バッタ生活の終焉(2006/11/07)


2006/11/06

はやく自転車直ってこないかなぁ。 あの自転車が無いと、不便でしょうがないよ。ほんと。 ママチャリで一駅以上漕ぐのは、 漕ぎ自体がしんどいとかダルいというのもあるが、 もっさりふにゃふにゃしてるのが、 乗ってて気分悪いのですよ。 それを克服してまで乗って行くほどの用事なのか? などと自問自答しているうちにもう夜中というのはよくあるケースだ。

すなわちズバっと加速してビシっと止まり、スギャっと曲がってこそ俺様の自転車である。 ウルトラフォコのほうは盗られそうで、 吉祥寺の街角なんかにはとめる気にならないのだが、 先日壊れたほうは、ついてる部品があまりにもマニアックなので、 どこにとめても盗られる気がしないのも非常に便利でよかった。

小さいクランク

夕方、 サイクルハウスイシダにうかがったところ、 妻チャリ用の小さいクランクが入荷していたので、 さっそくつけてみる。

いまついてるのは、105(シマノのイチマルゴという銘柄の部品だ)の165mmで、 またこれが、 「dura-ace 売るためにワザと不細工に作っとるんちゃうけ」 というくらいせつない造形である。 ワザとではなく、まじめに作った結果という疑惑も 捨て切れないところが恐ろしい島野工業なわけだが。

さて、クランクはクランク軸にしっかり固定されているので、 これを抜くのはけっこう大変だ。 なんせコンニャロ的気合いをこめてふんづけ続けてはや4年が経過しても 大丈夫なようになっている部品である。

あー大変だなぁとおもってよくみると、クランク抜き用の、 カニ目蓋が妻チャリのクランクには付いてないのだった。うひ。 これじゃ専用工具がないと、抜けませんよ、と一瞬思ったが、 マキノ号のクランクについてるそれを流用して無事作業完了。 むしろコンニャロ的ふんづけプレイはペダルでも同様なのであり、 毎回逆ネジになってるのが右だか左だか判らなくなる俺様であり、 作業中に馬鹿力の勢い余ってギア板で手や腕をズギャっとやってしまうのも毎度の事で、 クランク抜くよりむしろペダルの移動が大変だった。

細い鉄ラグフレームに、スッキリしたクランクと切削加工のギア板が、 よく似合ってかっこよくなったと自画自賛である。

さて、以前ついてた前ギアは50-38Tだったが、今回つけるのは48-34Tである。 でかい方で、1コマ、小さい方で2コマ分チェーンが余ることになるので、 チェーンの長さを調整せねばならない。 つまり詰める長さを1コマにするか、2コマにするか、決めねばならない。 2コマ詰めてから1コマのばすのは面倒でもあるし、 繋ぎ箇所が2箇所に増えてよくないので、 まず、1コマ詰めるだけにしよう。 ダメだったらまた詰めればいいし、 これなら繋ぎ箇所は1箇所のままだ。

チェーンの長さ調整が終ったところで変速調整だ。 ギア板の位置が微妙に変わったと思われるので、調整が必要になる。 ついでに、 dura-ace の前メカが余っているので、これを付けてやる。 取り付け金具の調整範囲ギリギリいっぱい下まで動かしたところで、 だいたい良い感じだ。 ところが変速調整にかかると、 前をインナーに入れて後ろをトップにしたら、ギア板と絡むところがある。 一瞬、チェーンをピンで繋いだところかな、とも思ったが、インナーでクランク一回転毎に 絡むのはおかしいから、よくみると どうも変速ピンとひっかかっているようだ。 まぁこれは最悪、削ればいい。

インナーxローにしてみる。 34x27だ。 最低ギア比 1.26 です。 いままで 1.40 だったのですが。 一般的な 39T でいえば、ローが 31T 相当です。 こういうクランクは12-23とかのギアと組み合わせる事で、 クロスレシオのままロー側を充実させる、というような使い方が多いと思いますが、 12-27Tに組み合わせるというのも思い切った構成で良い感じです。自画自賛です。 これで登れない坂というと、 もうそれは、バナナの皮が敷き詰めてあって登れないとか、地雷が埋まってて登れないとか、 そういう領域まで来ている気もします。なんせ 1.0 の聖域まであと 0.26 です。

ハンドグラインダを出して来て、ひっかかるピンを削る。 よくみたら、変速ピンではなくて、クランクアームの間にチェーンが落ちて挟間るのを防ぐ ピンのアタマが不細工にでっぱっていて、それにひっかかっていたのだった。 これなら遠慮無く削っても性能には無関係である。

非常にかっこよくなり、ギア比もワイドになったにもかかわらず、 「ふーん へーぇ。 すごいねぇ」となまあたたかい反応の妻である。がっくり。 今週末はどっか紅葉のキレイな峠にでもでかけることにしようと思う。

しかし一方で最近の風潮には違和感を感じる「チョイ速」の私である。 自転車を体に合わせるのは必要な事だが、 ギアが足りるところばっかり走っててもつまんないと思うのは私だけだろうか? 途中でギアが足りなくなって、「うわー脚が痙りそqあsでfrtgふじこ」 というのを克服するところにこのスポーツの一つの真髄があり、 だからこそ急坂の勝負が感動をよぶのではないだろうか。

そんな屁理屈はさておき、 実際に乗ってみてどうなんだよ?というところが重要であろう。 こういう重大な部品を更新しておいて、 いきなり峠行って具合悪かった、では洒落になりませんからね。

ok です。変速その他全く問題ありません。ばっちりです。

ただし、クランク以外で幾つか問題がみつかった。 特に、ペダルを縁石にぶつけて変形したまま乗っていたようだが、 これが具合が悪かったので、 踏み面をやすりで研削して修正した。

クランク長について

ところで、クランク長って股下と比例でいいのかね?

つまりクランク軸からサドルまでの寸法は(* 0.875 股下) という線形関数 (以下「今中関数」とする)で 表現されることになっているようですが(今中大介のロード本による)、 関連する関節の可動範囲はあまり変わらないものとすれば、 クランク長も股下の線形関数になると予測されるわけです。

私の股下は83cmで、サドル高さは 722mm です。 ところで妻の自転車はサドル高さ 665mm です。 彼女の靴はシマノのカーボンソールで、ペダルは私と同じ SPD-SL式のdura-aceですから、 今中関数よりも係数を少なめにとって、私に揃えることにし、 股下を765mmと仮定しましょう。 股下寸法に対するクランク長の比率は、私の場合は 0.2078 です。 この比率を妻の股下寸法にそのまま適用すると、 クランク長は 158mm となります。 つまり、彼女は私に比べると長いクランクを使っているということです。 もし私の股関節に彼女と同様の可動域があるならば、 彼女のクランク比 0.2158 を適用し、 180mm のクランクが使えるはずです。

18cm ってな。おい。俺はインデュラインじゃねぇっつぅの!

まぁ、私は妻に比べると関節がかたくて、可動域もずっと少ないので (よくこの件で彼女にバカにされています)、 この寸法でちょうどよいのかもしれません。

どうも股下寸法と線形の関係を仮定すると、 現状とはだいぶそぐわない予測結果となりますが、 このへんの関係は、一体、実際のところはどうなっておるのでしょうか。 私がクランクを伸ばしたいきさつは、 けっこうマジメにレース出たり走り込んでいた頃に、 なんとなくクランクが短くて勝負かける走りの時に損してる気がしたからですが、 さりとて幾つにすれば具合がよいのか、皆目見当もつかないので、 「いくらなんでもランス(175mm)と同じはマズいだろ」というくらいの理由で 172.5mm におちついたわけです。 皆様におかれましては、 このあたりどのようにお考えでしょうか?

飛行場のチョウゲンボウ

さすがにバッタ生活も限界にきたのか、 夕方にセキレイを捕まえて滑走路で羽をむしって食べていた。 そのまま掴んでねぐら方面と思われる方角へ飛び去った。

まずバッタをとる。 それで元気をつけて、鳥をつかまえる。 つまりこういう感じなのであろう。 わしが見てる間にも、何度も小鳥を狙って失敗してはバッタを摘んでいたわけだが、 肝心の、うまく捕まえた時の段取りは見逃した。 あんな腕前じゃ絶対に鳥なんかつかまらないね、もう飢えて死ぬしかないね、 と思っていただけに、 どうやってつかまえたのか、非常に興味があるところだ。

こんどは、彼女が空腹に悩まされているはずの、早朝に観察してみようとおもう。


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