花粉SHOWの開演です(2006/02/24)


2006/02/19

毎週どっかヤマ行ってた人生を改め、 今週は家に居た。

土曜は妻と近所に鳥をみにいき、 日曜は仕事だった。

鳥はこんな感じ。

鳥をみて帰りに買物。スキヤキの材料。 うちの裏がケーキ屋さんなので、ついいろいろ買ってしまう。 いつも皿持って買いに行く。 皿にケーキ載せて店を出て来る変な客。

自動まき

かつて、時計の動力源はゼンマイとかオモリだった。 調速機構の違いもあって、電池と違って数日でエネルギーが切れた。 ゼンマイは人が手で巻く事ができたが、 それ以外ではエネルギーを充填することができなかったので、 数日で手で巻き直さねばならなかった。 小型の携帯時計では毎日巻く必要があった。

ある種のミクロコスモスとして、 これらの機構が永久機関を志向するのは ユートピアに連なる夢想の歩む必然のなりゆきである。 かつて優秀な時計技術者はゼンマイ巻き上げの自動化を図ったものだった。

A. L. Breguet という人は、 精密な置き時計と懐中時計をセットにして作成し、 帰宅してこれらを連結しとけば時刻を合わせてくれ、 ついでにゼンマイも巻き上げちゃう機構を発明した。 彼は、懐中時計の中に錨のような形のブラブラするおもりをつけ、 これがラチェット付き歯車を回してゼンマイを巻き上げる 機構も発明した。現在の自動巻き機構の元祖である。

しかし、懐中時計はポケットの中で落ち着いているので、 この条件でもうまく動く自動巻き機構はなかなか発明されなかった。 これが実用化されるのは腕時計が一般的になってからである。

腕時計は手と一緒に動くので、時計機械の動作条件としては 厳しいものがあるが、その一方で自動的にゼンマイを巻き上げるには都合が良かった。 現代の自動巻き機構は機械の直径とほぼ同じサイズの半円形のおもりが機械の 中心に据えた回転軸に固定してあり、これが振れる力でゼンマイを巻き上げる。

ラチェット内蔵歯車式 は、 オモリが二つのラチェット内蔵歯車を駆動してゼンマイを巻き上げる。 片方がラチェットで噛みあっている時は、もう片方はラチェットが空回りして、 おもりがどっちにまわっても同じ方向の回転を取り出すようになっている。 だから、おもりがどっちにまわってもゼンマイを巻く事ができる。 ETA社の機械とRolexが、つまり、ほとんどの時計機械がこの方式だ。

セイコー舎は独自の「マジックレバー式」というのを使っている。 カギヅメのついたカニのはさみみたいな部品がピストン運動して 鋸歯の歯車を一定方向に回すというこの方式は、 仕組みとしてはヤバいくらいの単純さで、非常にエレガント。

どちらも俺みたいに一日15時間パソコンいじってるというような 生活では、なかなかおなか一杯になるまで巻き上がる事は無い。 朝に半分になってて、夕食後2/3くらいまで巻き上がる感じ。 1時間も自転車乗ると、半分くらいのところから満タンになるけどね。 そうそう、巻き上げ量表示が、自動巻きに付いてるのは悪くない。

クロノグラフ用のキカイとして有名な7750という種類は、 こういう仕組みがなく、片方にオモリが回ると巻き上げるが、 反対向きでは空回りするという、ややなげやりな方式だ。

最近の朝食

苺パン

書籍

吉祥寺に音楽関係のライブのビデオを買いに出かけたが、 ろくなのがなかったので結局本を買って来た。

文庫が1500円くらいしてるのに驚く。 そういやパノフスキーのイコノロジもそれくらいしてたか。 一撃で万サツが消えたのにもたまげた。 レシート見て計算し直しちゃったよ。 そんで、計算尺で割算しちゃったよ。 つまり平均1800円なら5冊で合計9000円である。

美術部探検隊の起源

湯田氏より、俺もすっかり忘れていた洞窟探検の起源についての 情報をもらった。

湯田と木下の二人が雲取山に登って始まった探検隊だったが、 洞窟に行くようになったのは、湯田氏が高校時分に、 その倉沢鍾乳洞にでかけて彼の友人がタテアナで宙づりになった(おいおい) というのが洞窟に行くようになった起源なのだった。 この話を聞いた猪熊が、実は高校時分フリークライミングの経験があって、 それでクライミングロープを持って来てこれを使って 倉沢鍾乳洞のタテアナを肩ガラミで懸垂下降して、 湯田氏が行けなかった謎のエリアを探検したのである。

そういえば、下降はいいけどどうやって登り返したんだろ。謎だぜ。 ハーネスとか無いのにさ。ゴボウか? そういやタテ穴技術とか知らん頃は、わりとゴボウだったかもな。 ちなみにゴボウってのはクライミングジャーゴンで、ロープ掴んで登る事だ。 手が滑べったり握力が尽きたら一巻の終りなので、 お奨めできないやり方。マンガなんかじゃよく出て来るけどね。

そういや初めて大同心大滝を登ろうとしたときとか、 ランニングビレイどうしたんだろ。 右手は60cmのノーマルカーブのピッケルで、左がパルサーだったんだけど。 初心者どうしで。 そんでリード敗退。 残置ピトンは隣のパーティーの人に回収してもらった。 間違いなくキチガイだな。

2006/02/23

おおかた想定された範囲内の展開だとは思うが、 こんな事言った舌の乾かぬうちから 今週末に南アルプスの ブライダルベイルというルートにいくことにした。 当該ルートに関する記述を白山書房の「アイスクライミング」より引用。

傾斜、難度共に日本におけるアイスクライミングルートの中でも一級品で、 林道から見るブライダルベールはシャンデリアのように美しく、 また迫力を持って望まれる。 そしてその登攀は極度に困難で容易に取付くことは許されないが 完登すれば十分に満足するであろう。

この本は想定読者がかなりキチガイなのだが、 それでここまで書いてあるってことは相当だろうな。 さすがにビビるぜ。 150m、3ピッチ全部ほぼ垂直。

ところでさきほど近藤氏来宅。 半額だったので2本まとめて衝動買いしたとのこと。 明日使うからアイスアックスを研いでくれ、という話だった。 削ったピックは元に戻らないので、 とりあえずこれで刺さらないことはない、という感じに研いだ。

ケーキごちそうさまでした。気を付けて。

週末は冷えるという予報だが、本当だろうか? 高層天気図を見るかぎりでは、3000mで-12度前後いけばいい方だと思うけど。 それより雨ってマジかよ。 それだけはかんべんだ。

その後、岩橋氏より「2/18でまだ繋がってないみただよ」との情報。 なんてこった。こりゃ無理だよな。無理。 俺がリードで登ってて細い氷柱ぶっこわしてしまい、 セカンドが登ってこれない、という悪夢を昼寝してたらみた。 いやまじそれだけはかんべんしてちょうだい。

↓野川公園のキセキレイ。fujinon 8x30 fmtr-sx とケータイ。


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