ハヤブサを見てから死ね!(2007/01/05)


2007/01/04

7時に起床して、野生の食欲の赴くままに暴れた野鳥どもによって、 破壊された鳥食堂を復旧する。 じっくり探したらクリップもみつかって、みかんを二つに割って吊す。 しばらくしたら、メジロがやってきた。

朝食後、弁当作って、 双眼鏡持って、大砲持って、自転車に空気入れて、行くぜGO!

本日の行き先は、妻が飛行機の機内誌でみかけた記事にのっていたという、 聖蹟桜ヶ丘のポイント。大栗川と多摩川合流地点である。 その記事によれば、そのあたりにはオオタカが住み着いていて、 コサギを主な獲物としているとのこと。 ハヤブサも出るらしい。 webの記事を検索したら、聖蹟桜ヶ丘駅を集合地点とする、 探鳥会なども定期的に行われているもよう。

調布飛行場経由で行く。妻が場を外している間に、 チョウゲンボウが出た。 いっしょうけんめいムクドリを追いかけていた。 開けた場所で一対一に持ち込んでいたので、なんとかなるかな、 と思ったが、上昇されて逃げられていた。キビシイのう。ハァハァ。 見てるこっちが疲れるぜ。

狩りに疲れてチョウゲンボウが鉄塔にとまったところに妻が戻る。 さすがに遠くて双眼鏡では居るのかどうかすら判らない距離。 しばらくしたら、逆方向にもう一羽、チョウゲンボウが出て来たが、 これはすぐに建物の向こうに消えた。そこで、多摩川に移動。

稲城橋、是政橋をくぐって、しばらく行くと対岸に 三脚が群生しているのが双眼鏡で見えた。どうもあのへんがポイントらしいと 見当をつけて、関戸橋を渡る。 地元のオジさんが居るのは当然として、 若者の団体が居たのがちょっと意外だった。

向かいは多摩川の河岸段丘で、その上は桜ヶ丘ゴルフ場である。 その段丘面に風が吹き付けるために、一帯には強い上昇気流があり、 普段は帆翔しない鵜やカラスまでもが羽ばたきをやめて上昇気流に乗って飛んでいる。

カワセミなど見ながら弁当を食べていたところ、 ハヤブサが出たというので慌てて双眼鏡を構えると、 おお、確かにハヤブサだ。追い風に乗って、全くはばたかずに、 しかも素晴らしいスピードで上流に向かって飛び去った。 「いやー、速かったねぇ」などといいつつ他に何かおもしろいものが居ないか、 物色していると、またしてもハヤブサが思わぬ方向から出現した。 しかも今度は2羽である。

大きさと行動からみて、つがいの2羽だ。 時期からすると、そろそろ繁殖行動の始まる頃なので、 夫婦の団結強化キャンペーン期間だろう。 辺りには百羽以上のカラスが居るのだが、 この2羽が通りかかると止まって休んでいるカラスが一斉に飛び立って逃げる。 その中の一羽に目標をしぼって攻撃する事もあった。

防寒が不十分だったので、14時半くらいで帰って来たのだが、 その間、1時間あまりにわたって2羽連れだっての急降下、急上昇、急旋回、反転など、 さまざまな空中運動をみせてくれた。 合間に何度かハンティング行動も見られたが、その都度、超絶の空中運動に目がついていかず、見失った。 メスが追いたてたハトを、引き継いだオスが更に追い詰めていく場面もあった。 なんせ、双眼鏡で観察できるくらいの距離で あれをやられると、裸眼でも目が付いていかずに簡単に見失うのである。 ありえねー。 急降下からの引き起こしの加速度25G以上というのもうなずける飛ばしっぷりだ。

また、つがいの仲の良さ(なのか?)も非常に印象的で、 2羽揃っての急旋回や反転は圧巻だ。 ああいう飛び方は、学習によってできるようになるわけだが、 あり余る運動能力の上に咲いた彼らの文化といっていいだろう。 鳥も遊ぶのである。

河岸段丘に生じる上昇気流に乗って優雅に帆翔していたのが、 何かを見付けたのかそれとも単なる気まぐれでか、 先端の鋭く尖った翼を後ろに引くと、 同じ鳥とは思えぬほど印象がガラリと変わる。 この瞬間がこたえられませんね。 そして、あっというまにものすごいスピードに加速。

しかしこんなにまとめて、しかも間近にハヤブサの急降下を見られるとは思わなかった。 だいたい、ハヤブサなんて見られても、目の前をどえらいスピードで飛び去るくらいのもので、 飛び回る姿をじっくり見るなんて、 BBCのDVDくらいのものだと思ってたよ。 素晴らしいね。

しかし、あれほどの速度と運動性をもってしても、 見てる間にはついに一度も狩りは成功しなかった。野生は厳しい。

帰りにまた調布飛行場に立ち寄った。滑走路沿いに、 チョウゲンボウが低空飛行でスズメの群れに接近していたが、 あっさり逃げられていた。 そのあと止まったところで比較的じっくり フィールドスコープで観察することができた。

そんなこんなでチョウゲンボウをみてると、ロードに乗ったこのラクガキの読者という方から 声をかけられた。 天文ファンで、光学機器なんかもけっこう詳しくていらっしゃるとのこと。

ところで、このラクガキの読者とはいえ、彼がわざわざ見ず知らずの私に声をかけたのには、 ちゃんとした理由があった。 小金井の最大の弱点はロクな魚屋が無い事だが、 これを根こそぎひっくりかえすような最強の魚屋が東小金井駅近くに存在する というのである! えーっ!!なんだってー!?っと 最強の魚屋さんを教わった我々は、早速帰りに立ち寄ってみたが、 さすがに正月4日はまだ休みだった。 この件についてはまた日を改めてここで報告しましょう。

そして今日の結論→ハヤブサを見てから死ね!

2007/01/05

朝7時に起床して鳥食堂の維持。

最近は、ヒヨドリが果敢にブラさがったミカンにアタックするようになった。

出勤してみた。

仕事もしてみた。

かなり働いた。

俺、偉い。自分を褒めてあげたい。

労働喜び組み所属もあと僅かですが、最後まで精いっぱい働きます。

夕方から自転車仲間の新居(愛の巣とも言う)に殺到しての新年会。 チームCSCという自転車チームの2004年のドキュメンタリという映画を でかいテレビで拝見。

メニュー最後、ゴール前の激坂みたいな巨大ドラ焼きで差し返した。

そして、結婚祝いを贈る立場のはずなのに、 音響関連製品をお土産に貰って来てしまった。 俺、何しに行ったんだ。アホか。


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