ことしもたんちよ (2007/12/31)


かねのつかわれかた

カネをドブにすてるようなものだ、という話があるが、 どういう使い方がドブに捨てるのに当たるのか、 というのについて一致した意見を見出すのは難しいかもしれないので、 ここはひとつ、本当にカネをドブに捨ててみることにしよう。 なんせ本当に捨てるのであるから、 これが「カネをドブに捨てる」ことに当たるかどうかについて、 意見の一致をみるのは間違いあるまい。

そしてドブに捨てるのに比べてマシなカネの使い方がある、 という事について、異義を唱えるひとは居ないだろう。 ドブに捨てるくらいなら、宝クジでも買った方がマシである。 すなわち、同じ金額を使ったとしても、その意義は同じではない。 同じ金額が動いたとしてもその意義は一般に異なっているのだ。

価値が価値を生み出すような金銭の動きは、 新しい産業や雇用を創出するような会社が、 資金を調達するような場合です。 またそれはハッブル宇宙望遠鏡を打ち上げるのに使われる資金であり、 ダヴィンチが顔料を買うのに使う資金でもある。

これに対して何も生み出さないような金銭の動きとは、 心理的ななにがしかの欠落に起因する物慾を宥めるために、 しかし先立つものが無いので、 資金を消費者金融で調達する場合であるとか、 あるいは、谷や川をコンクリで固めて景観や生命の多様性は失われ、 入ったお金はドカタやその親方が一杯飲んでおしまい、というような場合である。

全ては宇宙の熱的死にむかって収束してゆくのであるから、 究極には全てが無駄だとも言えるのではあるが。

しけんにでないえいたんご

欧米の硬貨には表に顔が描いてある。だからそっちが head なのでしょう。 head の反対側は tail ということなのでしょう。たぶん。違うかも。

2007/12/28

東京出張。出先で妻から連絡があり、 ガスオーブンが届いたらしい。

KFCRかわい氏宅にて研修後、 たんきよにて恒例の宴会。 例年どおりむちゃくちゃ面白かった。 非常に。 しかも毎年面白くなっていく気がする。 それにしても毎年間違いなく、 あんな愉快な忘年会が催されているのも素晴らしい事です。 最初に行ったのはいつかな。 2000年くらいから?

gotom 氏と肉を突つきつつ、 まえの会社をぬけるときの修羅場の話をしているときは、 食いすぎて腹が破裂するかと思った。

その後、武蔵小金井の中野さん宅におじゃまする。 「さむいぞ〜」と言われていたが、別に寒くなかった。 予想通り面白い本が山盛りでしたが、全面的にきちんとしており、 (あたりまえかもですが)魔窟という感じではありませんでした。 だいぶ片付けたような事をおっしゃっていましたが、 ちょっと恐縮というか魔窟の方が私の好みともいいますか。 フロ、ねる、メシにくわえて駅まで送ってもらい、 まことにお世話になりました。 あの家におじゃまするのもこれが最後かもしれぬと思うと、 ちょっと残念です。

あんがい twitter はおもしろい。 とりあえず住み着いた感じ。

2007/12/29

武蔵小金井といえばついこのあいだまで私が住んでいた街ですが、 歩いていると、なんだか非常に懐かしい気分になった。 基本的にあいかわらずだったが、 よくマンガや本を売りに行った古本屋が無くなっていた。 和菓子「三陽」は健在だった。 しかし、私が住んでいた頃から再開発が始まっていた駅の南は、 今ではすっかり様変りしていて、 よく世話になった魚屋も廃業してしまい、 気に入っていた変てこな公園も無くなって、面影無し。

そのまま東小金井方面に歩き、ケーニヒにて年末の食糧を買い出しする。 レバの薫製とか、必殺のコンビーフとか、 それから最強のレバーヴルストなどを仕入れる。 これらは、今住んでいるところではまず入手不可能な品なのである。 ご主人に今更ながら引っ越しのあいさつをし、 ついでに名刺も渡す。 妻が引越ししたにも関わらず大事にとっておいた、 割引ポイントカードがこの買物でめでたく満点になった。

東小金井から乗車。なんか妙に疲れて、 新宿で本を漁る元気もなく、そのまま東京駅から新幹線。 来ていた最初の新大阪行きの電車に適当に飛び乗り、たまたま空いてた自由席に座り、 ちょっと勉強するも三島あたりで完全気絶。山科あたりで目が醒めた。

帰宅してすぐガスオーブンを台所に設置する。 重さが35kgあるという。 ガスの管を配管し、準備オッケー点火ゴー!

うひょ。なんかすごいぞ。 さっそくグラタン作ってむっはー。 ちゅうかこれ、そもそも普通のご家庭に置くようなものなのか?

さっそくホネとニクを手配せねば。 何を作るのかって?そりゃヒミツじゃよ。げっはっは。

2007/12/30

今日は妻が必殺のガスオーブンでカステラを作った。

焼き上がり具合が今までの電子レンヂ兼用のものとあまりにも異なる。 良い悪いは使い込んでないので何とも言えんが、 電気のオーブンとは全く異なる調理器具であるとはいえる。

2007/12/31

徐々にネットワークも静まりつつあるか。

高層天気図というものがあります。 300hPa 500hPa 700hPaくらいの気圧の箇所の気象を 表現したもので、気象の理解と予報にとって必須の情報が満載されています。 ただ、若干、地上天気図とは表示されている内容が違うので、 読むにあたって注意が必要です。

まず、二つの種類の線がひいてあります。一つは温度、一つは高度です。 温度の等しい地点を結んだ等温線は破線で、その間隔は6度Cです。 高度は、気圧が300, 500, 700hPaになる高度を表示した等高線で、 その間隔は60mです。 なお、地上天気図に描いてあるのは等圧線です。

全体的な傾向として、高度が上がると細かい現象は姿を消し、 大きな流れだけが残ります。 日本付近でいえば、卓越した西風が上空にあり、 これがうねったり、うねりが過ぎてちぎれてしまい渦になったりしています。 地上天気図では、空気と地上との摩擦のために、等圧線方向と完全に並行ではなく、 若干の角度をもって風が吹きますが、高層では並行です。 つまり等高線がそのまま風の向きを表しています。

天気予報のオジさんが「明日にはここらへんに気圧の谷が発生し」 などと予言をのたまうタネとシカケがここに凝縮されているのです。 地上天気図ではカゲもカタチも無いのに、 高層の世界では翌日に低気圧が生えるちょうどその箇所に上空の気流が南向きに うねっているのです。これが「上空の気圧の谷」です。 著しい場合は、上空でもうねりがちぎれて渦になります。

更に重要なのはここから先です。 天気が悪くなる場合はどれくらい天気が悪くなり、いつまでつづくのか、が重要です。 そして、ここでも上空の気圧の谷がその低気圧の運命を握っています。 低気圧の上空に深い気圧の谷があれば 新たなエネルギーの供給が継続され、この低気圧は今後も勢力拡大します。 これに強い寒気が伴っている場合は、 上下方向の温度勾配がきつくなることで、 もともとの荒天に加えて雷や突風など局所的かつ破壊的な気象が起きます。 寒気の存在は、等温線でみることができます。 つまり天気予報用語でいうところの、 「上空の寒気」と言われているものです。

今後の低気圧、高気圧のゆくえを占う上では上空の気圧の尾根、谷が指標になり、 なおかつ、いわゆる一つの「上空の寒気」というものがどれほどのもので、 それが上空の気圧の谷に伴っているかどうか、というところは荒天を読む上で必須になるわけですが、 これに関する情報が地上天気図には一切存在しません。 だから地上天気図だけを見ていると全くお手上げです。


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