フジタは忍耐をおぼえた!(2007/03/23)


カステラ

自分で焼いてみたカステラ。

ウマー

人生いろいろ

会社とはお金を儲けるための人間の集団です。

人間には意志疎通の能力があり、 これにより、個人では難しい事も達成できる場合があります。 個人では儲けるのが難しい金額を、 集団になることで個人では達成するのが難しい仕事をやることで、 稼ぐための仕組みが会社です。

ところで、お金を儲けるのはそんなに難しい事ではありません。 しかし、お金をほしい人は一部の仙人的な人々を除いてほぼ全員なので、 難しくないにもかかわらず、非常に厳しい競争になります。 階段は誰でも登れますが、そこに10000人が殺到するとなかなか大変になるようなものです。

ところで、複数の人間が共同して何かをしようというばあい、 個人でやるよりも、その差が大きく付きやすくなります。 グループをランダムに形成するのであれば、差は統計的に小さくなりますが、 現実世界はそうではなく、類は友をよぶからです。

そんな事情で、うまくいく会社は徹底的にうまくいき、 ダメな会社はどうしょうもなくダメなわけです。

ところで、共同作業ですから、意志疎通がうまくいかねばなりませんし、 役に立つ奴が集まっていなければなりません。 この、意志疎通というのがなかなか曲者で、 それがどれくらいうまくいけばいいのか?というのが会社を経験していない私には、 さっぱり解りませんでした。

私が経験したことのある団体スポーツといえば、 登山です。 といっても、とりあえず同好者どうしがなんとなくワイワイ集まって、 「単独でいくのもちょっとビビるよな。荷物も分散できるし」 という程度の動機で、グループを形成するのではなく、 単独では技術的に困難とされるルートを登攀するために、 グループを、 というか多くの場合、ペアを組むというタイプの登山です。 欧米の区分でいえば、ハイキングではなくマウンテニアリングです。

このあたりのグループ形成の事情は、期せずして会社とよく似ています。 他の団体スポーツでは、グループを組むのはルールでそう決まっているからです。 しかし登山においては、「単独登攀」が一つの業績として評価の対象となる事からも判るように、 グループで登攀活動を行う事自体は評価としては中立、 ソロとの相対的な比較で言えばマイナスで、 それがプラスに評価される事はありません。 行う登攀の内容と、自分の実力や置かれている状況から判断して、 良かれと思えばグループを形成するわけです。

そのようにして形成されるグループは、 当然ですが、目標を相当程度共有しています。 また、互いが互いを必要とするものとなっています。 ちょっと露骨な言い方をすれば、 形成されるグループに対して忠実でなくてはならない利己的な理由を、 全ての成員が持っている状態です。 これをある局面に限って簡単に言えば、「お荷物」は不可って事です。

全く同様の事情が会社においても当てはまるものです。

まぁ、私は何でも即断即決で、やるとなったら徹底的にやるほうですから、 そういうイラチが「忍耐」をおぼえただけでもよしとしましょう。 ある問題に対するベストの答えが「時間」である、というのも、 意外とあるんですね。

ところで、私は何がやりたいのかというと、 要するに肉体でも知能でもなんでもいいんですが、 とにかく限界に挑戦するのがいいんです。 いわゆる一つの pushing the envelope というアレです。 限界に挑戦する一日は、凡庸な一年に優るのです。

なぜ封筒を押し広げるというのが限界に挑戦するという意味になったのかというと、 これは私が適当にwebで引いて来た記事なんでどこまでアテになるものか判りませんが、 60年代の飛行機業界で、「封筒」は安全性を損なわない範囲での性能の諸限界 という意味だったのだそうです。 つまりテストパイロットたちは、 「封筒の外側」の性能を引き出す事に挑戦しました。 1979年のトム ウルフのベストセラー「ライトスタッフ」が、 この言い回しが民間人に広まった初出とされています。

ハヤブサさん

お母さんは大変です。 皆様、かなりお疲れの様子です。 卵抱いたまま、居眠りしています。 雛まであと約2週間くらいですかね。

時々、父ちゃんがゴハン持って来るのが見られる巣もあります。 母ちゃんが出かけて行って、「うら!さっさとよこしな!!」って感じで 獲物を強奪する家庭もあるようです。 母ちゃんがメシ食ってる間、父ちゃんが温めている家もあります。 つまり、けっこういろいろで見てて飽きません。

2007/03/23

今日は引っ越し先の住宅の契約をしてきた。

帰りに京都から乗った新幹線は500系だった。

先頭車両は出入口が一つしかない。さきっぽがとんがりすぎてるせいである。 とんがり過ぎというよりもむしろ、 新谷カヲルの描くF4ファントムより凄ぇパースのかかりかたです。 「うぇ。こんなの本当に客乗せて走らせていいのか?」 という領域まで到達しています。 疾走する弾丸列車はサモトラケのニケよりも美しい! というやつです。

一番右は、運転席のキャノピ。 まるでジェット戦闘機みたいだが、 まんなかについているワイパが萌える。 また、赤デンキがキャノピ内部に格納されているのに注目。 ドアは車体外装と連続な微分可能曲面を構成しており、 開くときは一旦車内にちょっと引っ込んでから横にスライドする! もう、これだけで痺れるくらいかっこいい。

まんなかのカットでは、柵に子供が釘付けになっているのが判るだろう。 釘付けなのは子供と俺だけではない。他にも、一見するとカタギの 会社員2名が、デジカメで激写しまくりだった。 youtubeにも、「500系新幹線」で検索すると一杯動画があるぞ。

すげぇぜ、500系。美しい。夢がある。

ところで、この500系がこのたびのダイヤ改正で西日本限定になるという話を聞いたが、 本当か?

あのカモノハシは美しくない。 あれがホームに来ると、妻が俺の頬を両手でみょーんと引っ張って、 「700系ゆうじ」とか言うんだ。 かんべんしてくださいよ、JRさん。


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