ヘイケボタル(2007/06/27)


2007/06/26

また蛍を見に行った。

小さいのがたくさん居た。 ヘイケボタルだった。 大きさも小さく、光り方もゲンジボタルと違っていて、かわいらしい。 短い周期でチラつきぎみに、チカチカチカと光るのである。

水田の用水路沿いの狭い範囲に密集して光っていて、 一斉に活動するとまるでクリスマスツリーのようなのだ。

デジカメが計算中を表示しているLEDの点滅に反応して、 何匹も飛んで来て、カメラや三脚に止まったのがおかしかった。 当然ながら、カメラは計算中だったので、その光景の画像は無いのだが。

そういえば、むかし、樹海で蛍をみたことがある。 50cmくらいのところをゆらゆらと漂いながら弱く光る蛍がたくさん居て、 地面に寝転がって見ていると、 なんだか水の中に漂っているような気分だった。 ゲンジボタル、ヘイケボタルの他にもいろんなホタルが居るという事を、 戻って来てから謎の樹海蛍について調べて初めて知った。

修理

茶こしの柄が折れたのをしばらくそのまま使っていたのだが、 不便なので直せと妻に言われて、 温存していた「ステンレスはんだづけキット」を ついに使ってみた。

フラックス液が、いかにもアレゲな感じで、けっこうドキドキです。

ステンレスのハンダづけはけっこう難しいのです。 表面が強い酸化皮膜で覆われているので、これを除去しないと付かないのだ。 だが、ステンレスは、実は非常に酸化されやすい材料で、 未酸化部分が空気中に露出した瞬間に、酸化してしまって皮膜で覆われてしまうのだ。 だから、深く侵食するような錆びが発生しないわけだが、 この性質のために溶接やはんだづけが難しいのである。 チタンの溶接が難しいのも同じ理由による。

付属のフラックス液がこれを除去しつつはんだづけされる、 という仕組みなのであろうと想像するが、 まぁ、詳しい事は判らん。とにかく付けば良いのだ。

つける部材を適当な位置に並べ、フラックスをたらし、 十分に温度が上がったはんだゴテを当てて融かしたはんだを 部材のすき間に流し込んでいく。 フラックスが沸騰して「ぶじゅじゅじゅー」といいつつ、 うまくはんだが部材の間に染み込んでいく。 おお。ええ感じやんけ。 うちのハンダごては、学生時分に真鍮細工用に買った、 わりと出力の大きなやつで、こんな時は頼りになる。

できあがりはこんな感じ。

柄の部材は自転車のスポーク。詳しい人向けに詳しい情報を書くと、 スポークの種類はDTのレボリューションであり、材料は焼き入れステンレス鋼だ。 高級材料だ。

どうせそのうちまた壊れるとは思うが、これで当分使えると期待。

はやぶさ

kodakもダービー大聖堂のも、 またローマやオランダのチョウゲンボウもみんな飛べるようになった。

kodak の雛は、もう急降下を会得したそうだ。

ああ。また見たいね、ハヤブサの急降下。

自転車ロードレース

しばらくヨーロッパのプロ ロードレースを観戦しているが、 ようやく最近になって判って来た事情がある。 禁止薬物に関するアレだ。 どうやらこの規定は、プロレスの凶器とか、 そういうものに近いところにあるようだ。 つまり、あの騒動も含めた全てが、自転車ロードレースという現象なのである。

もちろん、禁止薬物はよくない。 禁止薬物をやったことのない俺には解らないが、禁止するに足る、 いろんな理由があるのだろう。 そして、使うに値する、様々な理由もあるのだろう。 だが、「よくない」といっても、それを文字通り解釈する者は ああいった成熟した社会には居ない。 サポート車や撮影バイクの後ろに付いて風を避けるのは禁止だが、 これを文字通り解釈すると軽蔑されるのと同じだ。 平積みになっている「絶対儲かる本」を買って、 儲からなかったからといって怒るのは子供だけで、それと同じ事だ。

面白みは、表だっては禁止だが… というこの、「…」の部分に存在する。 「…」の部分は文脈依存で日時によって、 また同じ日時であっても場所によって異なる。 ロードレースの試合に同じものは二つと無い。 屋外で、日常生活で使われる道路で行われる競技であるからには、 必然の帰結だ。 それゆえ、全ては流動的であり、選手にも、運営者にも、 規則にも、その場に即した判断が求められる。 書いてあるルールは一つだ。そしてそれを読む事は誰にでもできる。 だが、その解釈は無数にあり、試合同様に同じものは二つとなく、 それでいて、観客を含め皆がある程度共有できる価値観が存在する。

常人では絶対に不可能なパフォーマンスと共に、 だましあい、化かしあいが欠かせない本質となっている 自転車ロードレースであってみれば、 禁止薬物騒動もまた、そのネタの一つなのだ。 検査もネタであり、その結果が、裁定が下る前にバレてしまって報道されるのも、 全てがネタなのだ。 薬物騒動で一旦離れた観客の心を、スルドい走りでかえって鷲掴みにするなんて、 朝飯前なのだ。 どこまでが本気でどこからフェイクなのか、 ほとんど誰にも判らない。 それほどまでにこのスポーツは奥が深いのだ。 必殺の肉体的パフォーマンスの上に築かれた、 虚実ないまぜの空中楼郭である。

深い。

2007/06/27

BBCの記事によれば、これがツングースのクレーターだそうだ。

これだけだとちょっと判りにくいけど、 川の側の小さな湖が、それなんだって。

ツングースのクレーター。おぼえてますよね。 世界七不思議みたいな本によく載ってた。 ちょっと終末論的な香り漂う謎の大爆発。

どうも、うちの森にはヨタカが居るらしい。 昨夜、鳴きごえを聞いた。 よくベランダや階段に蛾の羽や頭が落ちてるの、もそれかな? それとも、ヨタカはあの大きな口で丸飲みなのかな?

姿は見ていない。まぁ無理だろ。


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