おはぎおはぎおはぎ(2007/01/21)


とりの密猟

日本だと、メジロが一番すごいってな。

気持はわかりますね。けっこう社会性の強いとりで、 よく人になれ、カワイイから。 「妻よりメジロがかわいい」と言った男が居るらしいがその気持も解る。 私ですら妻の次にメジロはかわいいと思いますので、妻よりメジロがカワイイと思う人は多いでしょう。

ところで、いまだかつて鳥類ほどに空を自由に飛んだものはありません。 確かに、ヒコーキは超音速ですよ、でも、それだけです。 人類が作った飛行機で、いまだかつて25Gで日常的に旋回した機体も、 ビルの屋上のカドに着陸する機体も、無いわけです。 かつて、ある航空エンジニアが急降下するハヤブサをみて、 「あの姿を見たか。将来、もっと強力なエンジンが発明されたら、 未来の航空機はあの形になるだろう」といったそうだ。 以来、falcon を名乗る航空機はたくさんあります。 その気持も解ります。 ハヤブサが飛ぶ様を見たら、航空機を作る者なら誰でもあやかりたくなるでしょう。 でもね、ハヤブサからすれば航空機なんて問題外でしょう。名誉毀損ですよ。

つまり、鳥の魅力はなんといっても第一に、飛ぶところにあるわけです。 そして、こればっかりは犬猫を家で飼うのとはワケが違う。 鳥類の運動能力は、現生動物ではずばぬけています。 やれダイエットだの心拍管理だの、ややこしい事を一切しなくても、 体重10kg前後の白鳥はランス・アームストロング以上の出力で一日に10時間以上飛び続けます。 10gに満たない小鳥が時速40km以上で、 密集した樹木を魔法のようにすりぬけて飛ぶ。 そんな飼育環境用意できません。

じつは、できなくもないんですね。 冬場に庭にミカン吊しとくだけでいい。 こっちとしては、飼ってるようなもんです。 メジロは飼われてるもりは毛頭ないし、 嫌なら来なきゃ良いだけの話で、実際、昆虫がいっぱい涌く季節が来たら、 来なくなります。 いちいちとっつかまえたのを高いカネ出して(しかも不法行為に加担してまで) 家に連れて来て、狭いカゴに押し込んで何が面白いのかね。 そうか。今判ったぞ。 女性を誘拐してオリに閉じ込めたりするのが時々あるが、 アレと同じだ。

ビョーキですね。

動物園で、オリに入ってる鳥を見ると、 まことに憂鬱で気分が悪くなります。 ヴァザーリの「ルネサンス画人伝」によれば、 ダ・ヴィンチは鳥篭に入った鳥をみかけると、 その代価を持ち主に払って自由にしたそうですが。

うちのメジロに関していえば、 最近はけっこう花も咲いているようで、 顔を花粉だらけにしてやってきます。 夫婦に割り込むおじゃま虫との対決も頻繁で、 食べる様子もあまりがっついたところもなく、 そもそも、あまり庭の食堂には来なくなりました。

最近の双眼鏡

今月の雑誌「Birder」の特集が双眼鏡で、 もう双眼鏡はあるから、特に興味もなくぼーっとみてたんですよ。 そしたら、ポロプリズムの製品ってほとんどみかけないのな。 ポロプリズムで口径3cmの製品なんてnikonの8x30Eくらい。 あとはどれもダハプリズムです。 しかも10万円以上するようなのばっかりです。

もうね、インナーフォーカスのダハプリズムでEDレンズ(蛍石のもある!)とか、 あらゆるそんな感じですよ。世の中どうなっちゃったんだ?

ダハプリズムを使った製品は、像がヘボくて私は好きになれないのですが、 最近の高級品では、プリズムの屋根面に、 何か特殊なコーティングが施してあり、 ポロプリズムと同等の性能がある、という話も聞きます。 だとしたら、すげぇ話です。 まぁ、この傾向は付加価値ビジネスという事なんでしょうね。 現に、鳥見ポイントに行くと、ツアイス ライカ スワロフスキ の御三家は、 けっこうみかけます。 ステータス・シンボルなんだそうです。

俺の双眼鏡の方がよく見えるのにな。余計なお世話か。

パプリカ

久々に映画でも観るか、ということで新宿へ。

かなり面白かった。最近みた映画では一番よかった。 音楽も映像表現もプロットも素晴らしい。

2007/01/20

関戸橋で鳥見。自転車仲間二人も巻き込んで。

アカゲラみるの久しぶりだ。

カワセミが小魚とってた。

現場に着いたら、皆さんが一斉に関戸橋方面にスコープを向けている。 オオタカが居た。やけにリラックスして、 いっぱいに膨らんで片足で、30分以上樹にとまってた。

こいつが川上に向かって飛び去ったあと、是政橋方面にもう一羽発見。 そうこうするうちにもう一羽、オスがやってきて近くの樹にとまった。 そこにもう一羽、別のオスがやってきて、ややバトル。 バトル後、一羽は川下に飛び去った。 残ったオスは一度、川原に一目算に出撃してハンティング行動、 しかしムクドリの群れに幻惑され、一羽に目標をしぼることができずに敗退。 そのあと、桜ヶ丘の段丘面にそこらへん一帯のヌシというメス発見。 そのすぐ左にハイタカ発見。 そのハイタカは、残ったオスとちょっと絡んだあと、 ゴルフ場方面に姿を消した。

カメラがヘボすぎて顔がよくわからないのが残念ですが、それにしても、この、ヌシのメス個体の貫禄と、 面相の凶悪さはものすごい。

最後に、いつもの見張り台に居たハヤブサを拝んで帰宅。 帰宅中に是政の個体も観察。こいつもやけに落ち着いてて、 片足膨らみ体勢だった。メスか?

むちゃくちゃ寒かったが、鳥見初めての人も、猛禽をたくさん見られてよかった。 今回はハイタカ一族のてんこもりでしたね。

フィールドスコープだが、コーワの一番デカい蛍石にしたのは正解だった。 関戸橋のポイントのように何キロも離れたところでは、 まさに本領発揮というところ。 これを買ったおかげで行く場所も増えたし、 そうなると当然、観る鳥の種類も増えた。

まぁ、しょうじきこれを持っての自転車での移動となると、 けっこうきびしいものがあるわけだが。

2007/01/21

一時期、暖かかったがここ2日ほどは、また寒くなっているので、 メジロ食堂が再び賑わうようになってしまった。 ミカンまるごと一個が、一日で完全に食べ尽くされる。 顔を花粉だらけにしていたのもなくなった。

オハギを作った。オハギうまー。

アンコは火鉢で炊いたのだ。


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