炭火といえば一酸化炭素中毒ですが、 皆様いかがお過ごしでしょうか。
一酸化炭素がどれくらい出ているのか? というのは誰しも興味あるところなのではないでしょうか。 これを体感的に推測する簡単な方法があります。
炭がよく燃え始めると、青いガスの炎がゆらゆらと たちのぼってきます。木が炎やケムリを出して燃えるような成分を 全部炭素にしちゃうか蒸発燃焼させてしまったものが炭ですから、 ちょっと考えると炎がたつ、つまり、気体が正面切って燃焼してるのは、 おかしな話ですね。
じつは、これが一酸化炭素(気体)が燃焼している様子なのです。
なんでそんな事を知っているかというと、 ちょっと鍛冶の勉強(修行というほどでもないので)をしたからです。 火床の炭が良い感じになってくると、この一酸化炭素の炎が出ます。 これが、鋼の加工(鍛造や鍛接、焼き入れなど)に具合の良い条件が 揃った事の有力な指標なのです。
鋼は炭素と鉄の合金ですが、このうち炭素のほうが、 材料の温度を空気中であげると空気中の酸素と化合してしまって、 鉄から失われてしまうという現象が起きます。 俗にいう、「ヤキがまわる」というやつで、 こうなると、もう鋼ではなくなってしまいます。 焼きが入らず道具になりません。 これを避けるには、一つは作業を素早く、必要最小限の加熱と 作業時間で行う事と、もう一つは保護雰囲気を作る事です。
一酸化炭素雰囲気中で加熱プロセスを行うならば、鋼の炭素が空気から保護され、 材料の劣化が防止できます。 これを昔の職人は経験で知っていたわけですな。
そんなわけで、点火すれば炎上するくらい、 炭火からは一酸化炭素が出ています。炎がたてば、 それも燃えて二酸化炭素になりますが、そうでないばあいは、 燃えずに室内に出っぱなしというわけです。クラクラ
先日、妻の通院につきあって八重洲にでかけたおり、 日本橋タカシマヤによってみた。
名人がこしらえたという鉄ビンを売ってた。5万円くらいした。 ちょっと欲しくなった。
でも、火箸はイマイチだった。
結局買ったのは、 kmuto さめ推薦おろしがね、 プロおろしII
うちのおろしガネは、プラスチックの20年くらいまえに買ったやつなのだが、 というかプラスチックだからおろしガネじゃないんですが、 オロシ作用を実装してあるスルドいでっぱり部分が摩耗して、 丸くなってしまったり消滅しちゃったりして、 かなりおろせなくなってきたので、 新調しました。
うー!!!早くおろしまくりてぇ。
ということで。
11:57 >%xxxx:fujita< おろし使いたくて、ブリ買って来て塩焼にしました。 11:59 <%xxxx:kmuto> 大根半分くらいおろさないと 12:01 >%xxxx:fujita< おお。これは素晴らしい。 12:02 >%xxxx:fujita< おろしだけでなく、後かたづけも非常に楽 12:02 <%xxxx:kmuto> そうそう
という具合で非常に快適である。
ズバズバおろせるのにうかれて、 ちょっと力みすぎたか(笑)、おろした大根の目が粗くなってしまった。 マニュアルによれば、つよくおろせば粗く、弱くおろせば細かくなるとのこと。
そんなわけで、今日の昼食はブリの塩焼。
それと、飯茶碗を買って来たので、これも使ってみた。 今まで使っていたのよりも少し大きくて、いっぱいゴハンが食べられてナイス。
今日は、火鉢にかけた土瓶に湯わかしてます。 これを後ろの腰にあてて、仕事しています。
小川さんの、切れなくなったアイスピトンを3本あずかったので、 先日、久々にハンドグラインダでアイスピトンを研いだ。
岩に落して潰したやつは、つまるところ刃を全部作り直す事になるわけで、 これはさすがに削る量が多くて大変だ。 作業の上でのポイントは、4つの刃先が進行方向直角平面上に揃ってるのが理想で、 こいつを手加工でやるのはそれなりに難しい。 もう一つは、ピトンが前進する上で刃先が鋭いのはいうまでもなく重要だが、 切り取った氷がパイプ内側にスムーズに落ちるためには、 ネジ回転方向と直角についてる刃がキモなのだ。 アイスピトンが氷に切り込む仕組みを考えれば自明だが、 市販されている状態よりもこの角度を薄く仕上げておくと、 芯までギッチリ詰まってる冷え込んだガチガチの氷にも、 するする入る。
それから、タップ状のネジ切り刃の仕上り加減も重要だ。 氷にネジを切る役割を果たすのはこの刃です。 この刃が食い込まないことには、いくらぐるぐる回しても 氷にネジが切れず、したがって、いつまでたっても氷に食いついてくれません。 手を放すとポロっと落ちちゃうわけです。
片手で半回転しただけで、先端が氷をスルドくえぐり、 その溝にネジ切り刃がガッチリ食い込むのが理想です。
多分、そんな感じに仕上ったと思います。 つまり新品よりよく切れます。うひひ。 今日、集会で渡そう。
書店の店頭でみかけて、モクジと最初の方をよんだら、 面白そうだったので買った。
全然馴染みの無い分野の話なのですが、 ちゃんと解って、しかも非常に面白かった。 愉快だったし、役に立つ知識も得られた。
どういう話かというと、カンブリア紀に突然凝った造作の生物が どっと増えるのはどういうわけか?という謎に正面から挑むというものなのです。 その答えがタイトルとなっている眼の誕生にある、というのが著者の主張で、 つまり、眼といえるものが誕生するタイミングがカンブリア紀の始まりと ほぼ一致するというというのを化石から検証し、 眼というセンサが存在することで生態系に与えられるバリエーションを、 進化学から考察する、という体裁。
しかも、化石から目玉の存在を検証するくだりも、 目玉の存在が生態系に及ぼした影響の考察も、 どちらも私の馴染みのない話だからというのもありますが、 いちいちけっこう細かいところまで突っ込みながら話が進みつつ、 それらディティールまでいちいち全部面白いので、 かなり読みごたえがあります。
どうです、面白そうでしょう。
アンドリュー・パーカー 草思社 ISBN4-7942-1478-2