昨日は一日、工作で過ごしたので今日は外に遊びに行こう、 ということで、朝から春日山原始林に出かけた。 88mm砲と台座はちと重いので、装備は双眼鏡とデジカメのみ。 途中で通過する平城京ではセッカやヒバリが居た。
今日は、南から登って北へ抜けた。 キビタキをたくさんみかけた。 オオルリもたくさん鳴いていたが、 あいにく、姿はみかけなかった。
何かの糞を抱え込んでいるフンコロガシ。 けっこう綺麗な緑色。
今回は、ちょっと寄り道して鴬の滝にも足をのばしてみた。 地元のタクシーの運転手が居たのに聞いた話しでは、 水が無い事が多いらしい。 昨日も大きな雷雨があったためか、今日はちゃんと水が流れていたが、 確かに、雷雨の翌日がこれでは、 普段は干上がっているかもしれないな。
若草山からの眺めと山頂付近のシダ植物。
やたらと見晴らしが良い。 猛禽が帆翔するのも時おり見られるという。 うちの最寄り駅もよく見えたが、うちは森の陰になって見えなかった。
午前中、ずっと行動していたので、徐々に空腹になってきた。 何か食べようということになり、下山する。 キビタキ、オオルリの声の他に、 アカゲラかアオゲラのドラミングを聞いた。 降りて来て店を探すと、わりと親しみやすい感じのフランス料理屋があったので、 そこで昼食にする。
あっさりさっぱりしていて、 しかもおいしくてよかった。 ランチにしてはずいぶん気合いの入った料理で、 かつ、一杯呑んで食事して二人で10000円未満だったから、 大いに満足だ。 ここは当たりだった。 また来ることにして店の名刺ももらってきた。 店の名は Mars Lapin という。
夕方には雨になるという話しなので、 食後はうろうろせずに、すぐに帰って来た。 そして昼寝気絶。
やはりバーミックス買うしかないか。
ゲンジボタルを近所に見に行った時に、 デジカメだけじゃなくて、X-700(昔のミノルタのフィルム一眼レフカメラ。 ほとんど手動式。) も持って行ったのだ。 引越しの時に、冷蔵庫を空けなきゃいけなくて、 残ってたフィルム(フジクローム)をカメラに入れて、 引越し宴会で使ったのだが、 まだ残りがあったので、これを蛍で使い切れば良いや、 くらいの感じで。
田舎なので、フィルムを現像してくれる店がなかなか無いのだが、 やっと現像できた。
いやー。これが本当の写真ですよ。 たとえ GR-DIGITAL が優れた製品だったとしても、 比べる事自体に無理がある、というほど違う。 特に光線条件が厳しいと、本当に違いが際だつ。
何でこんなに違うのだろうか。 カメラに詳しい自転車仲間に、 中判の作例を見せてもらった事があるが 35mmフィルムより断然精細で描写も深かった。 コンパクトデジカメは、 ツメの先ほどの素子に豆粒のようなレンズで結像するわけで、 やっぱりレンズも像も、でかい方が偉いという事なのだろうか。 本当のところは良く判らんが。
こうなると、やっぱり35mm判でもいいから、鳥でも使えるような 大砲も欲しくなる。
フジクロームに唯一、問題点があるとすれば、 それは時々 「あれ?これってこんなに凄かったっけ?」 と記憶と実視を超えるすげぇ画になる事だ。 でも、ヘボくなるのは困るけど、 すげぇ画になる分には、俺としては別に構わないよ。
フィンランドのイヌワシ、今年はカメラのある巣で営巣しなかったので、 見られないのかな、と思っていたら、 もう一つの巣で繁殖していた。 去年は2羽だったが、今年は一羽だ。
ただ、中継が始まったのは6月下旬で、その頃には既に足環も貰っており、 白い綿毛からすっかり生え変わって、 ちょっと雛とは呼びにくいほど恐い面構えに育っている。
今では、予備知識無しにぱっと見たら、 どっちが親か判らないくらいだ。
イヌワシの雛ってのが、こう、あの凶暴無比の面構えのバカでかい親の 子供とは思えぬ小ささ、愛らしさで、 それが、とりわけバカでかくて凶暴そうな母親の腹の下からチョロっと 白い綿毛の顔を出してたりするところが、非常に良い感じなんですけどね。 ちょっと残念ですな。
猛禽類はだいたい雌のほうがでかくて凶暴で顔も恐ろしいのだ。
日本ではイヌワシは絶滅寸前だけど、地球全体で見ると実は、 あらゆる猛禽類のなかで一番個体数が多いんじゃないか、 と言われているくらい成功している種類なんですよ。 飛ぶのがうまくて運動神経がよくて、 意外と頭もよく、しかも何でも食べるからだそうだ。 今の日本の悲惨な状況からは、ちょっと想像しにくいけど 本来、日本みたいな急峻な山岳と森の深いところに住んでる種類ではないのに、 なんとか生きのびてるところに、その片鱗が見られるというところか。
近年、著しく数を減らしているそうだ。
原因は不詳とのこと。
こういう鳥が人知れず数を減らしていくのは寂しいね。