私が乗っているロードは2台あって、どちらも日本のフレーム製作工房に 依頼して作ってもらったものです。 作ってもらった当時はイタリアやアメリカのできあいフレームに人気が集中し、 日本の工房は競輪選手を専らターゲットにした非常に小さなニッチで 事業を展開しているという状態でした。
一本めを発注した当時は世間の潮流がアルミ主体からカーボンに 移行しようか、という頃で、 並行して非常に軽量な(といっても鋼としては、という意味ですが) 特殊鋼管が発売され、重量的に、アルミやカーボンにそこそこ対抗可能なものが 好きな寸法と塗装でできる、という事でこういう選択をしたわけです。
2本めは、1本めと同じ設計で、雰囲気と外観重視で 1本めとは別の、当時住んでいたところの近くの工房で作ってもらいました。
どちらも日本で1、2を争う名門の工房です。 本来であれば私のように道楽で乗ってる小僧が相手にしてもらえる筋合いは 無いわけですが、なぜか自転車という世界は こういう名門の工房も敷居が低く、普通に自分専用のフレームを発注できます。 正確に言うと、できました。過去形です。 どちらも、今や半年から数年分のバックオーダーを抱えており、 2本めをお願いした工房にいたっては当分、新規発注お断りだそうです。
私は世情に疎いのでよく判らないのですが、 どういう事情でこうなったのでしょうか。 万一、事故ってフレームを壊したら、 私はどーすりゃいいのでしょうか?
つまりこのバカ騒ぎが収まるまでは絶対に事故れない。
Aktuelle の巣で雛が生まれたように思う。 卵の殻が散らばっている事と 産卵日時からそのように推測するわけだが。 まだ雛の姿は見てない。
今確認した。まだ眼も開いてない。
うぐいす。毎日、自宅前を行ったり来たりしている。
めじろ。顔を花粉でまっ黄色にして、頭の羽もぼさぼさにして、 桜の蜜を吸っている。
春先から羽の生え変わりが始まり、今は眼の周囲の白(これも微細な羽でできている)が ショボショボになっている者もいる。
もずの求愛。
左がメスで右がオス。
もらっているのは蜂。アシナガバチかな?
4/1 めでたくドイツの Aktuelle で雛が誕生。いっぺんに3羽生まれた。 4/2 には4羽めも生まれた。全部揃ったわけだ。 ここの母は去年も非常に上手で優秀だった。 また、父が狩がうまいのか、喧嘩がつよくて良い縄張を確保しているのか、 あるいはその両方か、 母はほとんど巣をあけることなく座っている。 どちらも去年と同じ個体。
右カットの、左が父、右が母。
「星あかり」という言葉があります。
意味が解らないですよね。星とあかりってどう関係あるのか?
それが関係あるのですよ。
これは私が登山を始めたシーズンのことです。 秋に行った2度めの穂高で、例によってでたらめな予定のおかげで完全夜間行動になってしまい、 白出沢の岩場(ザイテングラートといったっけ)を午後10時頃歩いていました。 この岩場は、慣れた人なら手を着かずに登れますが、 何箇所かは鎖があったりするような程度の箇所で、 月も無い夜中では多少勝手が違います。
それでも月が出ていれば全く問題は無いのですが、これが月も出ていない。
ところで、穂高といえば標高3000mを超える日本最難の鋭い山岳地帯です。 国土のほとんどが山というこの日本のなかで、最も険しい地域です。 自転車的には奥多摩や丹沢は立派な山ですが、 穂高に比べたら奥多摩なんて丘か、せいぜいおにぎり山です。 沢から稜線がまともに見通せて(つまり山肌が凹曲面)、その標高差が1500m以上あったり。 そんなところで、月が無いのに岩場で夜間行動してる時点で もう、完璧に終ってるわけです。 しかもヤマを始めたその年に。絶対ありえない。マジで終ってます。 いわゆる一つの死亡フラグです。
ところが、ヘッドランプを使わなくてもルートが見えるのです。 最初は、私も何故ヘッドランプを使わずに岩場が見えるのか判りませんでした。 しかも自分の影が全く岩場に映らない。 じっくり考えて、ようやく判りました。 標高3000mの星空の、星の光が岩場を照らしていたのです。 それは星の光が強すぎて、星座の形がパッと見では判らないほどの、 圧倒的な星空でした。 未だにあれを超える星空を見ていません。