白鳥の湖それは琵琶湖 (2008/02/23)


パソコン

私にとってパソコンといえばそれはノートパソコンで、 据え置きのでかくて速いマシンにでかいテレビがついていて、 いくらたくさん窓を開いてみられようとも、 すきなところに移動して好きな姿勢で作業できることの方がずっと重要です。

移動して使うので、軽くて頑丈である事が望ましいです。

その点で、今使っているX60は非常に具合が良いです。 もう一年以上使っていますが、非常に快適です。 2コアなので1コアを占有する数値演算が後ろで動いていても、 ニコニコビデオがカクカクせずに見られます。 などとのんきな事を言ってるのも具合が悪いので、 いま、ruby1.9を入れてみました。 新しい thread の中で数値演算すると、その分CPU占有が増える。わーい。

X60は、わりと軽いのが良いと思う。 それから手前側が薄いので、若干キーボードがこちらに傾斜しているわけだが、 これも良い。 具合が悪いのは、普通のサスペンドだとあっというまに電池がなくなるなど、 とにかく電池のもちが良くないところ。 計算してると90分もたいない。 それから、やはり1024*768は画面が狭い。

白鳥の湖

琵琶湖に白鳥をみにいってきた。

場所は湖北町の尾上というところ。 駅でいえば北陸線の河毛。 地理的にいうと、琵琶湖の北東部にあたる。 京都からJRの新快速で一本でいけるのが1時間に一本くらいある。 新快速一本で行ける場合は京都から一時間少々だから、案外近い。

白鳥は飼われてるのが脱走して公園に住み着いているとか、 動物園とか、 私もそういったものだと思っていたわけですが、 じつは野生のものも居るわけです。 野生のハクチョウは凄いやつらです。 琵琶湖に居るのはコハクチョウ。 重さ5kg。翼端長2m以上。 非常に巨大です。 時速100kmで15時間ぶっつづけで飛ぶそうです。 近所でどこに来てるかな、と探したら、琵琶湖が間違いないという。 現地に電話して、まだ居るのを確かめて、 一泊二日でいってきた。

現地に着いたのが夕方でした。 ねぐら入りでも見るか、という予定で。 観察センターで話を聞く。 ねぐら入りは5時半から6時半くらい。ねぐらの場所はセンター前の湾。 オオワシがまだ居るそうで、裏山の定位置に居るのを教えてもらった。 このオオワシはもう何年も、毎年越冬に来ている個体だそうだ。

せっかくだから、オオワシもとりあえず見るだけ見て、 宿に荷物を置いて、夕食まで湖岸を散歩する。

船溜りの護岸で猛禽の食事跡をみかけた(右)。 そんなものを見て、日もくれた頃、 帰りにいきなり白鳥の編隊飛行に遭遇。 上空を横切って湖の上を高度を下げながら旋回し、 最後に足で水面を滑べりながら着水する。 ねぐら入りです。

見ていると8-15羽くらいの群れで、大きな声で鳴き交わしながら、 どんどんあちこちから飛んで来ます。近くを通ると、 バタバタというかビリビリというか、ものすごい羽音で、 えらい迫力です。

湖の、遠浅で特に浅くなっているところがねぐらのようで、水面に足で立っているところは 少し奇妙な眺めですね。

じつは宿の自室からねぐらが見えます。 カメラがちゃんと付いてなくて光軸がズレてますが絞り解放で露出時間は15秒くらい。 宿は船倉(ふなそう)さん。琵琶湖の水産物を中心とした食事も非常においしく、 しかも自室から湖がよく見えてそこが白鳥のねぐらであり、 観察センターまでやバス停まで徒歩2分であり、 部屋から白鳥その他ガン、カモ、カイツブリ、シギ、カモメ、チドリ、猛禽、ツグミなどが見えるわけで、 文句無いロケーション。

倒立採食と着水。

田んぼで食事。100羽くらい集まって食事中。 3分に一回くらい、小競り合いがあってドツキあいの喧嘩になり、 胸でボヨーンと弾き飛ばしたり、羽パンチの応酬もある。 着陸の瞬間は、タタタっと足で走る。着水よりだいぶ難しそうだ。

離水。翼を広げて水面を走って飛び立つ。すげぇ迫力で、かつ、非常にかっこいい。 この日は非常に風が強かったため、離水は比較的容易だったようですぐに飛び立っていた。 飛ぶ姿はこのように非常に美しく、しかも圧倒的パワーである。 最後のカットは風速23mの向かい風なのだが。

オオワシは大荒れの北風のなかを飛び立ち、くにに帰ったかと思わせて、 1時間後に定位置に戻っていた。なんちゃってmigrationだったわけだ。 だが、そろそろ冬も終りであり、 ウグイスがホーホケキョの練習を始めているわけで、オオワシは 次に天気が良くなったら帰るだろう、というのが地元の方の意見だった。 ハクチョウもそろそろ、家族単位で徐々に北上していく。

ハイ・シーズンは1月中のようだが、その場合の装備は 冬山装備マイナス登攀具あたりが適切かと思われる。 鳥見は運動量が非常に少ないので、とにかく寒い。 冬期登攀時のビレイくらい寒いので、それに準ずる装備が良いと思う。 つまり上下ゴアテックスで中にフリースを着込み、カネがあったらダウンジャケットで、 靴も雪が平気なハイカット。ただしクランポンが付く必要はない。 今回は普通の運動靴だったわけだが、 まだ路面にあちこち雪が残っているあたり、 あまりよろしくなかった。


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