拝一刀やカムイ伝やらその他あらゆるその手の物語りで有名な、 柳生一族の本拠地というのは、どこにあるのか? いや、そもそも、そんなところが日本のどこかに具体的に存在しておるのか? という疑問は、誰しもがなんとなく抱いたことがあるのではないだろうか。
柳生は奈良県奈良市の北東の山間部に、具体的に存在する。 じつは、けっこう俺んちの近所なのである。 江戸時代は柳生藩だったらしいから、 今風に言えば柳生公国だ。
せっかく近所だからということで、妻(カムイ伝のファン)と行って来た。 自転車で。 かなり田舎で、公共交通機関は無いようだ。 クルマがないので、そんなとこに行こうとすれば交通機関は自転車以外無いのだ。 とはいえ、地図で見ればけっこう近所だから、楽勝だと思った。
しかし、なかなかこれが手ごわかった。 田舎の細いぐねぐね道を登ったり下ったりしてるうちに、 デジカメで撮影したよくわかんない地図では、一体どこに居るのか皆目判らなくなってしまい、 クソ暑いなかをぐるぐると林道みたいなところをさまよった。 おそらく本拠地を悟られまいとする、柳生の手の者共の仕業であろう。
変な模様のカミキリムシとか、スポンジみたいなキノコとか、 いろんなものがありました。なかなかの探検度。
ゴルフ場とか産業廃棄物の処理場を幾つもめぐり、 3時間かかってやっと到着しました。柳生の里。
間違いなくここは柳生です。
家老の屋敷というのが残っているらしいので、 なんとなくそれを訪ねる。
柳生の里は山間部の隠れ里みたいなところです。 少し見晴らしの良い高台に屋敷はありました。
あたりまえですが、もの陰から切りつけられることも、 尾行もなく、 食事には眠り薬も入っておらず、 特に何も無い普通の田舎です。 小さいとはいえ、無数のアップダウンを越えて乗ることになるわりに、 コンビニが一軒も無いので、自転車で行くなら補食必須。 クルマは国道以外はほとんど通らず木陰なので 大畑あたりの産業廃棄物王国以外は非常に気分良いところ。 ちょっとゴルフ場が多すぎる気もするが。
今日はクストリツァ(Emir Kusturica)の映画「黒猫白猫」のサントラ持って来た。
マジこの映画最高っす。音楽も最高。