オオタカのお食事跡(2007/05/07)


シャブ耐性

どうも覚醒剤依存になりやすさには、 酒の強さみたいな感じで遺伝による違いあるらしい。

これで思い出したのが、 もう亡くなったが、 かつて日本の数学基礎論の大御所として活躍された、 某先生である。

なんでそんな偉い先生を思い出したかというと、 ある飲み会で、 「ヒロポンなんて別に害なんて何にも無いのに、 近頃は、なんであんな厳しく取り締まってるのかねぇ。 私が学生の頃は、そこらへんで売っていて、 試験だゼミだっていうと、アレで乗り切ったものです」 とおっしゃるわけです。 まぁそんなわけで、故人の名誉のため、匿名です。

たまげた私は、「うへー本当ですか。 でも、世間ではあれで身を滅ぼすような事件がけっこうあるみたいですけど なんでですかねぇ」 とかなんとか、適当な事言ってたわけです。

つまり謎が解けました。 その先生は依存にならない体質だったのでしょう。 そういう強靭な体質ならでは、という印象を今になってみると感じる、 鋭い視点を持ち、優れた研究をされた先生でした。

ロードダウンヒル mini HOWTO

ずっと半ブレーキで下っているあなたの横を、 ブレーキレバーに手すらかけてない達人が先行します。 達人はカーブ手前の一瞬で十分に減速し、余裕を持ってカーブに入ります。 あなたは抜かされて焦り、半ブレーキのままオーバースピードで進入します。 カーブの途中でそれを悟り、膨らんで、ブレーキをかけなおし、 出口で立ち漕ぎして追いかけます。 しかし、達人の背中はもうどこにも見当たらない。

そんな経験がもしあれば、この文書は何らかの役に立つかも知れません。

ところで、実は私如きがロードの下りを語るのもかたはら痛いわけで、 旧ユキリン実業団には、もっと下りのうまいひと、速い人が 何人も居ました。そういう人々から学んだ技術や段取りを、 ここで若干なりとも皆さんと共有できれば、 という趣旨でもあります。

まず、カーブ手前の減速は十分に。これです。 カーブ曲がる技術の半分は、ここに集約されます。 残る半分がバランスと走行ラインです。

不十分な減速の定義は、曲がってる最中におっかなく感じる、 というところでお願いします。 恐くなく曲がれるまで十分に減速しましょう。 それがカーブで出せる最高速度です。 なぜか?

恐くなったら、走行ラインがへんてこになるか、 曲がっている最中にブレーキかけたくなるか、 もしくはその両方(大抵は、これ)です。 そんな事やってるくらいなら、 もっと遅い速度で入っても、普通に曲がって通り抜けた方が、 速いに決まっていますし、ずっと安全です。 それに、どうしてもそんな事やってると 「ウヒー 下りコーナーってこれだからヤだよ」 となりますから、ますます恐ろしくなり、 ますます下りコーナーが変になって、 こうなるとビビリスパイラルに突入です。 それじゃちっとも下りがうまくなりません。

とにかく、恐ろしくないように、まずはゆっくり走れ!これです。 私も、私なりに恐ろしさを感じない速度まで 十分に減速しています。

ロードのブレーキってどれくらい効くか、知ってます? レバー上を持っていても、 簡単に前転するくらい効きます。 これは特別な機材ではなく、一般的なロードのブレーキと車輪での話です。 ところでブレーキかけて前転したことがありますか? もしなければ、今まで一度もブレーキの能力をフルに使っていないという事です。 つまりあなたのブレーキはもっと制動力を発揮する事ができる。 しかし、自転車を買って以来それを一度も使っていない。 これが客観的な事実というわけです。

それじゃ一発、ガツーン!とブレーキをかけてみましょう。 本当に前転したら痛いから、ほどほどにね。 ほら、恐くない速度まで簡単確実に一瞬で減速できますね。 それはあっけない程です。 今までブレーキレバーを握りっぱなしで下ってたのは、アレは何だったの? というくらいあっけない。

こうなれば、ブレーキなんか、普段は全くかけなくてもいいのです。 もう、ブレーキレバーに手かける必要すらない。 だって、必要になったらフルブレーキすればいいわけですから。 いつでも恐ろしくない速度まで減速できるのだから、 いくらとばしても恐ろしくありません。 こうなれば、いくらでもとばせます。 もうすこし理屈っぽく言えば、制動に必要な時間が減少すれば、 下りの平均速度が向上します。 自明です。 でもこれ、どっかで見たような。 そう、こないだあなたの横をブレーキレバー持たずに抜き去って下っていった、 達人の走りではありませんか!

でもちょっと待って。達人の走りには他にも秘密があるのです。

達人が違うのはなんといってもバランスです。 残念ながら、こればっかりは一朝一夕には身に付きません。 達人は、カーブの曲がりと車体の傾け加減と走行速度の 正しい組み合わせを常に外しません。 力学ぽい言い回しを使えば、 カーブの曲がりと走行速度の組み合わせで、 遠心力が決まります。 この遠心力と釣り合う車体の傾き加減を選べば、 安定してカーブを曲がる事ができるわけです。

この技術はヨーロッパのトッププロといえども、 大きな隔たりがある事が、山岳コースの厳しいジロ デ イタリヤなどのレースの 実況を見ているとよく判ります。 ですから、簡単には身に付きませんが、 持って生まれた素質で決定されているわけではなく、 これも練習すれば向上します。 達人の選手は一発で(多分一度も通った事のないカーブの)曲率と、 自分の速度、バンク角を見抜き、コーナリング中にこれに修正を加える事は、 まずありません。

つまり、曲がっている最中にハンドルをいじることなくカーブを抜けるのが、 理想です。 カーブを曲がっているその状態で、いつハンドルから手を離してもOKという事です。 むろん、これは理想でしかなく、 世の中には他のライダーやクルマ、 複合コーナーもあれば石コロや砂や葉っぱもありますから、 そうも言ってられないわけです。 しかし、よく切れる刃物で切り裂くように、 エレガントに曲がることができれば、 タイヤにかかる負担は少なくなり、 必然的に心理的な負担も軽減されます。 それになんといっても重要な、 コーナリングスピードが当然ながら向上しますから、 必要な減速も、少なくて済みます。

この練習として効果的なのは8の字走行とスラローム、 そして、実戦あるのみです。 ところで勘違いしないでほしいのですが、 これは自転車がふん張れる限界の遠心力に相当する速度と バンク角でカーブを攻めろ!という意味ではありません。 恐ろしくない速度を自分で選んだら、 その速度とカーブの曲がりにピッタリなバンク角で正確に曲がる、 そういう意識を持って下りカーブを乗る、 という意味です。 ですから、奥多摩周遊道路の秋川側の下りや修善寺の逆周りだけでなく、 街なかの交差点を曲がる時にも成り立つ話です。

最後の聖杯は走行ラインです。 残念ながら、私はこれに関していろいろなウンチクを垂れるほどの、 技術も経験もありません。 具体例を書いても、そこを走った事が無ければどうしょうもないので、 これについてはまた今度ってことで。

さて、文中では「安全第一」みたいな事も書きましたが、 これは残念ながらお題目でしかない、というところは、 下りの場合は否定できません。 最後に、恐怖を克服するというのは、持って生まれたクソ度胸でもなんでもなく、 心理的なテクニックにすぎず訓練可能なものだ、という事と そのための魔法のおまじないを紹介して終ります。

「危険ヲ冒ス者ガ勝利スル」

はやぶさの子

Bolognaの雛はすっかり育って、 白い綿毛もおおむね抜け、ちゃんとした羽に生え変わって元気いっぱい 走り回っている。 特に発育の違いも見当たらず、見事にうまく育っている。

ドイツ Oberhausen の雛は、3日遅れで生まれたのが一羽だけ、 まだだいぶ白くてちょっと心配だ。 先に生まれた一羽のうち、一番早く育っているのが 一番小柄で、なんとなくオスだろうか。 まだ白い綿毛がけっこう残るもう一羽は、 明らかに他の二羽よりも大くて、なんとなくメスかな。

2007/05/07

今朝出勤してきたら、通用口の横に、 キジバトが食われた跡があった。 羽がたくさん抜けて地面に散らばっている。 オオタカの仕業ですな。 ハイタカかもしれんけど。

「ネコですかね」 「いや。多分タカですよ。こんな風に、 食べる前に羽を抜くのはね。 居るんですよ、このへんに。」

このへんといっても見たのは木津川沿いで、 職場からはだいぶ離れてるけどな。

裏庭でコジュケイがさっきから、「ちょっと来い」とうるさい。 道挟んだ向かいの空き地ではキジがよく鳴いている。


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