ベルヴィルランデブー(2006/06/01)


修理

私はものが壊れても直して使うのが好きで、 こまごまとしたものを修理改造して使う事が多いのですが、 そんな事をする理由というと、 捨てて買い直すのがもったいない、 という以前に、 修理改造が面白いからなのです。

先日はラジオの電池のフタを直しましたが、 電気製品では他に、 ラジオICF-SW20とICF-SW22のアンテナのつけね、 HiNote Ultraというノートパソコンの外装なども修理しました。

修理改造が面白いのはなんといっても金属。 金属最高ですよ。 加工も溶接、切削、研磨、ネジ、曲げ、接着とバリエーションが広く、 頑丈で、しかもかっこいい。

次が木材です。 木材の難しさは、なんといっても強い方向性です。 繊維方向とそうでない方向では強度も加工性も 全く異なるので、 そこらへんをよく考えて使う必要があります。 木材は強度の割りに軽く、加工も簡単で、 圧縮、引っ張り双方の応力に耐える、非常にすぐれた材料です。

しかし、木材と金属の製品は 皆さんご存知のとおり、 そもそもそう簡単には壊れません。

もっとも数が多くて、しかも弱くて、よく壊れるのが樹脂製品です。 樹脂製品の修理はてごわいですね。 壊れるのは力がかかるからで、 力がかかってモゲたところをもう一回、そのまま糊でくっつけても、 同等以上の強度に仕上るわけがないので、 もつわけがありません。 樹脂製品の修理では、迂回路を考えねばならず、 Hack魂を必要とする場合が多いと思います。

そこで、今手元にある、ちょっと面白い修理例を二つ。

これはpetzlの名作ヘッドランプ「micro」の旧型。 10年くらいまえに買ったやつ。 洞窟で落したときにストラップをひっかけるでっぱりのうち 画像で右の部分が折れた。 おまえ、洞窟でヘッデン落すってどうよ?という話はとりあえずおいといて(笑)、 このでっぱりが無いとオデコの上でヘッドランプが全く安定しないので具合が悪く、 アルミの棒を曲げたものをエポキシでくっつけて、修理した。

アルミはいろんな金属のなかでは、接着加工が少し難しい印象だ。 というのは、切削加工面を綺麗にするのが他の金属よりも難しい感じ。

これはうちの掃除機。 20年くらいまえに買ったやつ。 結婚して頻繁に掃除するようになったら、 前の小さいコロが部屋の敷居などの段差にあたって折れた。 この車輪が無いと、掃除機を手で持ち運びする以外に使いようがなく、 非常に具合が悪いので、 小型のコロを東急ハンヅで買って来て付けた。

もげたあとを金ノコとヤスリで均したところに キャスタを糊(エポキシ)で貼った。 キャスタの取り付け部にはネジどめのための穴があいているので、 これがダメなら別の少し大きなサイズの板にネジどめしたものを、 糊で貼るという手も考えていたのだが、その必要はなかったようだ。 敷居にぶつけても全く気にせず平然とくっついている。 エポキシおそるべしである。 買って来たキャスタは、元からついてたものよりもだいぶ高級な作りで、 ベアリングなんかが入っているので元より使い勝手が良くなった。

2006/05/30

庭のあじさいが咲き始めた。

例の食事場で猛禽の風切羽を拾った。羽だけ見ると鷹斑がなかなか鮮やかだが、 林の中ではこれが保護色になってじっとしてると見付からない。

ツバメの羽があった。 ツバメに限らず、おそらくこの時期は雛が居たりするわけで、 その親が食べられちゃったら雛はなす術無し、である。

ベルヴィル ランデブー

つたやにはいってたので、みた。

かなり難しかった。おそれいった。難解。

話のスジは概ねエンターティメントであることを拒否しているのだが、 微妙にシャレがきいてて、映像表現も面白く、音楽もわりといいので、 その部分はけっこう楽しい。

特典として収録されてるインタビューがすげぇというか、 監督が「ブニュエルが好き」とか言ってるのですが、 「あー、こいつが作ってるんだ」みたいな感が充満。 こういう難しいのは、フランスの伝統芸能みたいな感じでしょうか。 インタビューしてるのは高畑で、 もう、イタビューというか、 お互い日常的な意味における対話になってない。 こういう人びとがまだ居たのか、みたいな驚きを味わって、 むしろその事実の方に作品よりも鮮明な印象をうけた。

「愉快な意外性」はべつに観客に媚びるものではなく、 自分を貶るものであるかのようにとらえる必要は無いと思うのだが、 ブニュエルが好きで映画作ってる奴に言っても無駄だよな。

2006/06/01

今日から6月。

5月が終ったら急に天気がいいね。 どうなっておるのかね。

昨日、妻がお菓子を作った。 たくさんできたので、しばらく朝食と昼食に困らない。

だいぶツバメの雛が大きくなった。もうすぐ飛べるようになるだろう。 親が滑空で巣に入って来るところがすばらしく優雅で美しい。

隣の家の雨戸のとぶくろにムクドリが巣をかけている。

林の中で、鷹が隣の枝に移ろうとしただけで、 シジュウカラがキーキー鳴く。 よく見てるなぁ。 逆に言えば、 そうでなきゃこれまで生き残ってこれないということか。 厳しいなぁ。

メジロの巣立ったばかりのをみかけた。

↑こんなの。

ちゃんと枝にとまることができず、 キツツキみたいに幹にしがみついていた。 また、なんとか離陸できるという程度で、うまく飛ぶ事もできず、 非常にまことにナサケナイ。 慣用句どおりに嘴のつけねは黄色いのはいいとして、 なんといってもせつないのが、尻尾が無い事。 知らなきゃメジロに見えない。 ぴーぴー鳴きながら必死で親のあとを追いかけていた。

それから、明日使うので、折り畳み自転車を直した。


過去の落書きリスト