水晶発振式腕時計で世界を席巻したセイコー舎も、 そうなるまえは地道に力学フリコの昔ながらの時計を作っていました。 なかなか高性能の優秀な製品を作っていたようです。
時計といえば電池で水晶発振で動くもの、 という時代になってからもう30年くらい経つわけです。 実際の日常生活で支障のない程度の精度は、 昔のフリコ式時計でも十分に確保されていたのですが、 やはりこういう計測機器類ではスペック、性能諸元というのは商業上非常に重要な要素ですから、 データの上でひとケタ違う精度を実現する水晶発振式が、 国内市場ではほとんどの出荷を占めるようになりました。
しかし、電池がないと動かないこの方式は、 海外では必ずしもプラスに評価されたわけではないようで、 一部の地域向けにゼンマイ式の製品の製造は続きました。 なんせ、止まってしまえば精度もクソもありません。 多少時間がおかしくても動いているほうがマシに決まっています。
そういう実際上の利点欠点とはべつに、 ゼンマイ、歯車、カム、レバー、バネその他でできたカラクリとしての面白さに 価値を見出す人々というのが居て、 そういう人向けに、 セイコー舎もここ10年ほどで、幾つか新しい設計の時計機械を作りました。 私が使っている 6s37 という形式のもその一つでこれは1990年代の設計です。 当初は、セイコー舎のゼンマイ式の新型機械は、 そういう奇特なユーザ向けのマイナーな製品という位置付けだったようで、 価格も比較的高めの製品に搭載されることが多かったのですが、 ここ数年は新しい設計の普及価格帯向けの機械もリリースされています。
また、最近は普及価格帯向けの機械だけでなく、 高級路線の製品向けという位置付けで開発された新しい機械も、 他の組み立て会社へ供給する動きがあるようです。 これはいままでなかったことで、ちょっと面白い動きですね。 私の使っている 6s シリーズも、一体通算何個作られたのか、 考えるとちょっとせつなくなるのですが、 こうして他社製品にも搭載されて仲間が増えることになれば、 と願ってやみません。 もっとも、このシリーズはどうも高級品向けの機械らしく、 常識的な金銭感覚の持ち主が買うような価格の製品に搭載される事は、 あまりなさそうです。 整備調整もかなり難しいという話も聞きますし、 なんだかなぁ。
けっこういろんなものが見られて面白かった。
飛行場に着いたら、いつもモズが居る桜の樹で、 モズがやけに険しい感じで鳴いたので、 何かあるな、と思って停止したところに鳩くらいのサイズのが飛んで来た。
ツミかハイタカなと思った。
うまく近くの木にとまったので、じっくり観察できた。 目のまわりの黄色がないので、どうもハイタカらしい。 ハイタカ一族をじっくりみるのも久しぶりだ。 ハヤブサに比べて顔が恐いな。 寸法のわりに一回のはばたきで進む距離が長く、 加速が妙に鋭いという、 飛び方が特徴的なのが妻には非常に印象的だったようだ。 「もう、一見して全然違うよ!それにしても顔が超恐いな!」
飛行場で1時間くらい粘ってたところ、向こうからチョウゲンボウ(メス)がとんできて、 すぐ近くの木にとまった。 いつも飛行場に居る個体だろう。 これも近くでじっくり観察できた。 翼や背中の鷹斑が美しいと、またしても妻大喜び。 野川公園の方に飛び去った。
多摩川に移って、溯上する。 稲城橋をくぐったところで、チョウゲンボウが4-5羽のカラスにおいかけられているのを みかけた。
「ああいうの見ると、 カラス憎たらしいな! でもスピードも上昇も旋回も全く相手にならないな!」 と妻大興奮。
そこから拝島の堰に移動。先日はミサゴが出たところだが、 今日はカワウ、セキレイ、鷺とモズが居るくらい。 川の向こうをハイタカっぽいのが通ったが、遠くてよく判らなかった。
石川酒造で食事。
帰りも今日は多摩川通るか、ということで、また拝島の堰で止まると、 出ました。ハヤブサです。 川上に向かって図鑑どおりの「羽ばたきと滑翔を繰り返して直線的に飛」びさった。 このあたりでもハヤブサ居そうだな、とは思っていたのですが、 あまり来ないのかな? もう10回くらいこの堰には来ているのだが、ハヤブサはここで見るのは初めてだ。
稲城橋の下で多摩川を降りて、帰りもまた飛行場に寄った。 そしたら、またいつものチョウゲンボウの個体が居ました。 ハヤブサ類は顔がカワイイのですが、 特にチョウゲンボウはカワイイです。 このあたりは飛行場以外に畑も多く、そういうところでネズミなんかを捕っているのでしょう。 一回、セキレイを襲って逃げられてました。ははは
ハイタカ、ハヤブサ、チョウゲンボウ(まぁ、チョウゲンボウはいつも居ますが)と 3種類も猛禽が見られて妻は大満足でした。
石川酒造で食べた鴨セイロがミョーに腹にもたれた。
庭にモズが来た。
写真とった。
わりとうまく撮れた。
モズは頭も眼も大きくて、ちょっと愛敬があるな。 クチバシが鋭く曲がってて、よくみるとおっかないんだけど。
子供のころ人質になってた武将が、 人質先で鷹狩りがあったとき、 鷹が用意できなくてモズ連れて行ったとかなんとかいう話があるそうですが、 こないだレビュー書いた隼の本によると、 イランやヨーロッパでも、 モズを訓らしてスズメとかバッタとか捕まえたりしたとのこと。
自転車が壊れたのを直したりで、カネがかかるので、 新しいレンズとかカメラとか、 どうなるかなぁ。 そろそろ冬鳥の季節なのですが。