妻の実家にて起床
江ノ島にハヤブサを見に行く。 駅を降りて島に行く橋を歩いていたら、 いきなり上空を飛んでいるのを目撃。
場所に着いたら、ちょうど、オスがトビを追い払ってるところだった。 トビはハヤブサのオスに比べると、おおかた倍くらいのサイズだが、 そんなの一切関係無い感じ。 聞いた話では、ここのハヤブサは、うっかり領土内に入って来たトビを 蹴り殺した事があるという。
周辺にはたくさんのトビやカラスが居るが、ハヤブサの居る入江に入らないか、 入る時は、十分な高度をとるようにしている。
捕って来た餌を渡したら、オスはお気に入りの見張り木にとまって、 頭を掻いたり羽づくろいしたり、背伸びしたり。 飽きたら時々トビやカラスを追いかけまわしている。 それからおもむろに餌を捕りに行く。 行ったとおもったら、10分くらいで帰って来る。 そして近くの調理場で羽をむしってからメスに渡し、 またいつもの見張り木でのんびり過ごすのである。 メスは、オスが餌を持って来たら、オスが羽を抜いたりしている間、 巣から出て日光浴している。
どうです? 繁殖中は一番忙しいはずだが、 繁殖していない人間よりも、 ずっと優雅な暮らしぶりではないでしょうか?
そのあと、鎌倉文学館で澁澤龍彦の特別展をみて、帰宅。 今夜23時に辻堂で吉川さんと待ち合わせて、 明日は富士山スキーである。
恒例の富士山スキー
御殿場で東名を降りて、表富士周遊道路を登って行くと、 なんと、災害復旧で新五合スカイラインの開通予定は5/2という電光掲示が。 ガクシ
とりあえず2合の駐車場で車中泊。 起きたら無風快晴。 くそー。 なんでこんな時に限って道が開通してないかね。
かなりの冷え込みで、あたりには霜柱も。
しょうがないので御殿場口から登ることにした。 新五合より1000mくらい低い。 そして、当然ながらさすがにここまでは雪が無いわけで、最初は延々と砂場だ。
スキー靴では歩けないので、靴はスキーに着けて登ることに。
火山灰のザレ地をスキー担いで登るのも、なかなかシュールな体験です。 このあたりでやっと標高1800mくらいでしょうか。 私はこの日は特に堪え症がなく、 「もう俺、ここにスキー置いて行こうかな」などと世迷いごとをほざきました。
歩き始めて2時間半、やっと雪がでてきました。
運動靴からスキー靴に履き換えます。 足が重くなってスピードが出なくなるかと思ったけれど、 雪は砂と違って滑べらないので、 馬力をかけることができて登高速度はむしろ向上したような気がします。 気のせいかもしれませんが。
出発してから4時間半、推定標高2500m少々でしょうか? 帰りは相当部分が滑走ではなく砂地の徒歩なので、 早めの登高切り上げとし、 滑走開始とします。 「今日はこのへんで勘弁しといたるワ」 それにしても、空の濃さが眼に浸みます。
さて滑べりますよ。
半分は砂場なので、あんまり滑べるところ無いかな、と思ったけれど、 意外と滑べりこたえありました。 傾斜もゆるく、空気も濃いので、かなり気楽。
さて、登りで歩いた分の砂地は、おおむね下りも歩いて帰らねばならない。 下りは足が砂地にめりこんで、靴にどんどん砂が入って来る。 これほどまでに靴に砂が入るのは、幼稚園の砂場以来といっていいだろう。
普段、下界でもしばしば履いていて、底が剥がれて来たサロモンの ランニング登山シューズだが、 ここに来て一気に消耗が進み、 なんと、ツマ先が剥がれてそこから石が入って来た。
相変わらず無風快晴の富士山と、幼稚園の砂場以来という靴の中の砂である。
今日は、ちょっと朝から出張ってみるか、 ということで早めに朝食をとって、 9時過ぎに江ノ島の場所に。 さすがに連休中だけあって、 先日よりもたくさんの人出。
今回も、着いたらいきなりオスがトンビを追い払っているところにでくわした。
帰る間際になって、オスがカラスを追い払うところを目た。 上に居るカラスにものすごい加速で、あっという間に追い付くのが判ったが、 そこで岩影になって見えなくなった。 少しして、上昇気流に乗って悠然と戻って来るオスの足から、 カラスの羽が風に吹かれてはらはらと。
掴んだのか、蹴ったのか、決定的瞬間を見る事はできませんでしたが、 いやー、恐ろしいですね。 誰も近付かないのが良く判ります。
父ちゃんが調理中に、向かいの崖に出て来て休憩する母ちゃんハヤブサ。
むぅ。さすがに猛禽の撮影では双眼鏡とデジカメの組み合わせはあまりに非力だな。 でも連休中の移動でフィールドスコープとスキーと冬山装備を全部持って行くのは、 ちょっと非現実的だよ。 というか、趣味の幅広げ過ぎ?
いつもの場所にヤマセミを見に出かけたが、 今日は見れず。
観察ポイントに向かう途中にある、アオサギの集団営巣地。
雛が数羽、巣の中でごはんクレクレ状態。