うまれてすみません@雪上訓練(2006/06/05)


雪上技術講習会@JECC

参加した。

例によって夜中発で翌日2時頃土合着。 参加予定の人達がうまく集合できず、 しょうがないので先に宿泊予定地にテントはってしまい、 一杯のんで寝る。

起きたら晴れだった。ド快晴。 テント場にはゴジュウカラがやってきた。 じつは声は何度も聞いたけれど、ゴジュウカラの姿をみるのは初めてだ。 本当に木の幹に下向きにとまってた。 非常に素早い動きで、流れるように枝から枝へと巧みに移動する。

快晴でものすごく暑いなかを、マチガ沢の雪の上を歩く。 使う予定の斜面まで約1時間。 吉川さん曰く、「ここまで登る事自体が訓練なのじゃ。がはは」 彼はプラスチックブーツで、私は今年買った新しい革靴。 この革靴はフィット感は抜群だが、軽いのと軟らかいのとで、 キックステップではプラ靴に比べるとやややりにくい。

訓練バーンは普通、アイゼンつけて行動するくらいの斜面で、ヤラセじゃなく、 本当に滑落するような傾斜と雪質の場所だった。 そういうところで訓練しないと、練習にならないからである。 とはいえ、本当に滑落してしまったのでは訓練にならないので、 それなりに安全対策をほどこしてから訓練開始だ。

登って、安全通路を掘って、そのあたりに安全ネットをロープを使って作成して設置する。 ところが安全通路を掘っている時に、アイスアックスの石ヅキが自分の左の膝に激突。 かなり痛かったが、まぁ我慢してりゃどうってことない感じだったので、そのまま作業し、 引続き滑落とかビレイとかいろいろやってみた。

気づいたら、かなり膝から血が出ていた。 横山さんに止血してもらう。 しかし、そのあとも滑落やビレイの練習であそびまわっていたせいか、 なかなか血は止まらず、ズボンが膝から下が、血まみれになってしまった。

ミソサザイとカッコウとホトトギスのなきごえがずっと聞こえていた。 カケスの姿をみた。 天気は良かったが、猛禽類は見られなかった。

下山する段になって、どうも非常に思わしくないので、これはどうかな? とも思ったが、下山してテントで休んでいて起きたら膝が痛くて歩けなくなっていた。 こりゃ参った。

ヒロカワさんの本の写真に使うといって、カメラをたくさん持って参加した 長谷川さんが、仕事の都合で今日帰るというので、それに便乗して帰宅。 長谷川号は燃料なくなる寸前で、 「ロードサービス呼ぶかも」とかいいつつ沼田まで下道を走って燃料節約及びスタンド探し、 バイパスの沼田インターチェンジ付近で営業しているセルフのスタンドを発見し、 ガス欠を免れた。 セルフのスタンドじゃないとダメな、 内部事情(アルパインやる人なら判るでしょ)というやつがあったのですが、 これについては詳しくは語るまい。

昭和インターから高速を使い、自宅まで送っていただく。かたじけない。

帰宅後、ロキソニン飲んでズガーっと気絶。いやこりゃ参ったね。

その後

起きたら昼だった。

日曜やってる病院に行き、そこで傷口の処置をして、 傷口の深さも測った。

どうやって測るかというと、金属の棒を突っ込むわけです。 そんで、どれくらい入るかな、というわけです。 やるまえに先生が俺に訊きました。 「痛いの我慢できますか?」 俺は答えました。 「そりゃ痛みによりますけど」 行為はえぐいが、もう既に開いてる穴なわけで、 別に痛くなかった。

感染が疑われるので一通りの抗生剤を点滴で注入した。 点滴前には問診だけではなく、実物を注射することで抗生剤のアレルギー反応を調べた。 それから、破傷風の対策として武蔵境の日赤にまわされる事になった。 まぁぶっちゃけ言えば、わざわざ医者に来たのもそれが心配だったからで、 今回の怪我について言えば医者に出来る事といえば消毒くらいだ。

まわされるといっても誰かが送ってくれるわけではなく自分で自転車で移動するわけですが。 そこで骨をレントゲンで調べ、 念のため破傷風トキソイドを注射。 最初にかかった医師の判断ではグロブリン注射もした方がいいんじゃないか、 という事だったが、日赤の医師は「この薬高いし、要らないでしょ。それとも是非やる?」 というので「あー、それだったらいいです」 その後小金井公園で野鳥を観察して帰宅。

破傷風トキソイドは、来月また日赤に行かねばならない。

左脚で漕げないし、順番待ちで座っていると、 立ち上がったり移動するときに非常に痛くなるので、 結果的にけっこう疲れた。

夕食は妻が吉祥寺でできあいの中華おかずをいくつか買って来てくれたのを 食べて、薬飲んですぐ就寝。 体温を初めて測った。少し寒気がする。37.5度。

この夜、雪訓の帰りに吉川さんと横山さんが心配して様子をみに来てくださった。 ありがとうございます。

2006/06/05

徐々に普通に行動できるようになってきた。 階段も、常に同じ足を前に出すんじゃなくて、 両足を同じように出して歩けるようになった。

朝食後、薬局で薬を購入。 メシくったら強烈に眠くなり、気絶。

昼食後、また気絶。

今起きた。一日中ねてるな。 もう熱はなくなった。 何かの感染だったのだろうか? それとも打撲その他が原因だろうか? まぁ治ってしまえばどうでもいいことだが。

今日一日でかなりよくなった。 早くよくなれ。 なんせあと3週間でレースだからな。

破傷風の潜伏は1週間前後ということらしいので、 今週発病しなければ、オッケーだろう。 破傷風ということになれば、 診察した医者は役所に届けなきゃいけないらしいな。 ちょっと期待しちゃうな。 でも、そうそう面白い病気にはかからないでしょうけど。

他の愉快な感染があるといけないし、 すくなくともあと3日は抗生剤を服用しようと思う。

しかしピッケルで自分刺すなんて、アホですか。 マジで。 ありえない。 どうしたらそんな間抜けな事故起こせるんですかね。 生まれてすみません状態。 もうダメ。


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