うちいけ氏と池袋のじゅんくどうで本を漁る。 ウチイケ氏は袋いっぱい、 その重さは俺の肩が脱臼するくらい買い込んでいた。 彼は、運動量も食事量も飲酒量も読書量も全て常人の数倍である。
俺はカフカと仕事の本と篠原一男の「住宅論」。それから、
樹の上に家建ててる変な本があったので買っちゃった。 「ツリーハウス」というらしい。 これと篠原の住宅論の二つをまとめて買って来ちゃうところが馬鹿です。 べつに建築への熱意が甦った、というわけではないのだが。 久々に対面するカジマのSD選書の濃ゆい面子にめまいが。
妻が風邪をひいたので昨日から看病。
庭の柿にヒヨドリ、メジロ、スズメが来た。 シジュウカラは柿には興味がないのであろうか。 もっぱら枝先の昆虫もしくは小さめの実を食ってるようだ。
妻は風邪ではなく過労だったもよう。 しかも翌日にはすっかり復活していた。 最強。 さすがである。
めじろ
しじゅうから
こげら
そういえば、もずをみかけないな。
「アラブがみた十字軍」全然期待してなかったからか、 けっこういい。 ただ、登場人物多すぎ。憶え切れん。
澁澤「夢のある部屋」読了。拾遺随筆集。 けっこう面白かった。
篠原一男「住宅論」熱くて濃ゆい。むふー。たまらん。イイ!
居間は昼間は暖房なしでも20度以上まで気温があがる。 太陽バンザイ。 先日、強力なガスファンヒータを買ったのだが、 朝は10分くらいで温かくなるので助かる。
昨日は通勤の帰りが雨だったので、自転車がドロと落葉でボロクソになってしまった。 そういうわけで、今日は久々に自転車を洗った。 美しく甦った。 水洗いするようになってから、ずいぶん早くキレイに掃除が済むようになったが、 一台15分くらいかかり、やはりけっこう面倒で大変だ。
十字軍読了
思ったよりも、ずっとおもしろかった。 特に、 エルサレムをめぐる西洋との100年戦争が、 どのようにして現代のイスラムと西洋との関係性を規定しているか、 という題材を論じた一番最後が良かった。 そこだけ読んでもいいくらいだが、 他の箇所もけっこう面白い。 それから、このテの本はどれもおしなべてコテコテのシバリョー文体、 シバリョー自身はさほどコテコテではないのに、彼のコテな要素をことさらに 抽出して加速した、 紋切りなカビのはえたような技巧を詰め込めるだけ詰め込んだ どうしょうもなくクドく、うるさい文体になりがちだが(あえてどれ、とは言わないが)、 そういう衒味が皆無であっさりさっぱりしてるのも良い。翻訳だから当り前なのだが。
くりかえすが、シバリョーの文章はそんなクドくない。 ただ、読んでて快い、うまいと思ったことはないな。 「夕刊ゲンダイ」とかの見出しによくみられるスタイルの一つの源流が、 彼のレトリックに見出せる気がしている。