な赤い隆起となっている。 しかもすげぇ頭痛い。 そのくせ2時間ほど仕事してみたり。
うがいをするとその鼻汁が鼻というか上顎洞からズルリと抜けて、 それにより非常に不快な状態からましな状態に戻るこの落差がとても良い気分。
私見ですがこりゃ間違いなく細菌の感染ですね。
それはいいのですが、場所がのどちんこ周辺に留まらず、 へんとうせん方面にも拡大する傾向を見せ始めた。 へんとうせんのヘコミには既に白いツブが発生しており、 もはや予断をゆるさぬ状況である。 これが二つ、三つと増えたら、新たな領域に入るわけです。 あーあ。 これはもうだめですね。 もうこりゃ俺の力だけじゃ治らないや。 へんなバイ菌が脳味噌までまわって、 ただでさえおかしいアタマがもっとおかしくなったら、 いろんな人に迷惑がかかるからな。 2回計算を間違えて正解が出のは期待できないもんね。 だから、このバイ菌さんにはこのあたりで退場してもらおう。
ということで、温存してあった抗生剤をここで投入。
夕食は妻が作ってくれた鳥つくね鍋。 うまかった。
夜中の熱は38度ちょうど、安静時心拍数78。
22日は起きたら昼だった。 この日は朝から吐き気がひどい。 うがいしたらゲロはきそうになった。 ロッパー バッバッバ! ってやつだ。 うぉえっぷ。 昨日の夕食のナベでゾースイして食った。 食って抗生剤飲んで気絶。 起きたら夕方だった。 メールみて布団の上でまんが「ナウシカ」を読む。 1冊読まずにキゼツして起きたら20時だった。 ところがさすがに抗生物質は効くぜ。 なんせ普段は処方されても飲まないからな。 鼻汁の量は1/10くらいになり、のどちんこは元の形にもどってきて、 唾ものみこめるようになり、鼻がスカっと通ってた。 心拍は68まで下がった。熱は37.5度。 頭痛はまだ残ってるが、だいぶ元気になった。 てきめんだな。 ナベの残りにうどんを投入して食った。帰宅した妻とZがそだむを観る。 こんな大人、修正してやる! 名セリフ連発で泣ける。
今朝の心拍は55。 まだ治ってないが、もう大丈夫だ。 熱はもうない。
なお、今回使った抗生剤は セフジトレンピボキシル という物質で、 明治製薬の渥美氏のチームが発明したものだそうだ。 欲しい物質を作る遺伝子をバイ菌に埋め込んでどうこうする、 みたいな最近はやりのやり方じゃなくて、 分子と分子を地道に繋いでいく有機合成の王道をいくテクニックを使って作られた物質だ。 同社から「メイアクト」という商品名で発売されている。 俺様の脳味噌を救った有機化学に乾杯。 まだ治ってないけどな。
しかし、なんでこんな事になったのかね。 しばらくまえから喉の奥はおかしかったけど、 こんなになるほどバイ菌が繁茂するには、何か原因があるはずで、 つまり抵抗力を減殺するようなものがどこかにあるというわけなのだが。 まぁ原因はだいたい判っているのだが、対策がないというか。
うつになった
zがそだむがたまらなく面白く感じられる
なにか愉快な事はないか
むしろ自我崩壊風味