spamの向こう側(2006/12/01)


ポロニウム210

強力なα線源。 α線はヘリウム原子核です。 半減期138日と非常に強力で、 微量でも周囲の空気を励起して、青い燐光を発するという。 また、α崩壊で出るエネルギーで、 たった 0.5g で 500度以上の温度になるそうだ。

α線は簡単に吸収されて止まるので、 体内に取り込まれた場合、 大きなエネルギーが狭い範囲に集中するので、 非常に害が大きいわけです。 そんなもの盛られたらひとたまりもないね。 以下 ヰキペディアより

ポロニウムは強力な放射線源であり、毒性も著しく、 取扱には細心の注意を要する。マイクログラム程度の量であっても、 ポロニウム210は非常に危険であり、取扱には専用の機器および、 厳密な手順が必須である。 体内のポロニウムから放射されるα線粒子は、 生体組織を著しく損傷する(しかし、α線粒子は皮膚を透過しないので、 物質が体外にある場合は致命的というわけではない)。 (中略) 人体に許容される放射線被曝量から計算したポロニウム210の致死量は 僅かに 6.8e-12 グラム。実にシアン化水素の2億5千万倍の毒性である。

ポロニウムを発見したのはキュリー夫人。 彼女の母国ポーランドは当時、プロシャ、ロシア、オーストリアによる 分割統治下にあり、母国の独立を願ってこの元素はかく命名された。 熱電池(崩壊する放射性物質が出す熱を熱電対で電力に変換する装置)の 熱源としても使われるという。

そんなものを人に食わせると、 どうなるかというのは物理を多少知っている人間ならば、 誰でも判る事だ。 しかし、実際にその人物を亡きものとするためにこれを実行する、 というのは、 単にそれを知っているのとは全くわけが違う。 よほどその人物に対する深い憎しみがあるということなのだろうが、 全く想像できない。

beyond spam

spamメールのその先に、何があるのか知りたいと思った事はないかな?

いずれロクでもないものがあることだけは間違いないが (それくらいはいちいち記載のURLを踏んでみなくとも、文面から判る)、 実際に何があるのだろうか。 あんなことをやっていればすぐプロバイダから出入り禁止になってしまうから、 普通よりも通信代金だってかかるはずだ。 それを補ってあまりある見返りがあるからこそ、 日々新たな手口のメールがやってくるのだ。 あの先には何があるのだろうか?

職場で、spam避けの話をしてたら、 そんな話題になったところに タイミングよくフィルタを潜り抜けたspamがやってきた。 よーし行けGo!

踏んだサイトのソースは、簡単には見られないように、 frame と cookie みたいな手口で一応隠してあるようでした。 もう面倒なので、行け行けどんどんで、 とりあえず「コスプレ」のボタンをクリック ゴー!

「コスプレ」だろうが「ひとづま」だろうが、 どれをクリックしても新しい窓が開いて、今までのブラウザ窓は消滅し、 その窓で、なにやらヰンドウヅを操作しているせわしない動画が再生されたあと、 「通常価格15万円ですが、特別価格で99800円。 ただし今日中にこちらに振り込んでください」 みたいなメッセージと、裁判所の略式命令みたいな書類の画像その他と、 こっちのIPアドレス(笑)が表示された、コンテンツに切り替わった。

ヰンドウヅを操作している変な動画は、 どうも「おまえのパソコンはこれで乗っ取ったかんね」 というつもりのようで、要点は脅しの一環ということになるだろう。 画像をダウンロードして、 gimp でコマ送りで再生してじっくりみてると、なんとなくそのへんが判って来た。

つまり、 どうもこれは振り込めサギをやってるつもりらしい。

ソースを拾うのにいちいちcrackするのも面倒なので、 http のトラフィックをダンプしてみた。 けっこう一生懸命 javascript で書いてあった。 これ作るのに、どんくらいかかったんだろ? 儲かってるのかな?ひっかかる奴の割合はどれくらいなのだろうか?

こちらはそのサイトにあった、 ヰンドウヅを乗っ取られたところのつもりの動画です。 笑ってやってください。

他に、マジメな出会い系と思われるサイトもあったが、 どうも作りがバギィで本物の出会い系なのか、 ウソんこのオレオレなのか、趣旨がよく解らなかった。

天文計算機

私の自転車仲間に、天文計算機を作っている人が居るのですが、 彼が作っている愉快なマシンの、 その祖先にあたる、愉快な装置の話です。

これはAntikythera Mechanismと通称されている装置で、 100年ちょっとまえにアンティキティラ島の近所の海底から見付かった。 最初は何だかわけが判らなかったのだが、 イギリスの歴史学者プライス氏がX線でみると意外と難しい歯車なんかが見えて、 じっくり調べてみると渋い仕組みが徐々に判って来た。 なんと、日付を入力すると天体の位置を計算する仕組みだったわけです。 天体といっても太陽や月だけではなく、 惑星もいけるという説もあり。

それ以外に、BBCの報道をみると、 日食、月食も計算できるとのこと。 やるな、古代超文明。 これらの仕組みは差動ギアを使って実装してあるとのこと。 差動ギアは、身近なところではクルマの駆動軸の仕組みであり、 カーブを曲がる時に右のタイヤと左のタイヤの転がる距離が違うのを よきに計らって吸収しつつ動力だけはきっちり伝達するという、 ややトリッキーな機能を実現するのに使われておる。

これを組み込んだ置き時計が欲しいね。

今日の鳥

庭の柿にはメジロ、ヒヨドリ、ムクドリ、少し時期が下ればツグミなどが やってくるのだが、昨日、今日と珍客があった。

昨日は、エナガの群れがやってきた。柿の木の上の電線に たくさん並んでとまってティティティティティと鳴いていた。 庭にエナガが来ることはほとんどない。 引っ越しの途中で立ち寄ったのだろうか。

今日はモズが来た。メジロがけたたましく大騒ぎしているので、 何かと思ったら、モズだった。 昆虫のとれない冬場は、モズも小鳥を狩るのである。 モズはメジロに比べて大きさは倍くらいあるから、体重は簡単に考えると8倍だ。 一瞬ハイタカか何か来たのかな、と思った、そんな騒ぎ方。 わしらから見れば、どちらもかわいらしい存在だが、 メジロにとって、モズはとても恐ろしい鳥なのだ。 モズを庭でみかけるのはこれが二度目。


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